オリジナル設定資料館@Wiki
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ja
2021-03-10T20:49:22+09:00
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FGO風キャラクターマテリアル:はばたきエディション
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*大祝鶴姫
#region(close,マテリアル)
|クラス|ライダー|真名|大祝鶴姫|ICV|悠木碧|
|性別|女性|出典|『つる姫さま』|地域|日本|属性|秩序・善|身長|157cm|体重|47kg|
|筋力|D|耐久|D|敏捷|A|魔力|B|幸運|E|宝具|B+|
|&bold(){クラススキル}|
***騎乗:C+
正しい調教、調整がなされたものであれば万全に乗りこなせる。
ライダークラスとしては異例の低ランクではあるが、これは彼女が元は水軍の長であり、船舶の運用に特化しているため。
保有スキルである《嵐の航海者》が騎乗スキルを包括している為、水上での実質的なスキルランクはAとなる。
***対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法などを以てしても彼女を傷つけるのは難しい。
宝具である鎧の効果によって、条件次第ではランクが跳ね上がるケースもあり得る。
|&bold(){保有スキル}|
***嵐の航海者:A
船と認識されるものを駆る才能。
集団のリーダーとしての能力も必要となるため、軍略、カリスマの効果も兼ね備えた特殊スキル。
本来ならこのスキルによって騎乗スキルが失われるケースがあるが、彼女の場合は武芸の嗜みとしての馬術の心得もあるため、併用されている。
●ゲーム上の仕様
『味方全体の宝具威力をアップ&攻撃力をアップ』
***心眼(偽):B
視覚妨害への耐性。
直感・第六感に依る危険回避。
●ゲーム上の仕様
『自身に回避付与&クリティカル威力アップ』
***単独行動:C
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランク:Cならば、マスターを失っても一日間現界可能。
●ゲーム上の仕様
『自身のクリティカル威力アップのパッシブスキル』
***海神の加護:B
厳密にはスキルでは無く、宝具『大山祇鎮守奉納殿』からの派生スキル。
対象の神秘性を高め、宝具としての性能を強化する。
●ゲーム上の仕様
『味方単体の宝具使用時のチャージ段階を2段階引き上げる』
|&bold(){宝具}|
***紺糸裾素懸威胴丸(こんいとすそすがけおどしどうまる)
|ランク|B+|種別|対軍宝具|レンジ|1~50|最大補足|300|
※大山祇神社に祀られる日本唯一の女性甲冑及び、鶴姫最期の戦となった御手洗沖での合戦での嵐に乗じた夜襲に由来する宝具。
世界でも稀にみる、女性用の甲冑であり、”大祝鶴姫”と言う存在を世に記す切欠となった鎧。
身に着ける防具としては突出した性能ではないが、鶴姫の象徴であり、生涯そのものを刻んだ概念を宿す事から、装備しているだけでCランク相当のカリスマと同様の効果を発揮する。
設えそのものが女性らしさを想起させる艶やかさを持ち、海神の娘ともされた鶴姫の象徴の為、自己治癒を促進させる効果も持つ。
また、真名解放を行う事で、僅か2年の海戦に於いて幾度となく三島水軍を勝利に導いた逸話を再現する。
小舟による朝駆け、夜襲、更には天候さえも味方に付けた用兵術による電撃戦による『最速の突貫』を行う。
嵐を纏う攻勢防御結界。
触れるものを薙ぎ払いながら進む船団の行軍。
自分を中心とした、大軍を護る稀有な防御宝具。
風向きを変える事で、攻撃宝具としても機能する。
尚、厳密には船団を召喚するのではなく、『自軍にとって有利な地形効果を創り出す』宝具。
このため、使用においては水上である必要はなく、解放時には嵐を伴う夜闇を纏っての突貫として再現される。
攻防一体の陣であると同時に、自軍を強化する集団戦において極めて有効な宝具。
●ゲーム上の仕様
『B属性。味方全体の攻撃力をUP(1ターン)&味方全体の防御力をUP(3ターン)&敵全体に強力な攻撃』
***大山祇鎮守奉納殿(おおやまずみちんしゅほうのうでん)
|ランク|B|種別|対軍宝具|レンジ|1|最大補足|100|
※『国宝の島』とも呼ばれる大山祇神社に祀られる、数々の英傑の武具に由来する宝具。
鶴姫の生家である大祝家は瀬戸内海に於いて重要拠点であり、三島大明神を祀る大祝職を務めてきた家系でもある。
古くより海軍を擁する武家に崇められ、日本の国宝級、重文級の武具の八割が納められるとも言う。
海神の加護を請う逸話に沿う、武具への神格化を行う宝具。
加護を施す物品の性能を、一時的に大幅に引き上げる。武具物品を対象に、宝具としての性能を付与する。
対象となった道具はD~Bランクの宝具として扱われ、元が宝具であった場合はランクを一つ上昇させる。
疑似宝具化されたモノは別の相手に譲渡も可能となる。
また、対象の同意を得れば、他の英霊の宝具を自身の宝具として扱う事も出来る。
●ゲーム上の仕様
『ゲーム中は使用されない』
|&bold(){人物}|
|一人称|私|二人称|あなた、貴方、貴女、○○(呼び捨て)|三人称|彼、彼女|
|&bold(){性格}|
涼やかな雰囲気を湛えた落ち着きのある風体。
流水を思わせる清潔感のある性格で、戦場でもその清涼さが損なわれる事は無い。
良くも悪くも他人に情を移し易く、結構な頻度でのお節介焼き。
損得より情を取る性格だが、強かな計算が出来ない訳ではない。
単に機械的に『善くある事を是とする』様に行動しようとしているに過ぎない。
