パーソナリティ障害にはいろいろな型がありますが、全てにおいて共通する特徴があります。それは以下の2つだそうです。

  • 自分に強いこだわりを持っている
  • とても傷つきやすい

これらの特長により、他人と対等で信頼しあった人間関係を築くことが困難になります。

もちろん「こだわり」というのは「違いのわかるイイ男」というような意味ではなく(^^;)、「執着する性格」「自分への囚われが強い」と言ってもよいかもしれません。

自分に執着しすぎ!


ふつう人は、多かれ少なかれ何かに執着しているものです。特に「自分」というものは、執着の対象としては最大のものかもしれません。

しかしパーソナリティ障害の人は、自分に対して特に強く固執しすぎるために、常時もしくは一時的に、他の人を一人の分離した人間として見られなくなってしまい、過剰に迷惑をかけたり、心身を傷つける行動をとってしまったりします。


自分に対して「OK」といえない


またとても「傷つきやすい」のは、その特徴的なパーソナリティが原因で、心理的にギリギリな、常にいっぱいいっぱいの状態になってしまっていて、ちょっとした心理的な負荷に対して耐えられず、心の傷になってしまうからではないでしょうか。

パーソナリティ障害の人は、自分に対して「OK」ということがとっても困難で、常に誰かに「あなたはOK」と言ってもらったり、強く支えてもらったりしないと、不安になったり怒りがこみ上げてきてしまって安らかな精神状態ではなくなってしまいます。

人は乳児・幼少期に、保護者から適切な精神発達の機会を与えられないと、自分に自信がなかったり、心理的に不安定になったりします。これがこの「パーソナリティ障害」を生み出す重要なファクターだと言われています。



最終更新:2009年07月18日 12:11