それは初夏の心地よい風が吹く朝だった。「ん~。開いてるかなぁ……」川添珠姫…タマキは、ちょっとした期待と不安を胸に部室である剣道場に到着した。今は朝7時半。普段なら朝練のある時間だ。けれども、今日は先生の都合で朝練はやらない…そう聞いていた。なのに、朝っぱらから剣道場に来てしまったのにはワケがある。「拾われて無ければいいなぁ…」昨日の部活に来たときに財布を置き忘れてしまったからだ。金額は大して入っているワケではないけれど、そのまま放置しておくというのが彼女の性分に合わなかった。それに…「あの財布には、今日発売のDVDの予約引換券が!!」そう、絶対に回収しないわけにはいかない!朝、職員室に行ってみたものの、顧問のコジロー先生の姿はなかった。姿は無かったけれど、もう学校に来て、どこかほっつき歩いてるらしい。部室のカギは先生が持っている。先生の携帯にかけても出る気配が無い。彼女は、実際に、部室に行ってみる他、部室の開閉を知る手段は無かった。「着いた……!」早速、入り口の引き戸に手をかけてみる…。キシキシ……。小さな音で、錆による軋みをあげながらも引き戸は開いた。(鍵は掛かってない……! 良かったコジロー先生来てるんだ…… でも、勝手に入っちゃまずいよね。)タマキは一口、スッと、息を吸い込むと、(お邪魔します!!) 部室の中にいるであろう、顧問のコジローに向けて声を掛けた。いや、掛けようとした。しかし、声は出なかった。部室の中から聞こえた異様な声が、彼女の発声を静止させたから……。「んあぁ…っ!」異質な声……けれど、その声の主には心当たりがあった。「キリノ先輩だ…」声の主は分かった。けれども、先輩のこんな声は聞いたことが無い。ドキドキドキ…と更に心臓が高鳴るのがタマキ自身にも分かった。「くふぅっ!」ドクン!また聞こえた!さっきよりも甲高い声。何が先輩の身に起きているのか…頭の中を色々と想像が巡ったが、彼女の脳内からは、それらしい答えがはじき出されることは無かった。その結果導き出された案は、(行ってみるしかない!)という安直なものだったが、それが最善の策だということは明白だった。事態を把握できていないタマキは、おそるおそる部室に入っていく。何か事件がおきているのかもしれない。気づかれないよう音を消して慎重に足を運ぶ。「ひぃ!」また声が聞こえた。声の出所は更衣室だ。(そうだ、財布を忘れたのも更衣室だっけ…)妙なことを思い出し、現実に引き戻される。そのお陰か少し冷静さを取り戻せたようだ。3回の深呼吸で呼吸を整えると、わずかに開いた更衣室を覗き込む…。「あぁ……いぃっ!いいよぉ!」(!!!!)取り戻したはずの冷静さが一気に掻き消された。彼女が目にしたのは一糸まとわぬ姿で仰向けに寝そべる先輩とそれに覆いかぶさる顧問の姿。ドクン ドクン ドクン心臓の音がさっきよりも数倍大きな音に変わった。鼓動もどんどん早くなる。「気持ちいぃよぉっ!コジロぉっ!」「そっか、そいつは良かったな」目の前で繰り広げられているのは、彼女自身が経験したことも、見たこともなかった事…。それでも、二人が何をしているのかは分かった…。二人の合わさった秘部。紅潮しているキリノの頬。流れる汗。じっとキリノを見つめるコジロー。(これって、アレ……よね……)朧な彼女の知識だったが、ばらばらになっていたピースが組み合わさり、結論へと結びついていく……。コジローは優しく腰を動かし、刺激をリズミカルに繰り出しながら、キリノのたわわな乳房を揉みしだく。そしてそのまま首筋に舌を這わしていく。「ふぁぁっ…それ良いよぉ……」キリノの顔がとろけそうな表情に顔に変わっていく。コジローはそれを確認すると、ニヤリと笑い、胸を揉む手に力を込めた。力を入れた手によってマシュマロのように変形している乳房。そして、不意に固くなった乳首をつねる。「ひゅぅうん! くああぁぁぁ!」タマキは、また先輩の聞いたことの無い声を耳にした。(ま、まさかコジロー先生とキリノ先輩が……あんな……こと…してるなんて…)見ては行けないと理性が呼びかける。しかし、それを好奇心が片っ端から上書きしていく。釘付けになった目が離せない。身体が一ミリも動かない。二人の関係がそんなものだったなんて、予想だにしていなかった。思考回路がエラーを出しつづけるタマキを他所に二人は行為を続ける。「へへっ……気持ちいいか?」「うん。すごい、気持ちいひ…」「じゃあもっと気持ちよくするぞ」「ひぁ?」宣言するや否やコジローの腰の動きが早まる。クチャクチャという結合部から聞こえてくる淫靡な音色が激しさを増す。「あぁうっ! いっ、いきなり…。 は…激しすぎるぅ…激しすぎるよぉっ!」苦悶と喜びの混じった声を上げるキリノ。「もっと優し……」その口を自らの口で塞ぎこむコジロー。そのまま舌を絡み合わせていく。ディープキス。その間も腰の動きは緩めようとしない。「ふあっ」息苦しくなったキリノが大きく息を吸おうと唇を離すが、コジローはそれを許さない。逃げる唇を捕らえ、また舌を絡ませる。キリノは観念したのかそのままディープキスを続けた。くちゃくちゃ…上と下の両方から擦れ合う音が響き出る。二人は、1分以上念入りに互いの舌を味わうとようやくその唇を離した。どちらの物かも分からない唾液が白い糸となって二人を結んでいた。「あぁ、いいぞ、キリノ…もう出そうだ…」「うん。あたしも…限界かも……」「じゃあ、いくぞ!」コジローは声を上げると、キリノの脇から背中に手を滑らせ抱きしめる。それと同時にキリノもコジローの首を抱え込み、力をこめる。キリノの豊満な胸がつぶれて弾け飛びそうなくらい……ギュッ……と。二人がこれ以上ないほど密着し、互いを感じあう。更に腰の動きが激しくなった。結合部の音がより一層大きく、乱暴になる。「はぁ…はぁ…」「あぁっ! あぁっ! あああっ!」「はぁ…はぁっ! はぁっ!」「ああぁん! うあぁっ! あはあっ!」掛け声にも悲鳴にも聞こえる声を上げて二人は行為に没頭する。「んん! いいっ! いいよっ! そのまま…激しく…… んふ……。 うああああぁぁぁあっ!」