骨肉食む戦国乱世においては些か異質な性質だが、世代的に有名無名の大名が鎬を削った安土桃山時代へ続く花形世代からは、一つ前の時代を生きた事も起因している。
戦場を華とせず、その悲惨さを知るが故に、『努めて人間として善くあろうとしている』。
しかし、完全に機械的に善悪を飲み下せるほどには人生経験が足りておらず、シビアな現実主義者であると同時に、高潔な理想を追う夢見る少女。
例えるなら、『ロボットになろうとしている人間』。
|&bold(){動機・マスターへの態度}|
マスターが同年代や年下であれば、ちょいとお姉さんぶりたいお年頃。
頼るより頼られたい。
が、微妙に締まらない。
結果的に可愛がられる小動物系。
無論、マスターが年上であれば軽く弄られる。
『善くあろうとする』性質はマスターに対しても同様であり、無用な混乱を望む様なマスターとは間違いなく決別する。
だが、そこまで潔癖と言う訳でもなく、余程の外道の類でない限りは好意的に捉えてしまうため、結果的に離反を生む事は少ない。
『乱世の討滅』という願いを掲げてはいるが、それは紛争の根絶と言った遠大なものでは無く、もっとささやかなもの。
目の前にある戦乱と言う火種を消して回る程度の事で十分としている。
自分は世界を背負えるような大英雄でない事を理解しており、戦乱によって生じる犠牲を少しでも救い上げる事を志す。
結果的に『聖杯を用いてまで叶えたい願い』は存在しないが、『聖杯戦争と言う戦乱を少しでも早く鎮める』と言う形で召喚に応じる。
|&bold(){台詞例}|
&bold(){「マスター、契約時にも申しましたが、私はあまり強いサーヴァントではない。過度な期待は控えて下さい」}
&bold(){「いえ、私も亀の子になるのは性に合いませんので。攻めるなら一気に加勢に」}
&bold(){「いずれ戦う宿命にある相手にこんな事を言うのもなんですが・・・御武運を!!我が真名は必ずやあなた達への加護となると保証します!」}
&bold(){「私は戦が嫌いです。その愚を知っている自分を覆すつもりはありません。ですが、若しかしたらこの戦いは、最初で最後の、私にとって誇りある戦となるのかもしれない。そう考えるのは、愚かしい事でしょうか?」}
&bold(){「うわーん!マスターのAHO---!!」}
|&bold(){史実上の実像・人物像}|
大祝鶴姫―――瀬戸内のジャンヌ・ダルクと評された戦国乱世を彩った姫武将の一人。
幼い頃より武芸に傾倒し、父からも大変愛された三島明神の申し子。
しかしその戦歴はそれ程大きなものではない。
大三島を巡る、言うなれば大名同士の縄張り争い。
人理を揺るがすターニングポイントではない、どこの地域でもあった小競り合いの一つだ。
だが、その日その場所を生きた者達にとっては文字通りの命懸け。
生きて明日を繋ぐための大戦争に変わりはない。
かくして、親兄弟の殆どを失った鶴姫は戦場に立つ。
御年16歳。
そこからの戦いは2年余り、奇しくも聖処女と呼ばれた西の戦乙女に通じる日々。
全てが終わった後、火刑に消えた彼女とは対照的に自ら海の彼方へ還った事が最大の相違点かもしれない―――
彼女は決して強かったわけではない。
応仁の乱に端を発した戦国時代と言う地獄の底で、誰しもが通った道を歩んだだけだ。
その過程で、彼女は親を亡くした、兄達を亡くした、そして―――愛するヒトを失った。
守ろうとした家は守れた筈だ。
それでも自分を取り巻く一番身近な者達だけは、一握の砂の様にその手から零れ落ちていった。
&bold(){「わが恋は、三島の浦の、うつせ貝、空しくなりて、名をぞわずらふ―――」}
比翼連理の片羽を亡くした姫将は、かくして波間に身を投げた。
なんと言う事はない。
乱世と言う狂った時代を生き抜くには、彼女はあまりに&bold(){普通の少女}に過ぎなかったのだ。
どこにでもいる普通の少女が、なけなしの勇気をもって戦に臨んだ。
長らく忘れ去れたその事実が日の目を見たのは、日ノ本が二度の世界大戦を経た後。
奇しくも件の聖処女と同じ遅咲きの英雄。
波間に響く鈴の音だけが、それまでの彼女の生きた証だったのだ。
|&bold(){通常武器}|
身長を超える長柄の大太刀。
形状としては広刃の長巻や薙刀に近い
|&bold(){因縁キャラ}|
ジャンヌ・ダルク
『瀬戸内のジャンヌ・ダルク』などと呼ばれているが、死して尚折れない在り様に、並べれるのは畏れ多い。
アルトリア・ペンドラゴン(セイバー)
たとえ終わりが哀しいものだったとしても、守り抜くべきものを最期まで守り通した相手として尊敬している。
エミヤ(アーチャー)
目的とする所こそ同じだが、手段、方法論が真逆なので相性はよろしくない。(エミヤから視れば『かつての自分』を視ている気分)
ブーディカ
同じ様に何もかも失って、最期まで戦い抜いた事に親近感を覚えている。
アーラシュ
『比類なき武によって、誰一人傷付けずに戦を止めた英霊』として、最大限の羨望を向けている。
フランシス・ドレイク
出自こそ大きく違えど、『私掠船団の船長』『少数で圧倒的不利な状況を覆した』『嵐に由来する宝具を持つ』と共通点が多い。
故にリスペクト精神を持っている。
エドワード・ティーチ
『提督、指揮官としてのフランシス・ドレイク』へのリスペクトを持つのに対し、『海賊としてのフランシス・ドレイク』をリスペクトしているので相性は悪い。
そしてそれ以上に生理的に受け付けないので蛇蝎の如く嫌っている。
織田信長
自分の一世代後に活躍した英霊。
乱世の申し子のような人物なので、当然相性は悪い。
イスカンダル
どの様な人間性、度量を持っていようとも、国防と反骨に費やした人生を送った身では、征服者である以上は相容れない。
牛若丸
アレ?義経公の鎧ってこんなだっけ?
マシュ・キリエライト、レオニダス一世
守りって大事ですよね!
