控臨教

控臨教



 控臨教(こうりんきょう)とは、唯一神の存在を信じ、唯一神の代弁者たるノーフェイスを通じてもたらされた教えを信じ、従う宗教。ウニヴェルズ教とも呼ばれる。
 世界的に信徒を抱えるが、特に旧フェルセン統一帝国圏(ヘイムやゲリオン等)で有力である。

教義


 現在の宇宙には人の罪の為に神が不在であり、「善」の実現は神の降臨をただ控えて臨むしかないと説く。控臨、の名はそこに由来する。

 他には、
 ・神は唯一にして無二である。
 ・神は宇宙に不在である。
 ・現在人に崇められる神々は、全てが零落した天使か飛躍した悪魔である。
 ・それは人の罪の為である。
 ・しかし祈り続ければ、神は帰還される。
 ・人は、ただそれを控えて待たなければならない。

 等といった教義がある。生活様式や儀式などの形式は、ほぼキリスト教のそれに酷似している。
 ただ、12使徒の継承は全て途絶してると解釈されており、根本から異なる部分もある。その為に、教皇は存在が否定されている。

組織

 控臨教は、聖ウニヴェルズ教国にある教都(キュリア)を中心として組織されている。最高意思決定機関は大司教会議であり、首長は大司教会議の議長兼主席大司教が務める。ただし主席大司教はあくまで同輩中の主席に過ぎない。
 聖職位階は、司教、司祭、助祭、輔祭の四種。ただし役職としては、祓魔師や異端審問官、更に聖騎士がある。

  • キュリア概略図
  大司教会議 議長/主席大司教
     常務委員会 
        使徒審問団 大司教会議直轄の異端審問団。  
    扶執省 大司教会議が持つ権限を扶助し、キュリア全体を統括する。
    外務省 教会の対外関係を主宰する。
    教理省 教義を保護、加えて神学を統括する。
     異端審問局 異端を監視、適切な形で処理する。 
       神品審問団 危険な異端者を取り締まる権限を与えられた聖職者集団。
       委任審問団 警察機構を持たない教会が、異端審問官の権限を地方領主に委ねたもの。  
    列聖省 聖人の認定及び整理、発見を行う。     
    儀礼省 儀式や祭典の類を扱う。また、聖遺物の管理を行う。
    司教省 教会ネットワークの管理及び、人事を司る。
    福音省 世界の福音化及び広報に責任を持つ。諜報機関としての側面を持つ。
    修道省 各地の修道院を統括する。
    聖護省 教義の安全を保障し、信仰を守護する。    
     教都守護騎士団 団長  
     聖堂騎士団連絡会議
      教区騎士団会議
    聖法院 協会内部での紛争の調停、また裁判を行う。
    財整省 教会全体の財産管理及び予算編成を行う。


  • 異端審問官 委任審問官/神品審問官
 異端審問官は、大司教会議及び教理省の決定によって必要に応じて教徒から選出される。大きく委任審問官と神品審問官の二つに分かれる。前者は領主などに与えられていたが、現在では普通司教や司祭に与えられる神品審問官が主流。尚、ヘイムの護法騎士団は全員が委任審問官の権限を付与されている。ガブリエラやサミュエルは、委任審問官。

 12組24人、それぞれが今は亡き始祖12使徒の名を授けられた異端審問官。また、一組ごとに守護天使が付与されている。使徒審問官という制度自体は公的に認知されているが、一般に汚れ役でありあまり表舞台に立たない。ラセマやフール、エンドレスが該当する。

  • 教都守護騎士団/聖堂騎士団
 世俗諸侯による干渉や、反宗教勢力への自衛の為に設立された教会の武力。修道騎士団なども存在する。教都守護騎士団は教都を、聖堂騎士団は各司教区を守護する。


最終更新:2009年08月29日 13:51