先に絶頂に達したのはキリノだった。一際高い声を上げて果てると、コジローを抱えていた手がするりと抜け落ちた。それを確認したコジローはキリノの膣内から自分のモノを引き抜くとキリノの胸にあてがう。理解したキリノが胸に挟み込み、胸を圧迫させながら上下にしごき上げた。コジローも相当高ぶっていたようで、ほんの数回、挟みながら上下しただけで胸の谷間から白濁色の液体が勢い良く飛び散った。「うはぁ…いっぱい出たね…」顔にまで飛び散った精液を指で絡め取りながらキリノがささやいた。「ん……まぁ、溜まってたからな…」少し照れくさそうに返すコジロー。それを見たキリノは嬉しそうに笑みを浮かべると精液の付いた指をペロリと舐める。その姿は高校生に似つかわしくないほど妖艶に見えた。「ねぇ……センセ…」「どうした?」「溜まってたんなら……もうちょっとイイでしょ?」「ん~。そりゃあまぁ…な。少しは…」「じゃあ、決まりね。」「オイオイ…。どうしたんだ今日に限って、そんなに積極的に…」「だってさ…… お客さんが来てるからねぇ…」(!!!)気づかれてた!!更衣室の中からこちらを見る先輩の姿。目が合った。逃げ出したかった。それなのに、キリノの瞳が金縛りをかけたように足が動かなかった。目ですら、そらせなかった。「ふふっ…そこで見てないでさ……。こっちにお出でよ…… ねぇ……タマちゃん……」更衣室の中の二人だけの世界…。そして、それを外から覗き込む一人だけの世界……。2つの世界が1つに混じろうとしていた…。キリノの声に誘われ、タマキはゆっくりと更衣室の扉を開いた。「って、オイ!タマキ!いつからそこにいたんだよ!」コジローが、一番取り乱していた。慌てて自分の脱ぎ捨てていた服で自分を隠す。キリノも近くに置かれていたバスタオルをくるりと巻いて肌を隠した。「その……。すみません……」「いいのよ。タマちゃん。気にしなくて良いから… だから、ちょっとお話しましょ。」キリノの言葉にうなずくと、タマキはゆっくりと二人の方へ歩み寄っていた。金縛りの次は催眠術だ。ぼんやりとした頭で近づいていく。コジローが女々しくギャーギャーと声を上げていたが、雑音にすらならなかった。「タマちゃん、ずっと見てたのね…」「あ、すみません。そんなつもりじゃ…」「本当に、いいのよ。少なくとも私は気にしてないし。 それより、ねぇ。 ……なんで逃げなかったの?」「え?」いつものキリノの軽い口調だ。でも、今のタマキには重い尋問のように聞こえた。「そ、それは…」タマキは思わず顔を伏せた。答えが出なかった。出るはずも無かった。今の今まで、ろくに頭が回っていない。脳より先に身体が反応していたから。まるで本能に導かれていたかのように。「キリノ先輩に……呼ばれたから」「じゃあ、それまでずっと残っていたのはなんで?」「うっ!」(見つかってたんだ…最初から……)視線を脇にそらすタマキ。その苦悶する姿を見てキリノは思わず笑みを漏らす。いつもの明るいキリノの笑顔ではない。獲物を見つけた蛇が舌なめずりしている……そんな冷酷な笑顔。「ふふっ…興味あるの? タマちゃん」「!?」ビクッとタマキの身体が震える。核心を突かれたようだった。自分でも思っていなかったこと…。いや、脳の真髄には存在していたが、理性や羞恥心で覆い隠されていた部分。それが一気に掘り起こされた。顔を真っ赤にして硬直する。その刹那…ちゅっ……。唇に何かが触れた。柔らかいもの…。それでいて程よい弾力があって…。「もしかして…ファーストキスだった?」それがキリノの唇だと気づくのに10秒はかかった。タマキは、気づいてから両手でバッと唇を覆い隠す。「ふふっ。ごめんね。でも、タマちゃんが可愛かったら…つい…ね。」本当にこれがファーストキスだった。いつか好きになった人とするもの…だけど、人を好きになるって何なんだろ?恋愛感情にイマイチ実感がわかないまま15年間守り続けてきた唇。それが一瞬で奪い取られた。目にうっすらと涙が浮かぶ。「おいキリノ…やりすぎなんじゃ……」コジローの焦りが混じった声を無視して、キリノがタマキを抱きしめる。キリノのふくよかな胸にうずまるタマキの顔。「ふふっ…これでオアイコだよね?」その一言にタマキの罪悪感がぶり返してくる。さっきは「気にしてない」って言ってたけれど、本当は先輩も怒っているのかもしれない…。だからきっとこんな意地悪をしてくるんだ…。この事態は、覗き見てた自分への罰なんだ…。そうやって状況を受け入れようとする。「せっかくだから、もうちょっとお詫びしてあげるね。」「えっ?」「……タマちゃんを大人にしげあげる……」 その言葉の真意はすぐに理解できた。タマキの心の中で葛藤が繰り広げられる。受け入れるわけにはいかない………。でも、私がさっきしてきたことを償うにはこれしかないのかもしれない……。混乱していく頭とは裏腹に心臓はバクバクと大きな音を立てる。抱きしめているキリノにもハッキリと伝わるくらい。「はい……分かりました……」小さくうなずいた。これできっとキリノ先輩も許してくれるだろう。でも、タマキ自身も分かっていた。自分自身への戒めは建前に過ぎない…本当の自分を隠すための。女の本能が照らし出す好奇心を正当化するための……。キリノがタマキを抱きしめる手を離した。そしてゆっくりとタマキの唇に自らの唇を合わせていく。くちゅっ。再び唇同士が触れあう。帰ってきた柔らかな感触…弾力…「!!」ふいにタマキの口内にぬるっとしたものが入り込んできた。目を見開いてキリノの顔を凝視してしまう。瞳を閉じて、舌の動きに専念するキリノの顔が目に入った。キリノの舌。それは艶かしく蠢き、舌を粘膜を歯を歯茎を唾液を…全てを味わっていく。とろけるような感覚がキリノの舌からタマキの口内へ、そして神経を伝ってタマキの脳へと送り込まれていった。くちゅ…ちゅっ…ちゅる…。キリノはタマキの口を存分に味わいつくすと唇を離す。タマキの口に広がるのは、キリノの唾液の味…そして、うっすらと生臭い匂い…。「どうだった?」「えっ…あぁ…」急な質問にパニックになる。「その…気持ちよかったです。」