#endregion
*四象零
#region(close,マテリアル)
|クラス|セイバー|真名|四象零|ICV|水樹奈々|
|性別|男性|出典|幻夢譚 斬羽|地域|日本|属性|中立・善|身長|161cm|体重|51kg|
|筋力|D|耐久|E|敏捷|B++|魔力|E|幸運|A+|宝具|EX|
|&bold(){クラススキル}|
***対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法などを以てしても傷つけるのは難しい。
近代サーヴァントとしては異例の高ランクだが、これは体内に宿した凰精の影響。
身体への概念付与による強化の賜物である。
***騎乗:C
正しい調教、調整がなされたものであれば万全に乗りこなせる。
Cランクでは正しい調教、調整がなされたものであれば万全に乗りこなせ、野獣ランクの獣は乗りこなすことが出来ない。
***単独顕現:C
単体で現世に現れるスキル。
単独行動のウルトラ上位版。本来はビーストしか持ち得ぬ特性。
このスキルは“既にどの時空にも存在する”在り方を示しているため、時間旅行を用いたタイムパラドクス等の時間操作系の攻撃を無効にするばかりか、あらゆる即死系攻撃をキャンセルする。
また、このスキルを持つ者は特異点による人理焼却も、○○○○○による人理編纂にも影響を受けず、条件がそろってさえいれば顕現する。
そもそもサーヴァントとして召喚する事が出来ない筈の零が、何故このスキルを所持しているかは不明。
|&bold(){保有スキル}|
***心眼(偽):EX
※直感・第六感による危機回避。
虫の知らせとも言われる、天性の才能による危険予知。
零自身の才能と言うより、四象の一族が培ってきた血筋の培養の結果。
サーヴァントという規格外の存在に挑む為、圧倒的不利な身体能力のハンデなどを補う戦闘本能と言うべきスキル。
霊媒透視との連結により、視覚妨害のみならず、五感全てへの妨害に対して耐性を持つ。
●ゲーム上の仕様
『霊媒透視に包括されている』
***透過:C+
※武芸者としての極み明鏡止水。
魅了や恐怖といった精神への影響をシャットアウトする。
元々四象零が学んだ精神制御術に、剣術家としての能力が加わった結果。
気配遮断というより、精神防御に重きを置かれる。
達人というには十分とは言いがたいレベルであるが、集中時に一時的には極みの域まで達する。
零は精神が高揚する程に、クールダウンしていく性質を持ち、例えて曰く &bold(){「熱く熱した玉鋼が、冷え固まり鋭い一本の刀になるよう」} と評される。
●ゲーム上の仕様
『神楽太刀に包括されている』
***心眼(真):C
※それまで得た情報を元に、状況を打破する危機回避能力。
圧倒的経験値によるもの。
零は、冬木に戻って以降、退魔組織からの依頼で(所属はせず、あくまで外部協力者としての協定)多くの”外れた魔”を相手に修練を積んでいる。
人間を遥かに凌駕する”魔”を相手取っての戦闘経験によって会得したスキル。
四象零の真価は、卓越した技量もさることながら、霊媒透視に代表される規格外の知覚に依る部分も大きい。
膂力の不利を覆す為に徹底的に鍛え上げた 眼力 であり、ステータスで悖る存在が格上を打倒する為に必須とした&bold(){弱者の眼} 。
●ゲーム上の仕様
『弱者の目に包括されている』
***人間観察:C
※人々を観察し、理解する技術。ただ観察するだけではなく、名前も知らない人々の生活、好み、人生までを想定し、これを忘れない記憶力が重要。
心眼(真)同様、只管磨いてきた眼力による技術。
人生経験の浅さゆえに、このランクに落ち着いている。
単純な他者の弱みを見出すだけの眼力では、四象零は&bold(){『癒しの概念武装』}とは足りえない。
そうした、防性の面を顕すスキル。
●ゲーム上の仕様
『弱者の目に包括されている』
***霊媒透視:A++
霊視の一種。
物質的な透過ではなく概念に対する透過。
本来の機能は &bold(){『モノの本質を見極める能力』} 。
その片鱗として、霊体や概念、現象など本来はカタチとして視えないモノを視覚化する事が出来る他、霊的魔術的に隠蔽されたモノを暴きだすことも出来る。
概念に生きるが故に、概念を捉える事に特化するのが四象の在り方である。
あくまで、&bold(){視える}ではなく&bold(){視る}ための能力であるため、能動的な隠蔽ならば圏境など魔力用いない技術にも対抗可能。
千里眼に極めて近いスキルであるが、遠方を視ると言った特性はない。
●ゲーム上の仕様
『無敵貫通状態を付与&自身のアーツカードに攻撃力ダウンの追加効果を付与』
***神楽太刀:A+
&bold(){『是』}の呼吸、歩法、体捌きによって斬る。
ただそれだけであるが、全てが神域の挙動である為&bold(){『是しく全てを斬り裂く』}魔剣。
斬る事に最適な動作ではなく、 &bold(){「斬る事が是しい動き」}である為、 因果の”原因”をすっ飛ばして”斬る”という”結果”のみを世界に残す 。
元は攻撃のためのものではなく、物理的には祓えない脅威を切り払う事で守り切る技術。
攻防一体の対幻想迎撃スキル。
生来の特性として持つ&bold(){癒しの概念武装}としての特性から、不浄や呪いといったモノのみを切り裂き癒すことも可能。
●ゲーム上の仕様
『味方単体の弱体状態を解除&無敵状態を付与(3回、4ターン)&HPを回復』
***弱者の目:C
徹底的に鍛え上げた眼力による窮地からの脱出。
絶対的不利を覆す、逆転の為の布石。
身体能力では圧倒的に弱い人間の体で”魔”と拮抗するための番狂わせスキル。
●ゲーム上の仕様
『味方全体の防御力をUP&クリティカル威力をUP』
|&bold(){宝具}|
***無空の剣閃(アカシックブレイク)
|ランク|EX|種別|対界魔剣|レンジ|1~99|最大補足|1|
単に相手を斬り捨てるのみならず、その意味への抹殺を可能とした文字通り&bold(){『斬れぬもの無き魔剣』} 。
