「あれから・・・何年だ?」
「6年」
「そんなに経つのかぁ」
ティルとは幼馴染で、戦争から身を守るために6年前
家族と他国へ非難して、離れ離れになったが
離れても俺たちは互いに連絡しあった
あれからもう6年、ティルはすっかり大人になった
「レリックは変わってないな、相変わらずあんまし喋んないし」
「・・・そうか?」
「うん。あ、そういや急にどうして来たんだ?」
すっかり本来の目的を忘れていた
「あぁ、ティル、レースに出てるだろ?」
「うん」
「俺も審査に合格して、明日が最終試験だから、これから泊めてもらおうと思って」
「ちょ、ちょい待ち。」
なんだか嫌な予感がした
「俺ね、明日からここ出てくんだけど・・・」
「・・・ ・・・」
「あはは・・・ ・・・どうしよ」
ティルは苦笑いで答えた
嫌な予感的中
驚かしに来たのに、こっちが驚いてしまった
「だから部屋が殺風景だったのか・・・」
「んー、しばらくこの国にいるんだろ?大家さんに頼んで、
使わせてくれるよう頼んでみる?」
「・・・じゃぁ、頼む。悪いな」
「いいっていいって!」
そのあと昔話とかしたけど、疲れが酷かったのか眠くなって寝てしまった
友人との再会は、たったの数時間だけだった