「ファーストキスはレモンの味だったかね?」「そのちょっと…生臭くて…」「ふはははっ! そりゃあコジローの精子だね」いつも部活で見ているキリノの笑いだった。改めて自分の目の前にいる人物と、同じ部活の先輩が同一人物であることを確認する。「じゃ、もうちょっと続けるよ…」もう一度唇を重ねる。思わずを目を閉じたが、すぐに感触は消え去った。今度は触れただけの軽いキス。少し物足りなさを覚えていたが、それに気を取られている間に制服のボタンの隙間からキリノの左手が進入してくる。「えっ? あっ?」突然の不意打ちに身体が反応しない。剣道の試合だったらこんなことはないのに!直にタマキの肌に触れていく指先。触られたところ全てが熱く火照っていく。魔法のようだ。拒絶ができなかった。もっと触られていたい…。タマキが指先の愛撫に気を取られている間に、キリノはもう片方の手で起用にブラウスのボタン、ブラジャーのホックを外していく。ばらっ…。制服ははだけ、白くて綺麗な肌が露になる。華奢だが、引き締まった身体も。そして小ぶりな胸も…。何もかもを曝け出す。「あっ…」それに気づいたタマキは、露出した胸を、必死に隠そうとする。しかし、その両手のガードをかい潜り、キリノが舌で攻め立てる。最初は首筋…。「ふああぁ…」さっきの愛撫とは段違いな感覚に声が漏れる。思わず力が抜けた。キリノは、その瞬間を見逃さない。その瞬間に妨害していた腕をはねのけ、身体を引き寄せ、顔をタマキの胸に密着させる。鎖骨の周りに舌をはわし、「うはぁ…うん…」次々に変わっていくタマキの反応を楽しむ。そして、舌の位置を徐々に下げていき乳房に到着する。「あぁ…そんなぁ…」白く小ぶりな胸をチロチロと舐め続け、そのまま乳房についた突起を口に含む。「ひゃんっ!」含まれた突起に舌を絡めていく。すぐに突起は固くなった。固さを帯びた突起を更にねぶりまわす。断続的に送られる刺激がタマキの脳を揺さぶる。「くはぁ…うふぅっ!」口からは言葉にならない吐息しか出てこない。「うはぁ…はぁ…はぁっ!」「ふふ…ほんとにカワイイ……」突起から口を離すと、今度はもう片方の突起を攻撃する。「ふあああぁ……」眠気にも似た快楽の波が押し寄せてくる。突起を口に含ませたまま、キリノはタマキのスカートに手を掛けた。ホックを外し、器用に脱がす。「えっ…」下着一枚の下半身が開示される。「いやっ…」頭の片隅に仕舞いこんでいた羞恥心が戻ってきた。再び腕で局部を隠そうとする。「やっぱり、こ、これ以上は…やめ……ふぁあん!」諌めようとするが乳首への攻めに声にならない。キリノは口に乳首をくわえたまま、薄いブルーのパンティの上から手を差し入れる。タマキの抵抗むなしく、快楽を生み出す魔の手は止められない。あっという間に茂みの奥の割れ目にまで手が侵入してくる。必死でその手を振り解こうとする。「お願いします…もう…」わずかに残った理性が嘆願する。これ以上されたらどうなるか分からない。ラストチャンスだ。「そっか……駄目か…」果敢に攻め続けていたキリノが、驚くほどあっさりと折れた。秘部を弄ろうとしていた手が止まる。唇も胸から離れた。良かった。分かってくれた…。ホッとするのと同時に、消え行く感覚に名残惜しさを感じる。それでも、やはり、陵辱から開放されたという安心感のほうが上回っていた。「残念だね…。」さっきまでのアグレッシブさが嘘のようにキリノが諦めた。「……これから、タマちゃんに大人の魅力を教えてあげようとしてたんだけれどね」ぴくっ…。大人の魅力……。その言葉に少しばかり身体が反応した。それをキリノが見逃すハズがない。「そう、タマちゃんにいつか恋人が出来て、えっちなことをするかもしれない。 その時に相手も初めてだったらどうする? タマちゃんがリードしてあげなきゃいけないんだよ。 女の子の初めては物凄く痛いから、相手に構うどころじゃないよ。 だから、タマちゃんが大人の立場になって手ほどきしてあげなきゃ。 なんてことを、あたしは言いたかったの。 そうね……。 例えば、タマちゃんの幼馴染のユージくん…」 ぴくっ……。 聞き覚えのある名前に身体がまたもや反応する。小学校の頃からの幼馴染。高校に入って部活も一緒になった、くされ縁とも言える友達の名に。「ふふっ。 あの子もきっと、見た感じ童貞だね。 それにえっちなことには奥手っぽいし。あんまり知識も無さそう。 もし、タマちゃんが彼と付き合うことになってさ…。 えっちするとこまでいっちゃったら…どうする? ユージくん……恥ずかしい思いをしちゃうかもよ。 それでもいいの?」小さく首を横に振るタマキ。「じゃあ…どうしようかな……」「その………最後までお願いします……。」思い切って発言したが、恥ずかしさのあまり声は萎縮していた。「え? 何? 聞こえないよ。 ほら、しっかりと。」白々しくキリノが聞き返す。「最後までお願いします!!」「そっか…タマちゃんがそこまで言うなら仕方ないね。 最後までやっちゃうか!」にまーっ。満面の笑みを浮かべるキリノ。彼女の頭に思い浮かべたシナリオは、完璧に遂行されていた。幼馴染のユージの名前が出てきた時にタマキの心は揺さぶられた。彼に恋心を抱いているとか、そういった次元には辿り着いてはいない。小さい頃からの大切な友達の一人。ただ、彼が依然として、「タマちゃん」という子供の頃からの呼び名を止めてくれないのはずっと気になっていた。同い年なのに、自分がまだまだ子供扱いされていることへの不満。向こうばかりが成長しているような疎外感。どれだけ仲良く話していても、二人の間に壁を感じていた。少なくともタマキの方は。(私が少しでも大人の魅力を身につけたら…少しは態度を変えてくれるのかな?)「じゃあ、覚悟も決まったことだし。思い切って行っちゃおうか!」「えっ?」タマキが思いに馳せている間もキリノは隙を見せない。同意を求めることなく、手を下着にかけると一気に引きおろす。「えっ!あっ!」自分で決心したこととはいえ、心の整理もまだ出来てない。キリノの不意打ちに面食らってばかりだ。うっすらとした濃さの恥毛が姿を見せる。