一太刀にして、対象の大きさも強度も況や有機無機も実体概念凡そあらゆる条件を無視して&bold(){『断絶』}させる。
そもこの技は斬るという本質を極めた&bold(){剣術における極地の一つ}である為、通常の剣技の枠組みに当てはまらない。
間合い、対象の大きさと言った概念が通用せず、触れる前に余波で吹き飛ぶような大火力に対しても問答無用で斬り捨てる(※但し、攻撃に用いる場合は対象を間合いに捉えている必要がある)。
抗いがたい決定された滅びを祓う、未来を切り開く剣。
&bold(){ルールブレイク、条理破壊、この世の理を絶ち斬る対界魔剣}。
尤も、この状態はこの業にとって未完成。
本来は 『死』という概念を打ち払う 為に編み出した技であるため、最終到達点はあくまで&bold(){『死』の克服}である。
殺す為に鍛えたのではなく、 自他共に生かす為に鍛え抜いた途上が現在の状態 。
その剣技は一種の結界とも言うべきものであり、云わば”無空の剣閃”とは史上最高の切り払いでもある。
全てを斬り裂く一撃によりあらゆる侵害を防ぎ切る。
&bold(){究極の一撃による至高の護り} 。
●ゲーム上の仕様
『A属性。敵単体に超強力な防御無視攻撃&宝具威力をダウン&味方全体に無敵状態を付与(1ターン)』
***四象伝来究極奥義地獄ウメボシ(ししょうでんらいきゅうきょくおうぎじごくうめぼし)
|ランク|A|種別|対人宝具|レンジ|1|最大補足|3|
別名『あーぱーめっさつ拳』
対象がぼんくら、ネタキャラであればある程高い効力を発揮する。
精神矯正用オシオキ宝具。
こんなんだが、非殺傷系の優しい宝具である。
●ゲーム上の仕様
『ゲーム中は使用されない……と言うより単なるネタである』
|&bold(){人物}|
|一人称|俺|二人称|お前、あんた、、○○(呼び捨て)|三人称|あいつ|
|&bold(){性格}|
中性的で愛嬌のある容姿。
クールで鯔背、時々プチ毒舌。
奇抜な服装、といずれも日常なんだか非日常なんだかわからない狭間に生きている。
飄然とした落ち着きがあるように見えて、その実熱くなると止まらない。
こと愛に関しては一家言あり、恋や愛と言う感情を大切にしている。
製菓を趣味としたり、かわいいモノ好きだったり、何かと攫われやすかったりと、無駄なヒロイン力の持ち主だが本人はいたって男性的。
達観しているように見えるが、根は甘えたがりで気を許した相手にはゴロゴロ喉を鳴らして懐く姿は猫そのもの。
一見頼りなさげだが、惚れた相手の為なら意地を張り通して道理を打ち破る。
さもありなん、恋や愛に生きる者がヒーローになれるのは、惚れた相手の前と相場が決まっているのだから。
|&bold(){動機・マスターへの態度}|
元より守勢の性質故、世界を救う様なドラマ性は皆無。
しかしその守り方は&bold(){「その線を超えたら死ぬよ?」}という攻勢防御。
惚れた相手が巻き込まれるなら容赦も仮借も無く協力してくれる。
一にも二にも、マスターの人柄を気にいるかどうかで従うかどうかは分かれる所だが、従者と言う立場にはむず痒いので甘んじない。
要するに、気に入ったら友人として協力を惜しまない。
だが根っこの部分で一途なので、惚れた相手がいる場合はそちらを最優先する事には注意されたし。
|&bold(){台詞例}|
&bold(){「別に血の繋がりだけが家族ってワケじゃないだろ。縁が出来て大切なら、それはもう家族に勝る絆さ」}
&bold(){「虚があろうがなかろうが、俺には前に進む力がある。背中を押してくれた奴らの気持ちがある。なにより心の中心に、代え難い想いがある」}
&bold(){「シスコンの何が悪い!いや、例えシスコンだとしても、俺はシスコンという名の紳士だ!」}
&bold(){「愛とか恋とか在れば、わりと無敵ですから」}
&bold(){「ならば、その”未来(俺)”を乗り越えるまで!」}
|&bold(){ゲーム中の人物像}|
性善説も性悪説もナンセンス。
人間の碌でもなさを知っていながら、それでも他者を慈しむ心忘れない。
群れる事、協力する事、支え合う事。
互いを補完し合う事に掛けて、こと人間ほど優れた機能を獲得した生命は存在しない。
絶望するのは勝手だが、自分も人間である以上安易な否定をされるのは面白くない。
どう言い繕っても、愛情と言う概念は人類を最強の霊長までの仕上げた最大の武器である事実は揺るがない。
打算があろうが自分の切り売りをする非効率的な生物など人類以外にいるまいさ。
四象零は聖人ではないかもしれない。
ごくごく些細な、ありふれた他者との縁を大切にしているに過ぎない。
慈しみ、寄り添う事を無意味とも虚構とも笑わない。
それが確かにあるものだと知っているから。
誰かを好きになった事で救われたのが自分の実体験だから。
人間が清いだけのものなら悲劇や悪徳がまかり通らない様に。
人間が醜いだけのものなら他者を愛そうと言う概念が生まれる筈がない。
「善とか悪とか、1か0で割り切って決断するなんて馬鹿らしいだろ?言霊って奴さ。妄言だろうと根付いちまったらそれはもう真実だ」
悪に義憤し、善を嘲笑う。
どこぞの宝石翁と馬が合うのもやるかたなし。
|&bold(){通常武器}|
&bold(){幻燈剣}と呼ばれる彼にしか扱えない幽玄の刃を扱う。
神秘でも物質でもないにも関わらず、&bold(){そこにある事を許された刃}。
極みに達すればその姿は碧い刀身を持つ日本刀となる。
|&bold(){因縁キャラ}|
***レオニダス一世
守りに関して馬の合う相手。
でも暑苦しい。
***ナイチンゲール
癒しについて違いの分かる相手。
でも物騒過ぎ。
***玉藻の前
いつかどこかで因縁があったかもしれない。
とりあえずウメボシしとこう。
***風魔小太郎、加藤段蔵
一族が目指した到達点に至った、という意味で似通った境遇。
話も合う。
***エミヤ(アーチャー)
随分と捻くれてしまった。
生前の憧憬面影なし。
ついでにハジケ過ぎじゃね?
***イシュタル、ジャガーマン、パールヴァティ―
引き返すなら今だ!いや、手遅れだ!!
