・第一パート  学食の四人テーブルで、委員長、悪友Aと昼食を取っていたところ、きつねうどんを盆に乗せたお嬢が現れ、席がいっぱいなので同席させてくれと申し出てくる。  普段はちゃんと弁当を用意されているのだが、その日はなんとなく興味が沸いて、初めて学食を使ってみることにしたというお嬢。委員長は歓迎し、悪友Aは発情し、主人公はほとんど我関せずというか、口いっぱいのカツ丼に心を奪われていて(大好物だけど貧乏だから、普段は安いメニューや購買のパンでしのいでいる。その日は収入があったとか、悪友Aと賭けで勝っておごらせているとか、その辺)、お嬢のことなど気にも留めていなかった。  委員長とあっさり打ち解けて談笑したり、セクハラすれすれの発言を繰り返す悪友Aをさりげなくスルーしているお嬢。その間ひたすらカツ丼を掻き込んでいる主人公。大盛りのカツ丼を三分足らずで喰らいつくし、軽く息をつきながら、主人公がふと前を見てみると、箸も持たず、お嬢にじっと見つめられていることに気づく。目が合って、にっこり微笑みかけてくるお嬢。なぜか不機嫌になる委員長と、当然不機嫌になる悪友A。なぜか二人がかりでボロクソに非難される主人公を尻目に、いつの間に食べ終わっていたのか、空になったどんぶりを持って、お嬢はさっさと行ってしまう。理不尽な展開に憤慨しながらも、ちらりと視線を向けてみると、少し離れたところから、やっぱりお嬢がじっとこちらを見つめていて、穏やかな微笑を浮かべている。あわてて視線をそらす主人公。もう一度視線を向けてみるが、すでにお嬢の姿はどこにもなかった。 ・第二パート  悪友B(※1)とその妹(※2)と一緒に、薬学部の部室にいた主人公。適当に雑談をしていたところに、またお嬢が現れる。  悪友Bから何か薬を受け取るお嬢。ここで選択肢が出て、お嬢に薬についてたずねるとお嬢ルートへ。  問いかけをさらりとはぐらかし、会釈して立ち去るお嬢。悪友Bにもさりげなくたずねてみるものの、ガードが固く何も話そうとしない。単に言ってみただけだったので、主人公もその場はさっさと引っ込んだ。 ・第三パート  薬学部の部室でぐだぐだしていた主人公。突然部室の電話が鳴り、応対した悪友Bが、主人公にとある薬を生徒指導室(※3)の教師に届けるようにと依頼、もとい命令する。  しぶしぶ向かう主人公。だが、恐る恐る生徒指導室をのぞいてみるが、なぜか中は無人。首をひねりつつ部屋を見回してみると、奥へと通じるドアが少し開いていることに気づく。ドアを抜けると、地下へと続く奇妙な階段が。そしてその奥からかすかに聞こえてくる悩ましい女性の声が。選択肢が出て、奥に進めばお嬢ルート続行。引き返せば別ルートへ。  興味が沸き、下へ降りていく主人公。徐々に声も大きくなってくる。一番下に到達し、わずかに開いていたドアから中をのぞいてみると、幻と言われていたお嬢の搾乳姿が。  思わぬ光景に、さすがに動転してしまう主人公。そのとき、お嬢の搾った母乳がひときわ激しく噴射され、主人公の目に直撃。いつかの悪友よろしくム○カ状態になる主人公。ようやく視力が回復したときには、上半身素っ裸のお嬢が、主人公をばっちり見つめていた。  「どうして、ここにいらっしゃるのでしょう」と不思議そうに首をかしげるお嬢。主人公はまたいい加減なことを言いながら、持ってきた薬を置いて逃げ出そうとする。が、あっさり回り込まれて、搾乳部屋へと引きずり込まれてしまう。そこで主人公は、お嬢の家のしきたりのことを聞かされ、責任取って付き合えや、みたいなことをやんわりと言われてしまう。 氏堀「ちょ、ちょっと待てって! のぞいたのは悪かったけど、いくらなんでもそれで付き合えなんて言われても……」 お嬢「……そうですね。やっぱりそうですよね。ああ、お父様になんとお詫びすればよろしいのでしょう。殿方に母乳を搾っているところを見られてしまい、しかもお付き合いを断られてしまったと知れば、お父様はどれほどお怒りになることか……(涙)」  相手は天下の学園長。生命の危険を感じ、その場はおとなしく従うことに。それでも主人公はすぐには解放されず、さしあたり誓約代わりにと、お嬢の搾乳を手伝う羽目になってしまうのだった。  ちなみに、付き合っていることは、外部にはまだ内緒と言われている。 ・第四パート  その日以来、校門前でお嬢が待っていたり、教室や部室までお嬢が遊びにきたりと、やたらとお嬢に絡まれる主人公。内緒じゃなかったのかよ! と突っ込みたくなる主人公。周囲の男どもからの殺気が日に日に強まり、おちおち授業中に昼寝もできなくなってしまう。毎日悪友Aにボコられ、委員長の視線もなぜか冷たい。いい加減うんざりする主人公だが、なんだかんだ言ってお嬢がかわいいので、まんざらでもなかったり。  週末の土曜日、お嬢にデートのお誘い(強制)を受け、とりあえず遊園地(※4)へとお嬢を案内することに。お約束で絶叫系をハシゴさせられたり、観覧車でちょっといいムードになったりしているうちに、最初はしぶしぶだったのが、いつの間にかすっかり楽しい気分になっていた自分に、主人公は気づく。お嬢と別れ、一人家路をたどりながらも、お嬢の笑顔がちらついて頭から離れない。翌日の日曜日になると、ますますさびしさを感じるようになり、一日という時間の長さを痛感してしまう。  お嬢のことが好きになってきてるのかな、そんなことを考えているうちに、じゃあお嬢はどうなんだという疑問にはたとたどり着く。ほとんど成り行きで付き合い始めた二人。最初はいやいやながら相手していた俺だけど、お嬢はどういう気持ちだったんだろう。家のしきたりとやらに縛られていたのは、俺じゃなくてお嬢のほうじゃないか。やっぱりそれおかしいだろ? このまま付き合ってていいのか? ……そんなことを考えながら、主人公は眠れぬ夜をすごすのだった。 ・第五パート  基本的に>>453のシーン。  放課後、悶々とした思いを抱えて屋上でごろごろしていた主人公。そこにお嬢が現れる。自分の悩みを洗いざらい話してしまう主人公。すると流れをぶった切って、いきなりここで母乳を搾ると言い出すお嬢。とめる間もなくお嬢は母乳を搾り始め、主人公はしぶしぶ搾乳を手伝うのだった。  搾り終えてぐったりしているお嬢を、主人公は膝枕してやる。にっこりと微笑むお嬢。 お嬢「なんといいますか、とても、素敵な気持ちがしますね」   「きっと、氏堀さんと一緒だから、なのでしょうね」  それは、主人公の悩みを解きほぐすのに十分な言葉だった。主人公に自分の母乳を搾らせることで、お嬢は主人公の悩みに答えたのだ。  一人さっさと寝入ってしまうお嬢にあきれながらも、主人公は、お嬢の気持ちに、もっと真剣に答えないといけない、と固く決意するのだった。 (>>453に、主人公にしか母乳は搾ってほしくない云々のセリフを二、三追加したら、少しはよくなるかな。あと、一面母乳溜りに云々の表現も) ・第六パート  部室でだらだらしていたところに、またもや電話がかかってくる。悪友Bに生徒指導室に向かうよう言われ、搾乳を手伝えとでも言われるのかなと思いながら、生徒指導室に向かうと、何のことはない、待っていたのは生徒指導の教師。逃げ出す間もなく捕らえられ、主人公は生徒指導の教師と二人っきりという素敵に最悪な状況に陥ってしまった。  生徒指導の教師は、最近お前とお嬢はやけに仲がいいな、と主人公に問いただす。精一杯はぐらかそうとする主人公に、教師は一本のビデオテープを取り出し、それを再生してみせる。それは主人公が、秘密の搾乳部屋へと向かうところをバッチリ押さえている監視カメラの映像だった。  辞世の句を読んではらりと涙を流す主人公。しかし、なぜか教師は怒ったそぶりも見せず、主人公に向き直ると、驚くべき事実を主人公に明かし始めた。  まず教師は、自分の正体はお嬢の教育係なのだと主人公に明かす。そして、もうすぐお嬢の○○歳の誕生日だということ、そしてその日に、お嬢は許婚の男と結婚することになっている、それがしきたりなのだと、主人公に明かす。愕然とする主人公。しかし、教育係は主人公の手を握り、お嬢を幸せにしてほしい、自分にはそれはできないが、君ならきっとそれができる、命に代えてでも手助けは惜しまない、と涙ながらに頼み込むのだった。 ・第七パート  その日もまた、いつもと変わりない笑顔を浮かべているお嬢。そんなお嬢を見て、主人公は教育係に明かされた事実を、どうお嬢に問いただせばいいのかと、そのことばかり考えていた。  