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-[[前へ>人生最悪の一日]] 「騒ぐんじゃあ、ないよ?」 店員の口を押さえて、あたしは凄みをきかせる。普段コンプレックスな、低い声もこういうときは役に立つ。 「騒いだら、あんたのお腹がスリムになるからね」 ポケットからナイフを取り出す。一時期はやったバタフライナイフだ。それで店員のお腹をちょっとつっついてやったら、小さく悲鳴を上げた。 「さ、奥に行こうか? 黙って……下手な真似したら、お腹と背中がくっついちゃうよ?」 今度は背中を、指でなぞる。 「ひいぃぃっ……わ、わかりましたよぅ……」 場所は移動して、通路に店員を座らせる。 「抵抗するんじゃないよ」 「は、はいっ!」 「声を出すな!」 「はいっ!」 ……駄目だ、あたしたち。 とりあえず、荷造りロープで後ろ手に縛り上げる。もうこれだけで店員は泣きそうだ。……あたしはちょっと調子に乗ってしまった。 首筋に、指を這わせる。 「あ、あの……」 「黙ってな」 もう片手で、店員の胸を……む? 「あっ、やめ、ちょっ」 もふもふ。ぷにぷに。……まさか! 「あんた……サイズは?」 「はい?」 「サイズだよ! 胸のサイズ!!」 「え、Fですぅ」 あたしは、この胸を親の敵のように縛り上げた。 搾り出すように! 痛くてもかまうもんか! 胸の大きい女は敵! Bでなにが悪い! Aよりは大きいじゃないか! ……完全に私怨で動いてしまった。それも、別に店員は悪くないってのに。 「!!」 失敗した。 あの縛り方だと、胸が強調されて、より素敵なコトに!! 「あんた……あたしをおちょくってるのかい!?」 「ふ、ふえええぇぇぇぇっっ!?」 その時。 「イラッシャイマセー♪」 店内から、機械音声が聞こえてきた。 -[[次へ>人生最悪の一日 3]]
-[[前へ>人生最悪の一日]] 「騒ぐんじゃあ、ないよ?」 [[店員>ESCAPE! 2]]の口を押さえて、あたしは凄みをきかせる。普段コンプレックスな、低い声もこういうときは役に立つ。 「騒いだら、あんたのお腹がスリムになるからね」 ポケットからナイフを取り出す。一時期はやったバタフライナイフだ。それで店員のお腹をちょっとつっついてやったら、小さく悲鳴を上げた。 「さ、奥に行こうか? 黙って……下手な真似したら、お腹と背中がくっついちゃうよ?」 今度は背中を、指でなぞる。 「ひいぃぃっ……わ、わかりましたよぅ……」 場所は移動して、通路に店員を座らせる。 「抵抗するんじゃないよ」 「は、はいっ!」 「声を出すな!」 「はいっ!」 ……駄目だ、あたしたち。 とりあえず、荷造りロープで後ろ手に縛り上げる。もうこれだけで店員は泣きそうだ。……あたしはちょっと調子に乗ってしまった。 首筋に、指を這わせる。 「あ、あの……」 「黙ってな」 もう片手で、店員の胸を……む? 「あっ、やめ、ちょっ」 もふもふ。ぷにぷに。……まさか! 「あんた……サイズは?」 「はい?」 「サイズだよ! 胸のサイズ!!」 「え、Fですぅ」 あたしは、この胸を親の敵のように縛り上げた。 搾り出すように! 痛くてもかまうもんか! 胸の大きい女は敵! Bでなにが悪い! Aよりは大きいじゃないか! ……完全に私怨で動いてしまった。それも、別に店員は悪くないってのに。 「!!」 失敗した。 あの縛り方だと、胸が強調されて、より素敵なコトに!! 「あんた……あたしをおちょくってるのかい!?」 「ふ、ふえええぇぇぇぇっっ!?」 その時。 「イラッシャイマセー♪」 店内から、機械音声が聞こえてきた。 -[[次へ>人生最悪の一日 3]]

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