***両儀式
「ね・え・さ・ん!!!」(三回回って土下座)
#endregion
*ヘルヴォール
#region(close,マテリアル)
|クラス|セイバー|真名|ヘルヴォール|ICV|小林沙苗|
|性別|女性|出典|『ヘルヴォルとヘイドレクのサガ』|地域|北欧|属性|混沌・善|身長|162cm|体重|49kg|
|筋力|B|耐久|A|敏捷|B|魔力|C|幸運|A+|宝具|A+|
|&bold(){クラススキル}|
***対魔力:A-
Aランク以下の魔術をほぼ無効化する。
完全な無効化ではなく現代の魔術師でも稀に貫通する場合があるが、反面呪術に類する耐性が備わっており、それらの影響は完全にシャットアウトする。
***騎乗:B
大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、幻想種あるいは魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなすことが出来ない。
|&bold(){保有スキル}|
***神性:C
神霊敵性を持つかどうか。
高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
祖に北欧における神霊、大神オーディンと巨人族、双方の血を引くとされる。
●ゲーム上の仕様
『自身の与ダメージプラスのパッシブスキル』
***直感:B
戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を「感じ取る」能力。
また、視覚・聴覚への妨害を半減させる効果を持つ。
呪われた魔剣を所持して尚道を誤らなかったヘルヴォールは、このスキルによって魔剣の呪いを相殺している。
●ゲーム上の仕様
『スターを大量獲得』
***神越の賢者:B
明晰な頭脳、優れた知恵者である事を表すスキル。
知恵の神でもあるオーディンと互角以上に問答を交わしたヘルヴォールは高ランクでこのスキルを有する。
単純な設問から矛盾を指摘するロジックの組み立てまで、自信を阻む命題への回答を導き出す。
高ランクのものになれば、星の開拓使に迫るブレイクスルーを起こす事もあり得る。
●ゲーム上の仕様
『自身の弱体を解除&スター発生率をUP』
***魔剣の絆:A+
ティルフィングに掛けられた呪いそのもの。
本来なら持ち主を含めた周囲に破滅を齎すデメリットスキルだが、呪いの影響下にあって尚天寿を全うした事で反転している。
呪いに打ち克つ意志力と幸運によって、危機的状況を突破する悪運を呼び込む。
●ゲーム上の仕様
『自身の弱体無効状態を付与&クリティカル威力をUP』
|&bold(){宝具}|
***屍山積む災いの剣(ティルフィング)
|ランク|A+|種別|対城宝具|レンジ|1~99|最大補足|600|
※持ち主に栄光を振りまくとともに、一度抜けば人一人殺すまで止まらない妖剣。
およそ魔剣のカテゴリーの中では最凶に位置する。
呪いの強さこそ魔剣の代名詞ダインスレフに譲るが、『未だに所在が知れない』と言う点で上回る。
神々の長オーディンすら恐れさせた呪いの剣。
一度はヘルヴォールの父アンガンチュールと共に埋葬され、地獄の炎によって封印された。
真名解放と同時に生者が手に出来ぬと言われた冥府の焔を吹き上げ眩いばかりの輝きを放つが、その炎には一片の温かみもない。
冥府に封ざれ冥府より引き戻されたこの剣は幽世への門を開く『死の魔剣』。
閃光の一閃は数多の聖剣に並ぶ光でありながら、その一刀で以て虚数空間への扉を切り開き対象を虚無の海へ放逐する。
●ゲーム上の仕様
『B属性。自身のバスターカードの性能UP&敵全体に強力な防御無視攻撃&チャージを減らす』
|&bold(){宝具}|
***渡り歩く呪いの剣(ティルフィング)
|ランク|C|種別|対人宝具|レンジ|-|最大補足|1|
※ティルフィングに込められた呪い。
数多の勇者を破滅に導き、確認されるだけでも七度の変節を経た呪いの魔剣。
手にしたものにCランク相当の狂化スキルを与え、持ち主が倒れようとも剣のみが現界し渡っていく。
例え担い手であるヘルヴォールが消滅しようとも、マスターの魔力を強制的に吸い上げ現界し続ける。
抵抗するには呪いに対する高い耐性や幸運が必要とされる。
●ゲーム上の仕様
『ゲーム中は使用されない』
|&bold(){人物}|
|一人称|私|二人称|貴様、キミ|三人称|彼、彼女|
|&bold(){性格}|
苛烈でありながら冷静。
他者に厳しいが自分にはもっと厳しい。
炎の様に猛々しい行動力を持ちながら、清水の様に澄んだ誇り高さを持つ。
静と動を兼ね備えるのはその出自によるものか。
気高く、奢らず、屈しない。
どんな逆境も、肩で風を切って涼やかに駆け抜ける。
如何なる時も余裕を失わない才媛。
その姿はミス・パーフェクトの異名が相応しい……とどのつまりはそう言う人物である。
|&bold(){動機・マスターへの態度}|
聖杯に託す望みは『ティルフィングで以て剣の英霊の頂点に立つ事』。
世に数多ある聖剣、魔剣、宝剣。
それらと鎬を削り勝利する事を目的とする。
その意味では聖杯戦争と言う舞台は彼女にとって打って付けと言える。
反面、人理を救う召喚に於いてはそれが二の次になってしまうが、隙あらばセイバークラスに勝負を挑もうとする。
但し誇りを一番とする性格故に筋の通らない事は非常に嫌うため、節度を弁えた姿勢は崩さない。
マスターに対してもそうであり、自分の意思を通し続ける限りは尊重してくれるが、手段を択ばない様な外法に手を染めるならば決別もあり得る。
|&bold(){台詞例}|
&bold(){?}
&bold(){?}
&bold(){?}
&bold(){?}
&bold(){?}
|&bold(){史実上の実像・人物像}|
ティルヴィング―――黄金の柄を持ち決して錆びる事ない宝剣。
だが同時に持ち主を必ず殺す呪いを帯びた魔剣でもある。
何度となく持ち主を変え、その度に屍山血河を築いた妖かしの剣。
誰もがその剣に魅せられ非業の死を遂げる。
唯一の例外がヘルヴォール―――呪いの剣を自ら求めて引き抜いた少女である。
幼いころから武芸を嗜み、長じては男装し冒険の旅へ出た快活な少女。
彼女には夢があった。
かつて自らの父が携えた魔剣ティルフィング。
それを我が手に取り戻す為に。
決して魔剣の魅力に惑わされたのではない。
彼女が生まれた時には父は既にこの世を去っていた。
瞼の裏の父を追う様に、彼女は求めたのだ。
父が生きて戦い抜いた証であるティルヴィング、戦士であった父に通じる細い繋がりを辿って、彼女もまた戦士であろうとした。
やがて深淵に近い父の墓前でヘルヴォールは魔剣と対峙する。
その呪いを忌避し、自らの魂ごと封じた父アンガンチュールの説得を真向から跳ね除け、彼女はティルフィングを継承した。
そう、継承したのだ。
無理難題を突き付け打たせたのでも戦って奪い取ったのでもない。
ヘルヴォールはティルヴィングを肯定し、呪いを恐れず自分の生きた証とした。
その後も数多の勇者の命を奪ったティルヴィングであるが、ヘルヴォールだけはその運命から逃れて生きた。
魔剣を栄光を呼ぶ宝ではなく、自身の生き様を語る相棒とした。
だからこそ、魔剣もまた彼女を認めたのかもしれない。
いずれにせよ、ヘルヴォールはこの世で唯一のティルヴィングの担い手に相応しい。
|&bold(){因縁キャラ}|
***アルトリア・ペンドラゴン(セイバー)、アーサー・ペンドラゴン
聖剣の中の聖剣の担い手。
打倒すべし
***ジークフリート
自分と同じ文化圏で最強の聖剣使い。
打倒すべし
***千子村正
極東の伝説の刀鍛冶。
打倒すべし
***謎のヒロインX
セイバー絶対殺す同盟(※根本的な方向性の違いにより5秒で決裂)
***その他多くのセイバー
もういいから、纏めて掛かってきなさい
***エミヤ(アーチャー)、パラケルスス
ゴメン、剣の宝具持ってたからうっかり
