魔力


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

魔力とは?


 魔力は、世界本来の法則を歪める性質を持つ力の一種である。例えば水は本来摂氏0度において凍結し、摂氏100度において蒸発する。しかし、魔力を加えることにより、摂氏30度で氷結させたり、摂氏マイナス10度で蒸発させることが可能になる。
 従って魔力は非常に危険な性質を持つ。しかも、魔力を加えることによる変化は非常に繊細であり、わずかな違いで、結果に劇的な変化をもたらす。そこで安定した魔力制御法として考案されたのが、「術式」である。術式は魔力の放射量、放射時間、放射頻度、タイミング等、魔力を運用する上での変数を予め定めた「式」であり、その「式」を用いることにより、常に一定の効果を万人が発生させることが可能になった。そして、複数の術式を総称し、「魔術」と呼ぶようになった。こうした初期型の魔術を指して、考案者の名をとってジューダ式と呼ぶ。ジューダ式は現在でも非教会系術者に頻繁に用いられている。

 それに対して、教会系術者(注1)を代表とする新たな術式が「ベニヤミン式」である。ベニヤミン式の特徴は、ジューダ式において魔力を安定させる手法であり、従って術者本人の意識内で重要であった術式を、外部に展開させるようになったことだ。具体的には魔法陣による魔術が、代表的なベニヤミン式を用いたものである。
 ベニヤミン式の利点は、外部に情報を書くことにより、魔術を組み立てる上での処理能力を高めたことにある。つまりジューダ式は脳内で組み立てねばならないことから、一部の特殊術者を除けば、自ずからその処理範囲に限界があった。ベニヤミン式は空中に術式を描く事により、その制限を取り除いたのである。いわば暗算と筆算の関係である。短所は、外部に術式を展開する為時間を要する事と、術式の造詣がある者が見れば、展開している術式の内容が判別可能なこととなる。また、ベニヤミン式は後世「象徴術」の発達により更に進化を遂げ、象徴術の導入前を前期ベニヤミン式、導入後を後期ベニヤミン式と呼ぶ。
 その後魔術は、純粋な魔力制御法から、上記の象徴術、天使、悪魔、精霊などといった異世界の高域存在の力を借り受ける「契約諸法」、魔力を用いて創造を行う「付与魔術」など、様々な系統に分岐していった。これらを纏めた「総合魔術」も存在する。詳しくは魔術の項を参照。

(注1)一部宗教、例えば控臨教系術者は「魔術」という呼称を嫌い、天の理を恩寵により操作するという意味で、「恩理術」と呼ぶ。しかし、本質的には魔術と同じものであることには変わりない。


魔力の性質


 魔力は非常に変化しやすい性質を持ち、個人ごとにその性質は異なる。一般的に無色透明だが、濃度が上昇すると水に近い性質を持つ傾向がある。ただし個人によっては炎、風などの性質に類似することもある。おそらく、個人の霊魂の性質によって左右されると考えられているが、未だ実証はされていない。
 その様な性質の為、魔力量を測定することは非常に困難である。しかし一般的にはジューダが定義した「リトロン」で計測される。現在では殆どの人々が自然に魔力を保有しており、その量は体重によって上下するが、一般人の場合、保有魔力量はおおよそ5リトロン程度、平均的な魔術師で15リトロン程度である。(尚、魔力には魔力を相殺する性質がある。従って直接魔力で人間を殺傷しようとする場合、最大5リトロンの魔力が必要である。それから分かるように、魔力を直接攻撃に用いるのは非常に効率が悪い。)
 魔力は現在世界に普遍的に存在しており、呼吸や食事といった形で人類も日常的に摂取している。従って魔力濃度が高い地域に住む人間は、魔力保有量が高くなる傾向がある。(注2)ただし魔力は長期的には人体に有害なことから、魔力保有量は寿命と反比例することが確認されている。(注3)

(注2)例えばルーセント人(非貴族)やイーディック人など。逆に魔力が稀薄な地下世界に住むアングリア人は、ほとんど魔力を有しない。
(注3)一部に魔力に適合した人類も存在する。彼らは魔力保有量の平均値が40リトロン近いことも稀ではなく、また寿命も極端に長い種族も確認されている。そういった種族では、魔力が稀薄な地域では、逆に寿命が大幅に低下する。