ルーセント人(貴族)

ルーセント人(貴族)




 ルーセント古皇国の支配者階級。
 騎士、子爵、男爵、伯爵、侯爵、公爵、王族、皇族に分かれる。

 彼らは、彼らが支配するルーセントの民とは別の民族である。その大半が建国王ガイウス・ヴィレム・ヴォークネス・ルーセントの子孫であり、従って「竜気」を用いて戦えることが貴族としての証明となる。しかし、新興貴族などには「竜気」を用いない者もおり、一部の例外もある。

 また、ルーセント貴族の証として<インスティグマ>と呼ばれる、竜の牙を用いた首飾りがある。<インスティグマ>を帯びない者は貴族として認められず、また共有、継承することも許されない為、ルーセント貴族は定期的に竜狩りを行う。形状などは一門ごとに異なる様式があるが、基本的に、多くの牙を用いた<インスティグマ>程、有力者としての証となる。逆に貴族の中にも、竜の牙を得られず、地位を剥奪される者がこれまで存在してきた。

皇族と六王家


 ルーセントの貴族の核となるのは、皇族である「ルーセント」と、ルーセントを構成する六王国の王族達である。六王家の名前は以下の通り。

  • トリスタン家
  • ペルセウス家
  • ゲオルギウス家
  • ゴズ家
  • シグルズ家
  • マルタ家

 これら六王家は、ルーセント建国当時の勇者を始祖に持つものや、発展途上中にルーセントに取り込まれた勇者の血族である。その為、その直系はルーセントの中でも特別視される存在である。ルーセント貴族の大半は、彼ら六王家の子孫であり、全てのルーセント貴族は何らかの形で皇族か六王家に縁がある者達である。

 また、六王家は順番に皇王の妃を輩出している。


新興貴族


 ルーセントの貴族は、原則として皇族か六王家の親類である。しかし、ルーセントは伝統的に、有力な外部の者達を貴族として取り込んできた。その為、貴族の中には一部「竜気」を用えない者達がいる。彼らのことを、「新興貴族」と呼ぶ。

 「新興貴族」になるには、皇国が認定した複数の貴族を、一対一の決闘で倒す必要がある。挑戦の資格は人間人外を問わず、あらゆる存在に認められている。(ただし、新興貴族から世襲貴族になるには、自らの技の後継者が求められる。もし後継者がいない場合、その貴族の地位は一代限りとなる。)認定貴族は複数存在し、どの貴族と決闘するかは挑戦者の自由である。ただ、有力な貴族を倒した方が、当然その後の処遇は良くなる。極端な例では、皇王自身も認定貴族である為、もし皇王を倒して貴族になれば、ただちに皇族になれるとも言われている。(ただし過去に例はない。)

 過去の新興貴族の中には、人間以外の種族も存在した。その中には吸血鬼も存在し、その為ルーセントは領土内に吸血鬼領がある唯一の人類国家である。また、遡れば六王家のゴズ家やマルタ家も、新興貴族としてルーセントに加入した部類。ゴズ家は遥か南方の神族であり、マルタ家はルーセントに敵対した王家の末裔である。

 尚、ルーセント皇家は新興貴族に、ルーセント一族との婚姻を推奨している。その為かつての新興貴族であっても、現在では竜気を用いれることが多い。
最終更新:2009年09月22日 23:08