#endregion
*雑賀孫市
#region(close,マテリアル)
|クラス|アーチャー|真名|雑賀孫市|ICV|種崎敦美|
|性別|女性|出典|史実|地域|日本|属性|中立・中庸|身長|153cm|体重|44kg|
|筋力|D|耐久|C|敏捷|B|魔力|D|幸運|C+|宝具|C+|
|&bold(){クラススキル}|
***対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力除けのアミュレット程度の対魔力。
***単独行動:A
マスター不在でも行動できる。
ただし宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合はマスターのバックアップが必要。
|&bold(){保有スキル}|
***射撃:B
銃器による早撃ち、曲撃ちを含めた射撃全般の技術。
射撃技術以上に、銃器を&bold(){効率的に運用する}と言う面において優れた能力を発揮する。
●ゲーム上の仕様
『自身のクリティカル威力アップ(1ターン)』
***心眼(真):C
修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。
逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。
●ゲーム上の仕様
『自身に回避付与(1ターン)&自身の防御力アップ(3ターン)』
***練功錬鉄:A+
鉱物の鋳造技術及びそれを利用した物資、武器の作成、改造技術。
目的に合わせて武装をその場で改造し、戦局に対応する。
A+ともなれば、材料次第でDランク宝具に相当する性能の武器を作成可能。
武装開発に特化した道具作成スキルの亜種。
●ゲーム上の仕様
『自身のアーツカード&クイックカードの性能をアップ(3ターン)&NPを増やす』
|&bold(){宝具}|
***神秘追う機械仕掛けの槍(ヤタガラス)
|ランク|B|種別|対人宝具|レンジ|1~99|最大補足|20|
※雑賀孫市が愛用したとされる銃。
単体であらゆるレンジへ対応可能な銃器に変形する。
雑賀衆は本来鋳造技術に優れた一門であり、銃器の製造、運用に長けたのもそれが影響している。
本来、宝具としての神秘になり辛い銃砲火器であるが、雑賀衆はそれを&bold(){コミュニティとして運用した存在}である。
&bold(){雑賀孫市}という英霊自体が複数の人物からなる集合英霊であり、銃火器のような近代兵器の特徴でもある&bold(){整備、改造による多目的運用が比較的容易}という特徴がそれに合わせて具現化した姿。
&bold(){近代兵器を”操った”数少ない例であり神秘と科学の境目が曖昧であった時代を象徴する宝具}
多目的運用が可能な銃器型ガジェットツール。
掌に収まる拳銃から散弾砲、徹甲榴弾、狙撃用ライフルまで多段変形する。
●ゲーム上の仕様
『ゲーム中は使用されない』
***神秘屠る機械仕掛けの雨(ヤタガラス)
|ランク|B+|種別|対軍宝具|レンジ|1~99|最大補足|1000|
※ヤタガラスの真名解放形態。
銃器本来の強みである圧倒的火力と進化し続ける科学兵器の象徴。
集団戦法として用いた場合の銃器の姿であり、『神秘追う機械仕掛けの槍』で変形する銃器の全てによる一斉砲撃。
火力と射程距離、攻撃範囲が尋常ではなく多人数を一気に屠る際に使用される。
展開される銃器は”その時代に再現可能な銃火器全て”である為、単純な火力でも神秘を旨とする宝具にも劣らない。
但し扱えるのは&bold(){人間が持てる火器}まで。
戦闘機のミサイルや装甲車両の迫撃砲などは扱えない。
しかし、この宝具の真価は別の所にある(※下記参照)
●ゲーム上の仕様
『ゲーム中は使用されない』
***神秘屠る機械仕掛けの雨(ヤタガラス)
|ランク|B+|種別|対軍宝具|レンジ|1~99|最大補足|300|
英霊として昇華されるにあたり、&bold(){神秘屠る機械仕掛けの雨}の特性を最大限に引き出すために使用される運用法。
複雑化した近代兵器は、フレームからネジ一本に至るまで、&bold(){それまでの人類が培った技術の結晶}でもある。
近代兵器を使う戦いは、その時点で『1対1の能力の競い合い』から遠ざかりつつある。
個人の技量が優れなくとも、より一層確実に大敵を倒しうる銃火器は、それまでの&bold(){突出した個(=英雄)}による強さを覆し、&bold(){弱者による反撃}を容易にした。
折しも武を競う時代から、集団戦闘の時代へ推移しつつあった戦国時代。
銃火器は&bold(){自分より強大な相手を打倒しうる}戦いの申し子となった。
この宝具は、その特性をフルに活用し、その火力を圧倒的な存在へ一点集中する事で&bold(){不可能を打ち破る}。
集団が集団を駆逐するための本来の使い方から、&bold(){本来は敵わない筈の脅威}の破壊へ特化した概念と化している。
※具体的には、マシンガンを両手に構えた弾幕から両肩に担いだバズーカ2丁⇒これまた両手に持ったライフルを発射⇒アサルトライフル2丁による突貫⇒アクロバティックなハンドガン2丁拳銃乱れ打ちのを絡めた突撃⇒とどめに両脇に抱えたガドリングガン2門による零距離射撃。
と、フィクション的なガンアクションのオンパレードを単体の敵へと叩き込む。
別名、戦国マニューバVer.S
●ゲーム上の仕様
『Q属性。自身に【高レアリティ特攻】状態を付与&敵単体に強力な防御無視攻撃&スターを獲得』
|&bold(){人物}|
|一人称|わたし|二人称|あなた|三人称|あの人|
|&bold(){性格}|
浮世離れした、どこか掴めない雰囲気の少女。
一見すると影が薄いがそれは意識してのもの。
表情の変化に乏しいようで目だけは常に饒舌に感情を語る。
自我が薄いのではなく、自己を表現する経験値に乏しいだけで、無機質と言うより主に尽くそうと一生懸命な子犬、という印象。
|&bold(){動機・マスターへの態度}|
基本的に自分を一つの道具、武器の類と考えている為、多少の無茶振りにも応えてくれるが、逆に人間らしい行動をとるのは苦手。
マスターへの対応は一定の距離を置いている・・・が、気がつくと尻尾をパタパタ振ってる構って系。
何でも一人でやりたがるクセに、構ってあげないと死んじゃう寂しがり屋さん。
しかし、それをおくびにも出さない・・・が、やっぱり傍から見ると構って欲しそうに見える。
|&bold(){台詞例}|
「アーチャー、真名、雑賀孫市・・・その名は嫌いです」
「ご迷惑でしたら、霊体化しておきます。お気になさらず」
「」
|&bold(){史実上の実像・人物像}|
鉄砲集団として知られる雑賀衆の頭領と目される人物。
雑賀孫市という名自体は明確に誰を指すのか解っておらず、諸説入り混じっている。
一説には雑賀衆の鉄砲頭であった鈴木家が代々引き継いだ名が&bold(){孫市}であったとされるがはっきりとした事は不明。
活躍した年代にもバラつきがあり、雑賀孫市という人物自体が創作とも代々の雑賀衆の中で”孫市”の名を継承した人物の経歴を継ぎ合わせたものとも言われている。
アーチャーとして召喚された彼女も、そんな&bold(){雑賀衆に属し且つ”孫市”の名を継いだかもしれない誰か}であり、個ではない群像としての”雑賀孫市”の一部。
|&bold(){通常武器}|
神秘追う機械仕掛けの槍及びスキル:練功錬鉄によって調達した火器を目的合わせて使い分ける。
|&bold(){因縁キャラ}|
***エミヤ(アーチャー)
よく似てると言われます。
パクりではないです
***エミヤ(オルタ)、エミヤ(アサシン)
遂に武器まで被ってしまいました。
***織田信長
***風魔小太郎
同じような境遇。
なのにどうしてああも誇りを持てるのか、真似できません。
***加藤段蔵
機械仕掛けの英霊・・・え?全身絡繰?