二人で廊下を歩いていると、ふとお嬢が立ち止まる。見てみると、今度の文化祭で行われるミルコン(※5)についてのポスターだった。  出たいのか? とたずねると、笑って首を振るお嬢。だが、いつもと変わりないその表情に、どこか痛々しいものが隠されていることを、今の主人公は見て取ることができた。  お嬢を屋上に誘う主人公。主人公はそこで、生徒指導の教師に正体を明らかにされたこと、○○日(文化祭当日〜数日後あたり)の誕生日に、許婚の男と結婚することを明かされたということを、お嬢に語る。しばらく無言だったお嬢だったが、やがて静かに語りだした。 お嬢「昔、一人の殿方がいらっしゃいました」   「大胆で、豪気なお方で……。カツ丼、でしたか。豪快にお召しになられていたことを、覚えています」   「あるとき、そのお方に、私が母乳を搾っていたところを見られてしまったことがありました」   「それで、家のしきたりのことを申し上げたところ、そのお方は、それならば自分が、その将来の相手になってやろう、と、笑って約束してくださいました」   「ですが……、そのことをお父様に申し上げた次の日から、そのお方は忽然と姿を消してしまいました」   「いったい何が起きたのか、私にはわかりません。ですが、その方と、もう二度と会うことはできないということだけは、はっきりとわかりました」   「私の、初恋でした」   「物心もつかないころから、私には定められた殿方がいました」   「その方はすばらしい方です。とてもやさしいお方で、いつでも私のことを想っていてくださいます」   「それでも……、やはりその方は、私が決めた方ではないのです」   「私自らが、将来を誓ったお方ではないのです」 氏堀「…………」   「……本当は、わざとだったんだろ?」   「母乳搾ってたところを、俺に見られたこと」   「お嬢は、意外と抜けてるところがあるけど、絶対秘密厳守の搾乳部屋へ通じるドアを、きっちり閉め損ねるほど、間抜けなやつじゃあない」   「いつもいるはずの生徒指導の教師がいないのもおかしかった。わざわざ薬を持ってくるように、人に言っておきながらさ」   「しかもそれがお嬢の教育係だろ? とても偶然とは思えない」   「最初から、お嬢の計画だったんじゃないか?」 お嬢「…………」   「……バレちゃいました?」  お嬢曰く、その動機は、自分を縛り付ける家のしきたりに対する、ささやかな反発の現われ。残り少ない時間を使っての、精一杯の儚い抵抗。主人公を選んだ理由は、学食でカツ丼を掻き込む豪快さが、なんとなく初恋の相手を思い出させて微笑ましかったからだという、そんな些細なものだったという。  だが、そんな些細なものが、いつの間にか自分の中で、決して譲ることのできない大切な想いへと変貌していた。二度と抱くことはないだろうと、あきらめ、忘れかけていた想いだった。お嬢はそう言って、さびしげに笑った。 氏堀「……で、お嬢はどうするんだ?」   「そして、俺はどうすればいい?」   「お嬢さえ望むなら、俺はどんなことだってやる」   「毎日デートしてもいい。母乳だって搾ってやる。金はないけど、指輪でも何でも手に入れてみせる」   「彼氏だろ? 俺」 お嬢「…………」   「……わがままを、申し上げてもよろしいのでしょうか」   「自由……というものを、感じてみたいですね」   「自分の好きな殿方を、彼氏とお呼びしてみたい」   「自分の好きな殿方と、いろんなところに遊びに行ってみたい」   「自分の好きな殿方に、たくさん母乳を搾ってもらいたい」   「あんなこと、こんなこと……たくさんの願い事を、氏堀さんと一緒に、叶えていきたい」   「……私には、過ぎた願いでしょうか……?」 氏堀「言ったろ。お嬢さえ望むなら、どんなことだってやってやる」   「ぶっ壊そうぜ。邪魔なもの、余計なこと。しきたりも何もかも……全部」 ・第八パート  二級乳育師(※6)の資格を持つ悪友Aに、乳育や搾乳の技を伝授してもらう日々が始まった。  はじめのうちは「この女ったらしめ!」と茶化したり、勝手にキレたりしていた悪友Aも、主人公の鬼気迫るものを感じ取り、無言のまま持てる技術のすべてを、真剣に主人公に伝授するようになった。