そして可愛らしい割れ目も…。すかさず、その割れ目に手を伸ばすキリノ。「あああぁっ!」今まで一番の刺激が身体を突き抜けた。割れ目の筋を指がこすっただけなのに…。「ほんとに可愛い反応するね。 止められなくなっちゃうよ」「うぁ……ふ……」 口が開きっぱなしになるタマキ。刺激に必死で耐えている。数回割れ目に沿って指を往復させるうちに、半透明の液体が滲み出てきた。「タマちゃん…濡れてきてる」「えっ?」キリノは、タマキの目の前に、濡れた指を持って行き見せ付ける。タマキも自分自身の身体から分泌された液体ということが信じられず、まじまじと見つめてしまう。「ふふっ…初めてなのに、こんなに濡らしちゃって… タマちゃん、本当はえっちでしょ?」「そ、そんなことは…」「これくらい濡れてたら……」ズプッ!キリノが人差し指をタマキの膣内に押し入れる。「ひやぁいん!!」 またしても強烈な刺激が襲った。さっきよりも更に大きな刺激が。次々と快感が塗り替えられる。あまりの気持ちよさに思わず足が震えた。ガクッと足先の力が抜けて仰向けに倒れる。身体の全ての反射神経が麻痺してしまっていて、受身も取れず、頭から倒れこむ。ドスン!(痛っ………………くない…)床に激突するはずの身体が宙に静止している。タマキの身体を後ろから支えてくれていたのは、顧問のコジローだった。「おっと…大丈夫か? タマキ、少しは手加減してやれ」「部活じゃタマちゃんに勝てませんからね~。 これくらい、いいじゃないっすか~。」 コジローは肩を抱いたまま、タマキを座らせる。実に紳士的な対応だが、衣服は何も着けてない。それを横目にしていたキリノがはしゃぐ。「おっ!先生も勃ってるじゃないですか。 そんなこと言いながら、身体は正直ですよね」「うるさい!」タマキがちらりとコジローの股間に目をやると、さっき遠目から見ていた固いモノが、手の届くほど近くにそそり立っていた。「大丈夫か?タマキ?」「あ、ありがとうございます………。 あの……。せ、先生…」「どうした?」うつろな表情でコジローの顔を見つめるタマキ。次の瞬間、タマキ自身も予想だにしてなかった言葉が出た。「先生も手伝ってください」目が点になるコジロー。「おっ…おい…何を言っているんだ…タマキ…。 おおおお、お前は俺の教え子じゃないか…」「なんすか、あたしは教え子じゃないっていうのぉ?」キリノのツッコミを無視して話を進める。「先生一人だけ仲間はずれになっているのは…。 その…可哀相ですから」「おい…そ、そんな同情…いらないぞっ!」うろたえる顧問。その姿を見ながら、タマキはコジローの股間のモノに手を据えた。「固い…」「待った待った…!」「待ったなしですよ!」すっかり傍観者になってしまったキリノがビシッと言い放つ。「それに先生が協力してくれないと、タマちゃんの苦労が水の泡ですよ! せっかくここまで大人の女になるための修練をしていたってのに、 最後の最後で先生が手伝ってくれなかったら意味が無いじゃないですか!」「そんな…今までは、純粋にお前が楽しんで………おわっ!」コジローが反論出来なくなる。タマキがぎこちない手つきでモノをしごき始めたから…。「あはっ!タマちゃん、積極的ぃ!」予想外のタマキの攻撃に、たじろぐコジロー。だが、受けっぱなしというのは彼の性分に合わない。すかさず反撃に転じる。タマキの背後から手を伸ばすと胸を鷲づかみにする。「きゃっ!」タマキも突然の反撃に驚く。コジローは、その反応に満足したのか、小ぶりな胸をゆっくりとこねるように揉みしだいていく。さっきの先輩の愛撫とは違って荒らっぽい。だが、身体が慣れてきたのか、自然とそれを受け入れ快感へと変換していく。「あふっ…」甘い声が漏れた。タマキ自身が、こんな声が出るなんて考えたこともなかった。「イイ声出るなぁ…」満足げな表情のコジロー。すっかりその気になっている。タマキは、後ろに座るコジローの顔に目をやる。「……ど、どうした?」「先生…その……私………先輩みたいに大きく無いですから……」少し申し訳なさそうに目を背ける。「いや、そんなことないよ。可愛い胸だよ。 小さいほうが感度が高いって言うしな」「ふん。どうせ、あたしの胸なんかでかいだけですよー。」キリノが半分いじけながら、近寄ってくる。そして、コジローのモノをしごき上げるタマキの手に自分の手を添えると、「えいっ! タマちゃん、遠慮しないで! もっと乱暴にやっちゃいなさい!」上下するスピードを倍にした。「お…おいっ!」「あっ!」タマキの指に包まれたコジローのモノの固さが更に増した。(先生も、気持ちよくなってるんだ…)タマキは、相手が教師だということも忘れ、一人の男性を満足させているというのが少しばかり嬉しくなっていく。思わず微笑みが零れる。だが、その喜びも束の間。「ひゃっ!」後ろ首に走る閃光。コジローが身体を密着させ、タマキの首に舌を這わしていた。ぞくぞくぞく……。脳がまた震えていく。微かに残る意識で、コジローのモノをしごき続けていく。だが、その意識が一瞬にして消え去る。「はぁあっ!」秘部に走る新たな衝撃。今まで外野だったキリノが、タマキへの攻撃を再開していた。「タマちゃん…アソコも可愛いね……」キリノは、タマキの手越しにコジローのモノをしごきつつ、タマキの割れ目に舌を這わす。「ひやぁああっ!」あまりの刺激にタマキの腰が跳ねあがる。コジローが背後からそれを押さえつけ、羽交い絞めのような格好にする。「ふふっ…本当に敏感ね…タマちゃん…。 おツユもどんどん出てきてる。」キリノはとめどなく流れてくる愛液を舐めながら、その舌先を膣内に滑り込ませる。「ああぁっ!」タマキの腰がまた揺れた。意識を置いて身体が飛んでいきそうだった。それを先読みしていたのかコジローが、背後から抱きしめ、タマキの暴走を止めている。「タマキ、気持ち良いか?」「は、はひっ…気持ちい……いです……ふぁっ!」返答するのが精一杯だった。その間も、キリノの舌先が、膣内のひだを一枚一枚、蹂躙していく。「ああぁああぁ…」次々に送られてくる刺激…脳が刺激でいっぱいになる……。