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*科学班 *「温暖化の科学史」オンライン勉強会の足跡 **オンライン勉強会とは? 気候変動、温暖化・・・そのメカニズムはいかにして解明されてきたのか。諸説が飛び交う温暖化科学を正しく理解するため、バランスのとれた良書を読み、専門家を交えながら議論を深める。 メンバーが一堂に会する機会は少ない→BBSを利用した勉強会を実施。 **読書 |「温暖化の<発見>とは何か」| |スペンサー・R・ワート: 著| |増田耕一、熊井ひろ美: 共訳| ***著者による内容紹介(抜粋) 本書は地球温暖化の科学史をたどりなおす試みである。 地質学/地球物理学上の新知見、シミュレーションによる気候モデルの進歩、急速な気候シフトが起こりうる動的な地球システムという新パラダイムなどだ。 温暖化研究の基石となった科学的事件の多くが、研究者たちの苦心や興奮とともに、この一冊の中で明快に紹介されている。 **BBSでのディスカッション 2005.10~ ***Q.全球の平均気温とは何か? IPCCレポートでは「地球の平均地上気温」を「陸域における地表付近の気温と海面水温の平均」 と定義。 ***Q.モデルの正しさとはなんだろう? 「現実をよく再現し将来を正しく予測できる」こと? 地球の気候は「変化は予測できない」のに? 重大な温暖化による被害の見込みで人々に警告 ***Q.平均気温が気候を表現する代表的な指標とみなせる根拠は? 気象現象の最も基本的な要素であり、観測が比較的容易だからではないか。 > 個人的な質問をしたいのは、平均気温が気候を表現する指標として > 用いられている理由は、結局、 > 「それが過去の気象に関するデータとして最も多くデータがあって、 > 研究的にやりやすいから。」ということですか? > もうちょっと、サイエンティフィックな理由は無いのですか? > これだと、データの制約で決まっているみたいに見えるのですが。 > 「もっと良い指標があるかも知れないけど、 > 気温データがいっぱいあるからそれでいいか」、という判断なんですか?(菊池) ***Q.温暖化の不確実性とは何か? 不確実性:「何が起こるか確定していない上に、 その発生確率が分からない状態」 リスク:「何が起こるか確定していないが、 その発生確率の分布は分かる状態」 **地球フロンティア研究センター訪問 2006.3.13 地球シミュレータセンター見学、専門家への質問、ディスカッションなど ***Q.全球の平均気温とは何か? 温度は観測点のデータに面積の重み付けを行って算出している。 日常の感覚からは離れた、研究者内での指標。 地球を平均化する、初期の簡単なモデルの中で使われたのが端緒。 海上気温と海面水温は長期の平均ではほぼ同じ値をとる(⇔海では海面水温を測れば良い)。 ***Q.モデルの正しさとはなんだろう? 同業者(モデル研究者)からは過去をどれだけ再現できるか、で判断される。  例: ピナツボ火山の噴火の影響を再現できたか ただし分野外の人にはこの論理が通じにくいのも事実。1940年の再現ができたからといって2050年の予測を信じてもらえないことも多い。 モデルの正確さを説明するときには、「逐次改良されている」と言うしかない。 ***Q.平均気温が気候を表現する代表的な指標とみなせる根拠は? 気温はよく観測されているから。 下向き長波(大気からの放射。温室効果によって上昇)が温暖化のモニタリングとしてはより適しているかもしれない。 しかし下向き長波の長期的な観測は世界的に少なく、グローバルなモニタリングはできないだろう。 ***Q.温暖化の不確実性とは何か? 不確実性の一つの要因は、現実にあるプロセスがモデルに入っていないことによって起こる。  (例: 植生の影響、土壌の影響など) プロセスを入れないことによる問題: その影響を反映しない プロセスを入れることによる問題: 影響予測自体の不確実性が入る *コメント -気候変動の科学についてよく理解している人に対して、CCWGではこういう方法でこういうことが議論されているので興味があったら参加しませんか。というコンセプトのように感じました。それは作成の意図にあっているのでしょうか?(渡邊) -はじめての人が見たら「なぜ訪問が地球フロンティアセンターなのか」ひっかかるのでは、と思いました。本の訳者である専門家がいるので、ということだと思いますが。(伊藤) -これは五月祭用としては、なかなかと思います。個人的な質問をしたいのは、平均気温が気候を表現する指標として用いられている理由は、結局、「それが過去の気象に関するデータとして最も多くデータがあって、研究的にやりやすいから。」ということですか?もうちょっと、サイエンティフィックな理由は無いのですか?これだと、データの制約で決まっているみたいに見えるのですが。「もっと良い指標があるかも知れないけど、気温データがいっぱいあるからそれでいいか」、という判断なんですか?(菊池) #weblog(10) (注)このページはwikiモードで編集されています。自由に編集してくださって結構です。例に従って記入してください。 まず、"-"を行の初めに書くと箇条書きになります。最後に名前を記入してください。名前はペンネームでも構いません。