***トーマス・エジソン
武器の改良ですか?はあ、得意ですが
#endregion
*上杉謙信
#region(close,マテリアル)
|クラス|セイバー|真名|上杉謙信|ICV|水瀬いのり|
|性別|女|出典|史実|地域|日本|属性|秩序・善|身長|157cm|体重|50kg|
|筋力|B|耐久|D|敏捷|A|魔力|C|幸運|A|宝具|A+|
|&bold(){クラススキル}|
***騎乗:B
大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、幻想種あるいは魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなすことが出来ない。
***対魔力:B
***
|&bold(){保有スキル}|
***カリスマ:C+
***?
***刀八毘沙門旗:A+
|&bold(){宝具}|
***流刃軍舞車懸陣(りゅうじんぐんぶくるまがかりじん)
|ランク|B+|種別|対軍宝具|レンジ|1~50|最大補足|500|
※川中島の合戦に於いて上杉謙信が用いたとされる”車懸りの陣”に由来する宝具。
自身を中心に、不定形の斬撃の渦を造り出し周囲を薙ぎ払う。
斬撃そのものに実体は無く、通常の方法では防御は不可能。
毘沙門天及びその眷属に当たる夜叉、また毘沙門天が調伏する天邪鬼はいずれも水神に由来する。
”車懸りの陣”は水車を模した陣で敵軍に絶え間なく攻勢を仕掛ける陣形であり、その流れる様な波状攻撃を概念としたものがこの宝具の実態である。
斬撃を纏う移動結界。
本体を軸にして動く攻性防御の陣であり、流体であるが故に物理的な防御手段が通じない。
疲労と言うカタチの無いダメージを与え、逆に自軍の疲労を抑える事を目的とした陣である為、流動的な”力の渦”。
故に防御が困難であり、蓄積されたダメージは渦の中心であるセイバーへと集まり魔力に変換されていく。
***刀八毘沙門・姫鶴一文字(とうはちびしゃもん・ひめづるいちもんじ)
|ランク|A+|種別|対軍宝具|レンジ|1~99|最大補足|80|
※上杉家の宝刀とされる太刀及び、毘沙門天に信仰篤く、また自身を毘沙門天の化身とした逸話に由来する宝具。
毘沙門天は源流はヒンドゥー教の財神クベーラに当たるとされ、軍神であると同時に七福神にも数えられる財宝神の側面も持つ。
上杉謙信もまた、著名な刀剣の収集家として知られ、幾つもの銘刀を所持していたとされる。
内一つが、『姫鶴一文字』。
夢枕にて、磨り上げを止めるよう懇願された霊験を持つ一刀。
真言密教にも通じ、毘沙門天との同一化を目指した謙信の生涯の象徴であり、自身もまた軍神と讃えられた戦国乱世屈指の名将としての逸話の具現。
鶴飛千尺雪龍起一潭氷(つるはとぶせんじゃくのゆき、りゅうはたついったんのこおり)―――禅語に曰く、悟り得た力を以て全ての困難を打破し十全に振るう。
越後の龍たる謙信の生き様の輝き。
気体から流体、流体から固体へ。
移り流れる水の如く、大気に満ちる魔力を結晶と化して振るう必殺の大太刀。
『流刃軍舞車懸陣』が対軍仕様の蹂躙奥義なら、此方は超級の相手への一撃必殺。
大質量のマナによる一刀両断。
圧縮され圧壊する水流によるウォーターカッター。
気化による空間浄化。
豪雪地に生きた龍は、冬の季語たる鶴の名を得て、舞い散る粉雪を残す。
川中島の合戦において、一人敵陣へ斬り込んだ逸話に基づく、将ではなく武人としての宝具。
|&bold(){人物}|
|一人称|?|二人称|?|三人称|?|
|&bold(){性格}|
凛々しい中にも雅さがあり、風流を愛でる文学肌の人物。
浮世離れした飄々とした性格で、周囲の空気に流されないマイペースさがある。
場の空気を読む事に長け、洞察力も鋭く悟ったような落ち着きがあるが、上記の性格がそれを台無しにしている。
相手の感情、思考をしっかりと汲む事が出来る大人ではあるが、自由意思を尊重するフリーダム。
思慮深いのか何も考えていないのか、相対する相手によって印象が180度変わって見える不思議系女子。
常に余裕を以て涼しげに振る舞う風鈴の様な人物。
雅と面倒見の良さを兼ね備える姉系女子。
達観したような頼りがいのある落ち着いた大人に見えるが、実体は割とトラブルメイカー。
全体的にハイスペックだが、それ故に一人で何でもこなせてしまう為、結果的に周囲が付いていけない。
同じ義に篤い英雄であるカルナを鏡とするなら此方は大気。
掴み所が無いが、確かに包み込むような温かさがある。
良識派の皮を被った”フジムラ系ヒロイン”。
|&bold(){動機・マスターへの態度}|
|&bold(){台詞例}|
&bold(){?}
&bold(){?}
&bold(){?}
&bold(){?}
&bold(){?}
|&bold(){史実上の実像・人物像}|
上杉謙信。
越後は長尾家に生を受け、乱世の世に於いて”越後の龍”或いは”越後の虎”、”軍神”等様々な異名で呼ばれた戦国時代屈指の名将。
40余年余りで70戦ほぼ無敗という稀代の英傑であり、歌詠み等文芸にも秀でた風流人。
戦上手で知られる傑物であるが、元々仏門に入る身であった為か、その性格は群雄割拠の戦国大名においても珍しい。
多くの武将が天下統一を志す中、なし崩し的に上杉家を継いだ景虎こと謙信は領土的野心に薄く、その生涯の戦いは常に”誰かに請われた”ものであった。
終生の好敵手とも言うべき武田信玄が、「自分亡き後は謙信を頼れ」とまで言われたとされる程、義理人情に篤く生きた。
天稟の軍才を持ちながら、本人は決して戦を望んだわけでは無かった。
ただ請われるままに辣腕を振るい続けた一生であったが故に、今一度”自分らしく振舞ってみたい”という願いを持つ。