(駄目……これ以上は……パンクしちゃう………)タマキの脳から危険信号が発せられる。だが、それを快感が押し戻してしまって身体が拒否してくれない。「うぁあああ……はぁっ……あぁ……うあっ!」脳が刺激でパンクしそうになる寸前。キリノは舌を突然引き抜く。「ひぁ?」タマキは、起きている事態が理解できず、情けない声を出してしまう。(何で……ここで!?)そんなことが頭をよぎったと同時に、キリノが、割れ目の上部に隠れてた小さな突起に甘く歯を立てる。ダムが決壊したように中断されていた刺激がタマキの頭に注ぎ込んだ。「ふぁ…うあああああああああああああああああっ!!」一層激しくタマキの身体が揺れ動く。視界が白くホワイトアウトする。そして、脳が完全にショートした…。「ふふっ…イっちゃったね。」気絶寸前だった。辛うじて意識が残っていた。だが、のぼせてしまった様にぼんやりして思考できない。「はぁ…はぁ…はぁ…」荒い呼吸をしているうちに、少しずつ意識が戻ってきた。「どうだった? タマちゃん?」その刺激が絶頂であったことが、ようやく判断できた。「は…はい…気持ち良かった…です」「ふふっ…タマちゃん…本当に可愛い…… それに、初めてなのに、こんなにイっちゃうなんて、えっちだよ~」「わ、私が…ですか?」必死で否定しようとしたが、思わず零れたよだれ、溢れ出している愛液、火照った身体……あらゆる証拠が、それを許さなかった。「じゃあ…次は…。 先生を気持ち良くさせちゃおう!」「えっ?」自分の快感で、すっかり忘れていたが、彼女の手はコジローのモノに添えられたままだった。戸惑いを見せるタマキ。だが、彼女には次に言うべき言葉は分かっている。「先生、よろしくお願いします…」「へへっ。すっかりその気ね、タマちゃんも…」自分が創り上げたお膳立てに満足げなキリノ。そうとも知らず受け入れていくタマキ。なすがままのコジロー。キリノはタマキをコジローと向かい合わせに座り直させる。タマキの目の前にはいきり立ったコジローのモノがそびえ立っていた。「ほら、これが先生のおちんちんだよ~」後ろから茶化すように、キリノが分かりきったことを説明する。「これがね、擦れると気持ち良いんだよね…?」「ん?あ、あぁ…」キリノがコジローの背中から手を伸ばし、それを包むように握りこむと、上下させる。「タマちゃんも擦り上げてみて…さっきみたいに」タマキは、軽く頷くと、恐る恐る手を伸ばしてみる。そして、キリノと交代し、さっきと同じように握りこんでみる。ぴくっ…とそれが脈打った。「あはっ、気持ち良いんだね、コジロー♪」怪訝そうな顔をするタマキとは、対照的に嬉しそうなキリノ。タマキは加減も分からず、それを激しく何度も上下させてみた。「タマキ、ちょっと激しすぎるぞっ!」「あ、す、すみません!」慌ててその手を離す。「へへっ。コジローくらいだったらね、平気だけどね。 ユージくんにはちょっとキツイかな?」「あ、あの、そんなつもりじゃ…」「あはっ。ゴメンゴメン。 でも、ほら先っぽを見てごらん」キリノが示した亀頭の先にはうっすらと透明の液体が滲み出ていた。「これがね…気持ちよかった時に出てくる液体。」先生のような口調で説明をするキリノ。目の前にいる本当の教師よりよっぽど先生らしい。「でね。こうやってね…」キリノは先走りして出てきた液体をチロチロと舐めていく。「ふわっ!」思わずコジローが声を漏らす。「先を舐めると気持ち良いみたいなんだよ~。 まぁ、これもコジローの場合だけどね。 ほら、タマちゃんもやってみて」「あ……はい。」導かれた通りに実行するタマキ。恐る恐る舌を伸ばし、近づけていく。こんなに近くで男の人のモノを見たのは初めてだ。「んわっ!」舌先が亀頭の先に触れると、またコジローの情けない声を出す。苦い味がした。そのまま、さっきのキリノの姿を自分とダブらせながらチロチロと舐めてみる。「ぉお…。いいぞ…タマキ。上手いじゃねぇか。」(コジロー先生、気持ちいいのかな…)思った以上の好感触に、ちょっと胸が高まった。「じゃあ、次はそのまま根元まで舌を這わしてみて…」次の指示がキリノの口から発せられた。舌を出したまま、コクンと頷くと、キャンディーを舐めていくように舌を這わしていく。ぴくぴくっ!またコジローのモノが反応した。コジロー自身も息が荒くなっている。徐々に興奮しているようだ。「じゃあ、そのまま根元を舐めててね」タマキの顔の目の前に、にゅっとキリノが顔を見せた。そして、口を軽く開くと、コジローのモノを咥えこむ。「ちょっ…二人がかりかよっ!」口ではそう言っているが、コジローも満更ではない。普段では味わえない興奮、感触、気持ち良さ…。「…あぁキリノ…いいぞ…」タマキが舌を動かすその真上で、キリノの口内が怪しく蠢いていた。そしてキリノが耳にかかった髪を掻き上げながら頭を上下させる。ちゅぷちゅぷちゅ……。卑猥な音を立て動くキリノ。思わずタマキもそれに魅入ってしまう。キリノの唇から唾液が漏れ、モノを伝い、タマキの舌を濡らす。動きの止まったタマキを見ると、キリノはくちゃっと音を立てて唇を開放した。「ほら、次はタマちゃんよ。あたしみたいにやってみて」言われるがまま、舌を離すと、口を開く。かぽっ。目をつむり、思い切って口に含んだ。予想以上に大きかった。後1cm太かったら入っていなかったかもしれない。「タマちゃん、口も小っちゃいのね。可愛い~」キリノが、何度と無く使った「可愛い」という言葉を再び口にする。「じゃあ、そのまま動かしてみて。」キリノの命令に逆らうことなく、頭を動かす。「歯は立てちゃ駄目よ。男の人のモノもデリケートだからね」後になって苦い味が流れてきた。そして男性の匂い…。キリノとディープキスした時に流れ来たあの匂いだ。(気持ちいいですか?)口にモノを頬張ったまま視線をコジローに向ける。「あぁ…気持ちいいぞ…」タマキの心中を察したような返答が返ってきた。咥えこんだモノを通じて、意思が伝わってるのかもしれない。タマキは、嬉しくなって、自分なりに口内を動かしてみる。舌を絡めて見たり、空気を抜いて圧迫してみたり、口先をすぼめてみたり…。