8

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<p>誰かに話しかけて組もうとは思ったものの<br> 一人でいる人間は少ない</p> <p>しかも、明らかにちょっとヤバそうな人だったりと、<br> とにかく話しかけづらい奴ばかりだ<br> あわよくば、まともな人と組みたい</p> <p>駄目で元々、話しかけてみることにした</p> <p>「あの、すいません」<br> 腕組をしながら壁に寄りかかってる男性に声をかけてみる<br> 「ん?あぁ、チーム?「アレ!?この人と組むんですか!?」<br> 話をさえぎるように、突然少女が話しかけてきた<br> 「は?いや、俺は「良かった!これで人数ばっちりですね!」<br> 「オィ、話「じゃぁ、お互い試験がんばりましょう!それじゃまたー!」</p> <p>少女は嵐のように走り去っていった<br> 今の会話、状況を把握できない・・・</p> <p>「・・・仕方ないな、いっしょに試験受けよう」<br> 「ハイ・・・」<br> やばい、気まずい<br> 「名前は?」<br> 「パレリック=シアロストです」<br> 「イゴール=フリテマーだ よろしく」<br> 「よろしくお願いします」<br> 「・・・ ・・・」</p> <p>会話が続かない<br> チラりと顔をうかがう、明らかに不機嫌そうだ<br> 「・・・行こうか」<br> 「ハイ・・・」<br> スタスタと係り員に歩み寄る<br> 「チームで参加します」<br> リードするように先に口を開いた<br> 「はい。受験票はお持ちですか?」<br> 受験票を差し出す<br> 「では、あちらのボックスにお入りになってください」<br> 指示に従って小部屋に入る<br> だいたい二畳くらいだ</p> <p>そんなことより、<br> 密閉された空間でますます気まずくなってしまった</p> <p>「・・・まぁ、気楽に行こう」<br> 「ハイ・・・」</p> <p>俺は、ハイとしか答えられなくなっていた<br> 人一倍人見知りなおかげで、こういう空気を作るのは得意中の得意だ<br> できれば明るい雰囲気を作りたかったと、自己嫌悪<br> なんとか、この試験を乗り越えられますように・・・</p> <p>アナウンスが流れる<br> 『それでは、試験を開始します』</p> <p>運命のカウントダウンが始まった</p> <p>『3!』<br> 『2!』<br> 『1!』<br> 『0!』</p> <p>目の前は白い光に包まれた<br> 眩しくて目を開けることはできない<br> 俺は不安でたまらなかった</p> <br> <p><br> 一話目end</p> <p><br></p>
<p>誰かに話しかけて組もうとは思ったものの<br> 一人でいる人間は少ない</p> <p>しかも、明らかにちょっとヤバそうな人だったりと、<br> とにかく話しかけづらい奴ばかりだ<br> あわよくば、まともな人と組みたい</p> <p>駄目で元々、話しかけてみることにした</p> <p>「あの、すいません」<br> 腕組をしながら壁に寄りかかってる男性に声をかけてみる<br> 「ん?あぁ、チーム?「アレ!?この人と組むんですか!?」<br> 話をさえぎるように、突然少女が話しかけてきた<br> 「は?いや、俺は「良かった!これで人数ばっちりですね!」<br> 「オィ、話「じゃぁ、お互い試験がんばりましょう!それじゃまたー!」</p> <p>少女は嵐のように走り去っていった<br> 今の会話、状況を把握できない・・・</p> <p>「・・・仕方ないな、いっしょに試験受けよう」<br> 「ハイ・・・」<br> やばい、気まずい<br> 「名前は?」<br> 「パレリック=シアロストです」<br> 「イゴール=フリテマーだ よろしく」<br> 「よろしくお願いします」<br> 「・・・ ・・・」</p> <p>会話が続かない<br> チラりと顔をうかがう、明らかに不機嫌そうだ<br> 「・・・行こうか」<br> 「ハイ・・・」<br> スタスタと係り員に歩み寄る<br> 「チームで参加します」<br> リードするように先に口を開いた<br> 「はい。受験票はお持ちですか?」<br> 受験票を差し出す<br> 「では、あちらのボックスにお入りになってください」<br> 指示に従って小部屋に入る<br> だいたい二畳くらいだ</p> <p>そんなことより、<br> 密閉された空間でますます気まずくなってしまった</p> <p>「・・・まぁ、気楽に行こう」<br> 「ハイ・・・」</p> <p>俺は、ハイとしか答えられなくなっていた<br> 人一倍人見知りなおかげで、こういう空気を作るのは得意中の得意だ<br> できれば明るい雰囲気を作りたかったと、自己嫌悪<br> なんとか、この試験を乗り越えられますように・・・</p> <p>アナウンスが流れる<br> 『それでは、試験を開始します』</p> <p>運命のカウントダウンが始まった</p> <p>『3!』<br> 『2!』<br> 『1!』<br> 『0!』</p> <p>目の前は白い光に包まれた<br> 眩しくて目を開けることはできない<br> 俺は不安でたまらなかった</p> <br> <p><br> 一話目end</p> <p><br></p>

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