委員長も『かなり』複雑な顔をしながらも、実験台の役を買って出てくれた。悪友Bも、胸や母乳の魅力を引き立たせる秘蔵の薬を提供してくれた。  委員長の母乳を搾り、搾り方が悪いと委員長と悪友Aにボコられ、そうやって習得した技を、搾乳部屋でお嬢に試すという毎日。その合間合間にも、お嬢と教育係との三人でこっそり集まり、綿密に計画を練ることは欠かさない。  「ミルコンをのっとり、全校生徒の前でお嬢の母乳を噴き上げて、家の連中に見せ付けてやろう」  その目的達成のため、主人公は寝る間も惜しんで、搾乳の技を磨き続けた……。 ・第九パート  そして文化祭当日。プログラムは滞りなく進み、いよいよメインイベントであるミルコンが開催された。  主人公たちの出番は、最後の参加者の演技が終わった後。プログラムには載ってない。極秘で進められたこの計画。知っているのは当然、主人公、お嬢、教育係の三人だけだ。舞台に乱入する準備は、教育係がすでにばっちり整えているらしい(※7)。  出番が近づくにつれて、がちがちになってしまう主人公。そんな様子を見越したかのように、教育係が何かを持ってきた。 教育係「お嬢様のお召しになる衣装を、ご用意いたしました」 氏堀「そ、そっか。いったいどんな……ってこれ巫女服じゃねーか!」 教育係「お気に召しませんか?」 氏堀「うっ……。いや、まあ、嫌いじゃあないけど……」 教育係「では、お好きなのですね」 氏堀「いや好きかって言われても困るんだけど……嫌いじゃないというか……どっちかというと好きかなというか……」 教育係「お嬢様。氏堀さまはこのような衣装がお好みのようです」 お嬢「そうなのですか?」 氏堀「ちげえええええ!」  すっかり緊張感が抜けてしまった主人公。お嬢もノリノリだし、どう転ぼうがやるしかないよな。半ば開き直るようにして、主人公はお嬢と並んで、舞台に足を踏み出した。  最後の演技が終わり、舞台にあがろうとする司会役の男を押しのけ、舞台に乱入する主人公とお嬢。 「おい、あれ、お嬢じゃないのか?」 「幻の乳姫が、ミルコンに出るってのか!?」  騒然とする場内。しかし、その騒ぎを一発で黙らせるファンファーレが、舞台裏から荘厳な調べを奏でた。 教育係「Lady’s and gentlemen! 最後の演技者をご紹介いたします。幻の乳姫、○○お嬢様ぁぁぁぁ!!」  秘密裏に組織されたオーケストラによる演奏。燦然と輝くスポットライト。おまけに巫女服。明らかに別格の扱いに、会場のボルテージは最高潮に達した。  やりすぎだろ……。緊張を通り越して苦笑しか浮かばない主人公に、お嬢は早く搾ってくれとかわいらしく催促する。緊張のきの字もまるでない。むしろ心から楽しんでいるようだ。  結局、かなわないよなあ、お嬢には。主人公は肩をすくめ、お嬢の巫女服の前をはだけると、この数日間で叩き込んだ技術の粋を、無心で全校生徒に披露し始めた……。 ・第十パート  全校生徒の前で華々しくデビューを果たしたお嬢は、もはや押しも押されぬ学園の大スターとなっていた。  演技終了後、三人は速攻で学園長室に呼び出された。以前はえらそうなことを言っておきながら、学園長ににらまれて完全にガクブルだった主人公。だが、お嬢は違った。徹底的に学園長に噛み付いて、一歩も引かなかったのだ。普段の穏やかな微笑の下に、これほどの強い意志を持っていたとは……。教育係の援護射撃もあり、ついに学園長は根負けして、お嬢と主人公の関係を認めたのだった。  許婚の男にも、お嬢が自ら謝ったらしい。すると男は、「あなたの幸せのためなら……」と、潔く身を引いたのだそうだ。どうやらその男もまた、お嬢のことを本当に愛していたらしい(※8)。そう考えると、少しだけ主人公の胸が痛んだ。  許婚の男の分、初恋の相手の分まで、俺はお嬢を幸せにしないといけない。でも……。 氏堀「結局、俺ってば何の役にも立たなかったんだよなあ……」 お嬢「本当に、そう思いますか?」  ぼやく主人公に対し、珍しく真剣な顔で問いかけるお嬢。 お嬢「氏堀さんがいたから、私は勇気を出すことができたのですよ?」 氏堀「……そっか。そうだよな」  苦笑いを浮かべる主人公。やっぱり、お嬢にはかなわない。 