色々な技術を試してみる度にコジローが声を漏らす。口の中でコジローのモノが奮えているのが分かった。「タマキ……お前、上手すぎるぞ……。 それに、口が小さいから、絞まって…」頭の上にコジローが手を乗せ、愛撫する。小さい頃、父親に頭を撫でられた思い出が頭を掠めた。どんどん胸の中で奉仕の喜びが膨らみ、行為に没頭していく。「あぁ…すまん。タマキ…。もう出そうだ…」(出る!?)一瞬で我に返り、口を離そうとする。しかし、さっきまで暖かく頭を撫でていたコジローの手が、今度は鉄の枷となって頭を固定する。ならば、これ以上刺激を与えまいと口の動きを止めるタマキ。だが、コジローの欲望は止まらない。座ったまま腰を動かし、タマキの口内をそして喉までを貪り食らう。「うえっ!」タマキが苦しそうな声を上げたがコジローの耳には届かない。「イくぞ!!」更に腰の動きが激しくなる。全てを諦め、目を閉じたとき………。ぴしゅっ!喉の奥に何かが飛び散った。1度…2度…3度…。すぐにそれが何なのか…気がついた…(……先生の……精液……どんな味…にお…)「げほっ!げほっ!」味や匂いよりも先に喉を刺激されたことによる生理的な嗚咽が出る。コジローのモノがずるりと抜け落ち、同時に白い液体が漏れた。唇から垂れ落ち、顎を汚し、更に鎖骨を、胸を汚していく。「す、すまん…タマキ…つい…」「センセ、最悪~っ! ねぇ、タマちゃん大丈夫?」優しく声を掛けてくるキリノ。キリッとした表情で返す。「はい…大丈夫です!」「タマちゃん、逞しい! それに引き換え、自分の性欲も抑えられないとは、情けない」「お前に言われたかねーよ!」「でも、タマちゃん…頑張ったね…ふふっ」ぺろっと、タマキの顔についた精液を舐め取るキリノ。「へへっ。濃いね。 先生、さっき出したばかりなのに、こんなに濃い精子が出るなんて…。 初めてなのに…とっても上手。 やっぱり、えっちなのよね、タマちゃん」「そ、そんな…」ご褒美よ、と言わんばかりにキリノがタマキを抱きしめる。「それに…ね。 先生もまだ興奮が収まってないみたい。」キリノの視線の先には、まだ固さを維持しつづけるコジローのモノがあった。「じゃあ行くよ。 いいよね…タマちゃん……」タマキはコクン…と頷き、覚悟を決めた。「じゃあ…行くぞ…」タマキの目の前に座り込むコジロー。軽く抱きしめながら、ゆっくりと身体を押し倒す。「部室だから、こんなのしかないけど、まぁ、無いよりはマシだから。 ごめんねー。」キリノが身体の下にバスタオルを数枚引いてくれた。その上に背を乗せる。頭の下には、コジローが手を入れてくれた。後頭部を撫でるような形で。「最初は痛いけどな…力を抜くんだぞ…」コジローはそう囁くと、タマキの頬に軽くキスする。ドッドッドッドッ……。心臓がマラソンを完走したくらいの激しい運動をしている。不安と期待が入り混じる。ひた……。タマキの秘部に何か固いものが触れる。そこは、先ほどのキリノの舌技で、十ニ分に湿っていた。(いよいよなんだ……)覚悟を決めたとはいえ、思わず身体がすくんでしまう。「…っと、タマちゃん、リラックスよ。リラックス」分かってはいるが、どうしても緊張で身体が強張ってしまう。「えいっ!」「あはぁっ!」横からキリノが手を伸ばし、秘部に隠された突起を摘み上げた。また、喘ぎ声が出てしまう。「はぁあ…うあっ!」キリノはそのまま刺激を与え続ける。再び秘部の奥底から、愛液が漏れてくるのが分かった。快感が、それ以外の感覚を奪い、力が入らなくなる……。「あぁ!!」突如、快感が痛みに変わった。「ああああああああっ!」今まで感じたことも無かった痛みに身体が軋みを上げる。あまりの痛みに、体内のホルモンが狂わされたように、唾液が次々と分泌され喉に絡まる。息苦しい。「ああぁっ…けほっ!けほっ!」悲鳴に近い声を出そうとするが、痛みのせいで思うように声が出ない。それは間違いなく破瓜の痛みだった。女性が一度は潜り抜ける痛み。(痛い…痛いっ!)痛みに震えるタマキをぎゅっと抱きしめるコジロー。それに合わせて、コジローの腕を握り締めるタマキ。握り締めるだけでは収まらず、更に爪を立ててしまう。ずぶっと肉を切り裂く感覚があった。痛み以外の感覚を取り戻し、やっと我に変える。「大丈夫だ、タマキ!」「はぁ…はぁ…」徐々に痛みが和らいできた。正確には痛みに慣れてきた。そして、徐々に状況が掴めてくる。目の前にいるのが誰か。自分が今、傷つけたのは何か。そして、自分の中に入っている物が何か。「せ、先生…ごめんなさい…」男性らしい筋肉のついた腕からは血の筋が何本も垂れていた。自分が仕出かした失態に、思わず目に涙がにじんでいく。「ははっ!気にするな、これくらい。 オレは、教師だからな」コジローがふふっと笑ってみせる。タマキの目には、見慣れた男性がいつも以上に頼もしく映った。「良くやったぞ。タマキも充分頑張った。 恥じることなんか無い」言いながら、コジローはタマキから身体を離そうとする。しかし、腕に感じる圧力に動きが止まった。血の流れる腕を握り締める細い腕。その細い腕はそのままコジローを手元に引き寄せた。「…私は大丈夫です……。 だから……最後までしてください!」「いや、だから、今ので充分……」「違います! 先生の方も……その最後まで……してください」「俺は…」「私は大丈夫です!だから、先生が満足行くまでしてください!」立て続けに弁を走らせ、コジローに反論の余地を与えない。痛い…。痺れる…。血も止まらない…。でも、自分の訴えに応えた人を傷つけただけで逃げてしまうのは、それ以上に我慢できなかった。このままでは、彼女が持つ美徳…それが汚されるような気がした。睨み付ける様に目をこらす。凛々しい瞳。「……そうか。分かったよ、タマキ」コジローはふっと小さく笑うと、タマキの頭を抱きかかえた。「続けよう。 でも…。無理だと思ったらいつでも言っていいぞ。 俺のことを気遣う必要も、我慢することも無いからな」髪をくしゃっと折り曲げるようにタマキの頭を撫でるコジロー。「はい……。」それに応えるようにタマキもコジローの背中に手を伸ばして抱きしめた。