「パーソナリティ障碍(障害)」とは、かつては「精神病質(サイコパス)」「性格異常」「人格障害」などと呼ばれていたもので、これをわかりやすく一言で言うと、

     『 偏った考え方や行動パターンのため、
           家庭生活や社会生活に支障をきたした状態 』

ということだそうです。

印象としては「異常者」「変質者」といったような、少し刺激的なものかもしれませんが、実際は「ちょっと変わった人」とか「突飛な性格」「ちょっとアブナイ人」などと言われている人たちも、この「パーソナリティ障碍」に当てはまるといわれています。
「性格のバランスが悪すぎる状態」と言い換えてもよいかもしれません。

パーソナリティ障碍の人は、人生に大きな「生きづらさ」を感じ、不安や恐れなどを常に抱えて生きています。また周囲の人たちにも影響し、その人の属するコミュニティ(家庭や職場、学校)をナーバスな状態にしてしまいます。そして「人間関係が円滑に行きづらい状態」になり、ふとしたきっかけで様々なトラブルが起きやすくなります。

もっと砕いて言うと「プライドが高すぎる」「世間体を気にしすぎる」「人を信じすぎる」「頑固すぎる」「一人のほうがとっても気楽」「自信がなさ過ぎる」という性格が極端すぎて、社会でうまくやっていきづらい状態、ということです。

「あーいるいるそういう人!」「それって、つまりあたしのことかも」という人もいるでしょう。

もしあなたが「どうも生きにくいなあ」とか「いつものダメパターンだ・・・」などといったことに思い当たるようなら、この「パーソナリティ障碍」を疑ってみるとよいかもしれません。

さらに、この障碍は、仕事や学校などの公の場で少し接したくらいではわからないことが多く、また、本人もそれと気づいていることが少ないこともあるので、自殺や犯罪などの大きな問題になってから初めて気付くことも少なくないとようです。

また、これは個人的な意見ですが、

パーソナリティ障碍の人は、仕事や家庭で多かれ少なかれトラブルを抱えていることが多いため、それを何とかしようとして自己啓発や宗教にハマることも多いような気がします。いわゆるセミナー中毒や特定の宗教団体への入れ込みが激しい人は、この障碍と無縁ではないような気がします。



最終更新:2009年07月18日 12:20