氏堀「これで、俺たちも晴れて、全校生徒公認のバカップルだな」 お嬢「そうですねぇ」  うれしそうに目を細めるお嬢を見て、主人公は心地よい幸せを感じるのだった。  だが、問題がひとつ。 男ども「うおおおお嬢だあああ! サインくれえぇぇ!」    「母乳見せてくれえぇぇ!」 お嬢「わかりましたー♪」 氏堀「わかるなあ! ちょっと待……」  すっかり人前で搾るのが癖になってしまったお嬢。ずっと一人さびしく搾り続けてきた反動だろうか。求められればいつでもどこでも搾ってしまうようになってしまった。 お嬢「ああっ、出てる! みなさんの前でたくさん出てますぅ!」 男ども「うおおおお甘えぇぇぇ!」    「温けえぇぇぇ!」 氏堀「寄るな見るな味わうなあ! これは俺だけの母乳だあああああ!」  校舎に響き渡る叫び。平穏な日常に戻るには、まだまだ時間がかかりそうだ……。 ※1…主人公の幼馴染。主人公よりひとつ年上で、お嬢とは二年のとき同じクラスだった。  いわゆるマッドサイエンティスト系。胸・母乳関連の薬をいくつも開発し、国内外からの評価も高い。髪はぼさぼさ、目はぎょろ目、やせぎすで、薄汚い白衣を校則無視して常に着用している。奇妙な威圧感があり、率先して話しかけようとするやつは主人公たち以外ほとんどいない。ましてや白衣姿をとがめるやつもいない。  昨年薬学部を設立し、主人公を無理やり入部させていた。だが、研究・開発は基本的に自分ひとりで行い、モルモット役はもっぱら妹に押し付けているため、主人公を誘ったのは、もっぱら雑用を任せたり、雑談相手にする程度の目的しかない。部員はほかに妹、悪友A、委員長の、合計五人しかいない。部にしたのは開発費をたかるため。お嬢の薬も担当しているため、支援費用はじゃんじゃん降ってくる。  作中でもこいつの薬のお世話になることがちょくちょくある。ただ、たまにとんでもない代物を押し付けられることもあるが。とはいっても、人を傷つけるような危険なものだけは決して作らないプライドも持ち合わせている。  言葉数が少なく、口調もぞんざいで、無口で会話嫌いの印象を抱かせる。が、本人は割と話好きでいるつもり。銃器マニア。  ……と、してみた。主人公の行動範囲が広がらないかなあ、と。 ※2…そんなわけで、俺としては妹キャラは、主人公の妹より、こいつの妹にしたいなぁ、とか考えている。ふと思いついただけの設定だけど。  兄とは違って快活な性格。兄の新作の実験台として散々使われ、今では薬の使用によりさまざまな特技や必殺技を操る(何  主人公とも幼いころから付き合っていて、兄弟同然とまでは言わないが、良好な関係を築いている。友達が多く、委員長とも仲がいい。大相撲ファン(ぇー ※3…生徒たちの恐怖の対象、生徒指導室。特に生徒指導の教師が厳格で、近づいたら何を言われるかわからないため、自分からここに来るやつはめったにいない。  実は、生徒指導の教師は、お嬢の家に仕える人間(教育係あたりか?)で、お嬢の搾乳部屋へとつながる生徒指導室に男どもを近づけさせないため、あえて凶悪な教師を装い、生徒指導室の聖域性を守っている。本来は温厚な初老の好紳士。  お嬢に少しばかり厄介なお願いをされて、彼は少しの間、その場を留守にしていた。その隙を狙って、お嬢は薬学部に連絡し、主人公をこの場所へと導きいれた。つまり、実は確信犯だったというわけだ。 ※4…別にどこでもいい。お嬢にとって未知の世界で、途中落ち着いて母乳を搾れる場所があれば、よりベターになるのかなあ。 ※5…もっと身近なイベントとして組み込めないかな、と思って。全国規模の一大イベントにしたほうがいいのかな? ※6…ワープロ検定何級とか、そんな感じの位置づけ。 ※7…なぜそこまで必死にお嬢を助けるのか。それは、かつてお嬢が失恋後、しばらく心を閉ざし、打ちひしがれて過ごした時期があり、それを一番身近で見続けてきた過去があるから。そのため、家のしきたり云々を破り捨て、そのため、たとえ自分がどのような目にあおうとも、お嬢を幸せにしてあげたいという強い思いがある。……というのも、実際に書くときはどこかに入れてみよう。 ※8…ミルコン前に、主人公と一度くらい接触させてみたい気もする。で、ミルコン後、自ら主人公を祝福しに来て、さびしげに去っていくとか。