「動くぞ…」ゆっくりとコジローが腰を引く…。「うぁ…」コジローのモノが膣内から徐々に引き抜かれる。「ふうっ…」また新たな痛みが走る。だが、大きく息を吸い込み、それに耐える。膣内からモノが抜けきる直前、進行方向が変わり、またゆっくりと奥に侵入してくる。「もっと力を抜いて!」「うぐっ…」痛みに呻く。そして、一番奥まで達すると、再び膣内から滑り抜け出ていく。それが何度も繰り返される。「うぅ……うはぁ…はぁはぁ…うあっ…はっはっ……」悲痛な声が止められない…。だが、そのうちに痛みとは違った感覚が体内に侵入してくる。「んあっ……はぁ…」痺れるような感覚。だが、痛みから起こる痺れではなく……もっと違う何かの感覚。「はぁ…はぁ…」少しずつ。少しずつではあるが、身体が楽になってくる。「おっ?」「タマちゃん…感じてきてるね」キリノもコジローもタマキの様子が変わってきたことに気づいたようだ。さっきまで苦痛に悶えていた顔に赤みが差し、目がうつろになっていく。「ふぅ……あぁっ!」あの感覚が戻ってきた。脳を覆い隠す官能的な感覚が。「はぁっ…ふあぁっ!」タマキの声が高くなる。さっきまで膨らんでいた痛みが消えていく。そして、痛みが消えた部分に次々と心地よさが補充されていく。そのうち、タマキの頭は快感でいっぱいになってきた。「はぁ…うあはっ! 先生……気持ち良くなってきました……」「気持ち良く…? ははっ。やるじゃないか。 初めてで、そんなに気持ちよくなれるなんて、なかなか見所があるぞ!」「へへっ…」褒められたことが純粋に嬉しかった。同時にその喜びようが、何となく照れくさくなってきた。「先生……その……」「どうした?」「もう少し早く動いても……いいですよ……」「大丈夫か?」タマキは頭をコクリと下げて返答した。(うん…)コジローの瞳をじっと見つめるタマキ。コジローも無言で頷き、返答する。言葉の通り、徐々にコジローの腰の動きが早くなってきた……。「はぁあっ! うあっ!」それに合わせてタマキの声のボリュームも上がっていく。コジローのモノが膣内の奥に達するたびに快感が身体を突き抜ける。「ひゃぁあっ!」一際高い声が漏れてしまった。「大丈夫か?」「はい……」先生は優しい。こんな時にも気遣ってくれる…………。「その……先生………・・しても…いいですか?」「えっ? 何だ? 聞こえないぞ……」余りにも優しくされすぎて、少し、先生を困らせたくなった。聞き返すコジローに、敢えて言葉で応えない。変わりに、行為で返事した。ちゅっ……。目をつぶって、コジローの唇を奪う。(……キスしてもいいですか?)面食らうコジロー。下半身の動きも思わず止まってしまう。そのまま舌を入れてみた。くちゅっ……。さっき先輩にやられたことを思い出しながら舌で口内を撫でていく。面食らったコジローも一瞬で状況を把握し、今度はタマキの舌を味わう。くちゅっ…くちゅぅ…。そのまま、コジローの舌がタマキの舌を押し戻し、そのままタマキの口の中を蹂躙し始める。少し息苦しくなって唇を離した。目を開くと、名残惜しそうな表情のコジローがいた。「へへ……っ」生まれて初めてしてみた、悪戯。(受け入れてもらえたかな? 気に入ってもらえたかな?)「おいおい…いいのか?」「いいんです…。 先生は………嫌でしたか?」「……いや…良かったよ。すごく良かった。」嫌がる筈がない。そんなことは分かっていた。分かりきった反応を見るのが楽しかった。「じゃあ今度はこっちの番だな!」ニヤッと歯を見せると、いきなりコジローの動きがスピードを増した。「あぁぅっ!」すっかり油断していた。頭が一気に白くなる。コジローはタマキの声に一層興奮し、スピードを緩めない。それどころか、段々と加速していく。モノを突き立てるように激しく腰を振る。「あはっ! はぁああっ!!」痛みも不安もどこにも無かった。ただあるのは快感のみ。「あぁ! いい…です! あはぁ!」押し寄せられた快感が頭から漏れていく。「あぁう! 気持ち……い…いですっ!! いいっ!」頭の先から足の先までが全て快感で押しつぶされそうになる。「ひあぁ! すごく…はぁっ! い…いっ!! ひゃぁっ!」魂が抜け出るように、意識が少しずつ遠のいていく。1本、また1本と身体と意識を結びつける鎖が切り離されていく。「ああっ!」「はぁああっ!」「ひゃうああああっ!」残りは後何本だろう? そんなことが頭をよぎるタマキ。ふいに、身体がギュッと抱きしめられた。「あぁっ!」同時にコジローのモノが激しく突き刺さり、更に激しい快感が膣内から発せられる。快感が一気に残りの鎖を切り裂いた。「あああああああああああああっ!!」身体を電気が走る。キリノにクリトリスを刺激された時とは比べ物にならないほどの大きな波が身体に押し寄せてきた。一際大きな絶頂。意識が飛んで、気を失いそうになる。(私…気絶する!)そんな中、身体に感じる圧迫感。それは、抱きしめているコジローの腕。行くなっ!そう言われているような気がした。意思を失いそうなところをギリギリのところでふんばる。「はぁっ…はぁっ…」呼吸することすら忘れていた。慌てて酸素を吸い込む。タマキの意識を確認すると、コジローはモノを膣内から抜き出した。真っ赤に染まっている。(私の血……)血まみれで見た目は非常に痛々しい。それに耐え切れず、タマキはコジローのモノに飛び込んだ。口に咥えて、汚れを舐め取っていく。「おいっ…タマ……」コジローは制しようとして止める。タマキの口は次々と快感を送り出していく。先ほどコジローのモノを加えた時の激しさとは違った優しい労りをこめて。「いいぞ…あぁ!」コジローもただでさえ、タマキとの行為に高ぶっていたので、一気に快感が入り込んでいく。「くっ!出るっ!」コジローが慌てて腰を引く。だが、今度は、さっきとは逆にタマキがコジローの腰を固定し逃がさない。そのまま口と舌で刺激を与える。「ああっ!」ぴしゅっ!さっきと同じようにタマキの口に液体が流れ込んできた。今度はタマキ自身が吸い付いていく。口の中に広がる血と愛液と精液の味。こくっ…こくっ…。それをちょっとずつ喉の奥に流し込んでいった。