*科学班 *「温暖化の科学史」オンライン勉強会の足跡 **オンライン勉強会とは? 気候変動、温暖化・・・そのメカニズムはいかにして解明されてきたのか。諸説が飛び交う温暖化科学を正しく理解するため、バランスのとれた良書を読み、専門家を交えながら議論を深める。 メンバーが一堂に会する機会は少ない→BBSを利用した勉強会を実施。 **読書 |「温暖化の<発見>とは何か」| |スペンサー・R・ワート: 著| |増田耕一、熊井ひろ美: 共訳| ***著者による内容紹介(抜粋) 本書は地球温暖化の科学史をたどりなおす試みである。 地質学/地球物理学上の新知見、シミュレーションによる気候モデルの進歩、急速な気候シフトが起こりうる動的な地球システムという新パラダイムなどだ。 温暖化研究の基石となった科学的事件の多くが、研究者たちの苦心や興奮とともに、この一冊の中で明快に紹介されている。 **BBSでのディスカッション 2005.10~ ***Q.全球の平均気温とは何か? IPCCレポートでは「地球の平均地上気温」を「陸域における地表付近の気温と海面水温の平均」 と定義。 ***Q.モデルの正しさとはなんだろう? 「現実をよく再現し将来を正しく予測できる」こと? 地球の気候は「変化は予測できない」のに? 重大な温暖化による被害の見込みで人々に警告 ***Q.平均気温が気候を表現する代表的な指標とみなせる根拠は? 気象現象の最も基本的な要素であり、観測が比較的容易だからではないか。 > 個人的な質問をしたいのは、平均気温が気候を表現する指標として > 用いられている理由は、結局、 > 「それが過去の気象に関するデータとして最も多くデータがあって、 > 研究的にやりやすいから。」ということですか? > もうちょっと、サイエンティフィックな理由は無いのですか? > これだと、データの制約で決まっているみたいに見えるのですが。 > 「もっと良い指標があるかも知れないけど、 > 気温データがいっぱいあるからそれでいいか」、という判断なんですか?(菊池) ***Q.温暖化の不確実性とは何か? 不確実性:「何が起こるか確定していない上に、 その発生確率が分からない状態」 リスク:「何が起こるか確定していないが、 その発生確率の分布は分かる状態」 **地球フロンティア研究センター訪問 2006.3.13 地球シミュレータセンター見学、専門家への質問、ディスカッションなど ***Q.全球の平均気温とは何か? 温度は観測点のデータに面積の重み付けを行って算出している。 日常の感覚からは離れた、研究者内での指標。 地球を平均化する、初期の簡単なモデルの中で使われたのが端緒。 海上気温と海面水温は長期の平均ではほぼ同じ値をとる(⇔海では海面水温を測れば良い)。 ***Q.モデルの正しさとはなんだろう? 同業者(モデル研究者)からは過去をどれだけ再現できるか、で判断される。  例: ピナツボ火山の噴火の影響を再現できたか ただし分野外の人にはこの論理が通じにくいのも事実。1940年の再現ができたからといって2050年の予測を信じてもらえないことも多い。 モデルの正確さを説明するときには、「逐次改良されている」と言うしかない。 ***Q.平均気温が気候を表現する代表的な指標とみなせる根拠は? 気温はよく観測されているから。 下向き長波(大気からの放射。温室効果によって上昇)が温暖化のモニタリングとしてはより適しているかもしれない。 しかし下向き長波の長期的な観測は世界的に少なく、グローバルなモニタリングはできないだろう。 ***Q.温暖化の不確実性とは何か? 不確実性の一つの要因は、現実にあるプロセスがモデルに入っていないことによって起こる。  (例: 植生の影響、土壌の影響など) プロセスを入れないことによる問題: その影響を反映しない プロセスを入れることによる問題: 影響予測自体の不確実性が入る *コメント -気候変動の科学についてよく理解している人に対して、CCWGではこういう方法でこういうことが議論されているので興味があったら参加しませんか。というコンセプトのように感じました。それは作成の意図にあっているのでしょうか?(渡邊) -はじめての人が見たら「なぜ訪問が地球フロンティアセンターなのか」ひっかかるのでは、と思いました。本の訳者である専門家がいるので、ということだと思いますが。(伊藤) -これは五月祭用としては、なかなかと思います。個人的な質問をしたいのは、平均気温が気候を表現する指標として用いられている理由は、結局、「それが過去の気象に関するデータとして最も多くデータがあって、研究的にやりやすいから。」ということですか?もうちょっと、サイエンティフィックな理由は無いのですか?これだと、データの制約で決まっているみたいに見えるのですが。「もっと良い指標があるかも知れないけど、気温データがいっぱいあるからそれでいいか」、という判断なんですか?(菊池) #comment(vsize=2,nsize=20,size=40) *ブログ #weblog(10) (注)このページはwikiモードで編集されています。自由に編集してくださって結構です。例に従って記入してください。 まず、"-"を行の初めに書くと箇条書きになります。最後に名前を記入してください。名前はペンネームでも構いません。

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