「おいっ…大丈夫か?」モノが口に入っているので、目で「大丈夫です」とサインを送る。ちゅっちゅっ…。モノの先に残っている精液まで飲み干すと、ようやくタマキは口からモノを抜いた。「気持ち良かったですか?」「あぁ…良かったよ。本当に。」満足げな表情が浮かぶ。「私も気持ちよかったです。」身体にはまだ快感が残っていた。抱きしめ合う二人。突然タマキの背中に柔らかな感触が押し付けられた。「タマちゃんすごい! 感動しちゃったあ!!」大喜びのキリノだ。タマキをコジローから引き離すように抱きしめる。「もうこれで立派な女だよ!」「あ、ありがとうございます…」引っぺがされたタマキがコジローをちらっと見上げると、やはりにこやかな笑顔の先生がそこにいた。 エピローグ「あっ!やべっ!」コジローが叫んだ。その視線の先には時計がある。「職員朝会の時間だ!」みんな一斉に時間を思い出す。急いで服を身に着けていく。タマキはキリノから生理用のナプキンを貰ってあてがった。タマキがもたもたしながら服を着ていると、コジローが猛スピードで更衣室から出て行こうとしていた。急いで呼び止める。「あの……!」「どうしたの?タマちゃん?」「その…」「どうした?タマキ?」「……… もし良かったら……また……お願いします」顔から火が出そうだった。目をあわすコジローとキリノ。コジローが走るのをやめてゆっくりと近づいてくる。コツン。タマキの頭を軽くつついた。「ありがとうな。 嬉しいよ。 でも、その言葉だけで充分だよ……」(えっ!?)予想にしてなかった答えが返ってきた。「今日のことは忘れとけ。 俺も調子に乗っちまった。」「でも……」「どうしたの?コジロー!?」今度はキリノが不思議そうな声を上げる「お前はきっと、初めてのセックスの喜びで頭がいっぱいなんだ。 だから、まともな判断が出来てない。 ………だから……次は好きな奴が出来てからにしろ……」(好きな人……)タマキの心が痛んだ。「ま、まともだね…コジロー……」キリノが恐る恐る答える。「あぁ、俺は一応教師だからな。 たまにはまともなことを言うさ…。 だからな、俺は止めとけ。」そう言い残すと、くるっと背を向け、部室を出て行った。「先生……」今度の呼びかけに、コジローは動じなかった。タマキはしばらく身体が動かなかった。気づいたときには涙が溢れていた。キリノが後ろから優しく抱きこみ、その涙を拭き取っていた。「よしっ! 頼んだぞタマキ!! お前だけが頼りなんだ!」「部長のあたしは無視ですか!」いつもの日常が帰ってきた。先生も先輩もいつも通り。タマキの態度もいつも通り。あの事件の後、少しだけコジローの見る目が怖かったが、何の変化も無かった。相変わらずユージの呼び方が変わるわけでもなかったが、気にならなかった。むしろ、気にならなくなった辺りに自分自身の成長を感じる。初夏が過ぎ、夏の暑い日ざしが照りつける。校内の林からセミの鳴き声が聞こえる。朝から暑い日が続く。夏休みに入っても朝から練習だ。もう初夏の朝の涼しさは残っていない。今日もまた軋む扉に手を掛けた。キシッ…。その音を聞くたびに胸が疼く。だが、もうあの事は忘れよう。そう思いながら扉を開く。そこには日常が待っている……。「さようなら…私の初恋……」 完 エピローグ2「あっ!やべっ!」コジローが叫んだ。その視線の先には時計がある。「職員朝会の時間だ!」みんな一斉に時間を思い出す。急いで服を身に着けていく。タマキはキリノから生理用のナプキンを貰ってあてがった。タマキがもたもたしながら服を着ていると、コジローが猛スピードで更衣室から出て行こうとしていた。急いで呼び止める。「あの……!」「どうしたの?タマちゃん?」「その…」「どうした?タマキ?」「……… もし良かったら……また……お願いします」顔から火が出そうだった。目をあわすコジローとキリノ。「おおおお俺は急いでるから…じゃあな!!」返答も無く、慌ててコジローは部室を飛び出していった。残されたキリノとタマキ。「ふふっ…タマちゃん…えっちなんだから。 まぁ、コジローもえっちな教師だから、またヤってくれるかもね。 でも、あんな奴にたぶらかされちゃダメよ!」「じゃあキリノ先輩は?」「あたしは、別なの。 コジローを愛しているワケじゃないけど好きだし、えっちなことも好きだしね たぶらかされてるわけじゃなくて、あたしの意思! タマちゃんにはユージくんがいるでしょ?」「や、彼は…そんなワケじゃ…」「ふふっ。まぁ、先生はどうか知らないけど、あたしはタマちゃんが好きだし、 また、襲っちゃうかもね?」キリノの目が光る。本気の目だ。思わず後ずさってしまった。「じゃあ…ま、行きますか。 あたしたちも遅刻しちゃうよ。」「あ、はい!」ドキドキドキ…。タマキの胸はまだ高鳴っていた。初めての悦びに。「では、お先に失礼します!!」急いで服を着ると、キリノを残してさっと教室に足を運んでいった。(あれ? 何か忘れてるような気が……)あっという間にタマキの姿が見えなくなる。それを確認すると、キリノは更衣室のロッカーを開けた。「ふふっ。タマちゃん可愛かったぁ!」自分のロッカーではない。さっきまで可愛がっていた愛しい後輩・川添珠姫のロッカー。目を向けた先には可愛いガマ口の財布が置いてある。持ち主は…もちろんタマキだ。「あたし、タマちゃんが財布落として帰ったの知ってたんだよね。 拾ってロッカーに入れておいたら、朝から取りに来るかな…と思ったら案の定。 それだけじゃつまらないから、コジローとヤってるところを見せて、どんな表情するかな? ってイタズラしてみたら、予想以上だったわ~。 ごめんね、タマちゃん…全部あたしが仕組んだことなの。 それにね…もう1つ謝らなきゃいけないことがあるの…。 ユージくんの童貞はあたしがいただいちゃったんだよね~♪ あははっ。 次はどんなことしてタマちゃんと遊ぼうかなぁ…」 キリノの充実した高校生活はまだ始まったばかりだ。 おわり
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