しかし、サーヴァントとして呼ばれる事は、どうあってもマスターの代わりに戦う事。
それは生前の彼女となんら変わらない。
だが、それでも縁があるなら剣を預ける在り方は変わらない。
そんな自分を、「性根に染みついたモノは簡単には落ちはしない」と笑って受け入れている。
|&bold(){通常武器}|
|&bold(){因縁キャラ}|
***
***
***
***
***
***
#endregion
2021-03-10T20:49:22+09:00
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☆FGO風バレンタインイベント2018caseはばたき
https://w.atwiki.jp/aousagi/pages/1745.html
***☆FGO風バレンタインイベント2018caseはばたき
**ハヅキ・ガウェイン
#region(close,<チョコを渡す>)
&bold(){ハヅキ「ん?今日は何の日かって?そりゃあんた……」}
&bold(){ハヅキ「年に一度の血潮の涙を流す日だろ!!?」}
(血涙!?)
&bold(){ハヅキ「えーえー!どうせ、俺は報われませんよ、薄幸属性ですよ!ホレたお姉さま方からの贈り物なんて夢物語ですよ!!」}
&bold(){ハヅキ「は?部下は女の子で囲ってるって?」}
&bold(){ハヅキ「マスター……。あんた、あのアホと外道からチョコ貰いたいっすか?」}
(かわいそうになって来たのでチョコをあげる)
&bold(){ハヅキ「え?俺に?マジで?」}
&bold(){ハヅキ「やべぇ、職場の義理チョコと義妹から以外で初めてだ……」}
&bold(){ハヅキ「なんか泣けてきた。ちょっと待ってな!」}
(これは?)
&bold(){ハヅキ「お返しさ。ホントは来月なんだろうけどさ、ほら……」}
&bold(){ハヅキ「俺、いつまでこうして無事でいられるか、わかんないしさ」}
#region(close,<月の石>)
|ハヅキからのバレンタインのお返し。星の海を行く事を夢見た青年の青春の欠片。星空に憧れた気持ちそのものと言えるが、それを簡単に手渡してもらえるほどの信頼が、そこには詰まっている。|
#endregion
#endregion
**エリアル・A・ギーゼルシュタイン
#region(close,<チョコを貰う>)
&bold(){エレ「やっほー!マスター。ぷれぜんとふぉ~ゆ~!」}
(え?割と普通のチョコ?)
&bold(){エレ「あ~、ひっどーい。こう見えても手先は器用なんだよ?」}
&bold(){エレ「まー、味はほら、他の人には劣るかもしれないけどさ……」}
&bold(){エレ「はあ、比較対象が男の子ばっかって、女の子として凹むよねぇ」}
&bold(){エレ「ま、いっか。それはそれとして、じゃ、他の人にも配って来るね!」}
#region(close,<手作りチョコ>)
|エレからのバレンタインチョコ。何の変哲もない市販のチョコにちょっと手を加えただけのもの。あまりに普通だが、その&bold(){普通である}という事こそが、彼女にとってどれだけ尊いものであったか、あなたは知っているだろうか?|
#endregion
#endregion
**零霄
#region(close,<チョコを渡す>)
&bold(){零霄「……」}
(何、コソコソしてるの?)
&bold(){零霄「む?マスターか。いや、今日はバレンタインだろ?」}
(もう誰かに貰った?)
&bold(){零霄「いや、まだだが……。はあ、その質問をするという事はだ」}
(あの……何で武装を?)
&bold(){零霄「バレンタインだからな。マスターも乗ると言うなら仕方ない」}
&bold(){零霄「なるべく峰打ちにするから恨むなよ?」}
&bold(){零霄「は?チョコレート?何のことだ」}
-閉話休題-
&bold(){零霄「そうか、こっちのバレンタインってのはそう言うイベントか」}
&bold(){零霄「しかし、長い事世界を渡ってるが、不思議とそう言う巡り合わせは無いんだがなぁ?」}
&bold(){零霄「なんせ、出会う女悉くこの日は殺しに掛かってくる……」}
&bold(){零霄「まあ、郷に入っては郷に従う。有難く頂戴するよ」}
&bold(){零霄「だが、生憎と手持ちに返せるようなものが……。ん?この羽でいい?」}
&bold(){零霄「言っても、それ体毛だぞ?何?綺麗だからいい?はあ、しょうがない……」}
&bold(){零霄「ほれ。ちょっと時季外れだが、縁起物だと思って受け取ってくれ」}
#region(close,<破魔矢(お手製)>)
|零霄からのバレンタインのお返し。自分の羽を加工した破魔矢。厄を退けてくれそうだが、貰った経緯を考えると災いを呼びそうでちょっと怖い|
#endregion
#endregion
**雪花霞 なつき
#region(close,<チョコを貰う>)
&bold(){なつき「よ!マスター、景気はどうよ?」}
&bold(){なつき「あん?何のってそりゃ、今日はアレだろ?バレンタイン」}
&bold(){なつき「……なんで、意外そうな顔すんだよ。俺は古今東西の祭事には結構詳しいんだぞ?」}
&bold(){なつき「つーわけで、ほら!貰っとけ」}
#region(close,<メッセージカード>)
|意外な人が、意外な由来を知っているものだ。ただ、そのまんまでは重すぎると考えたか、古今東西の風習を込々、これに落ち着いたようだ。やはり意外|
#endregion
#endregion
**アオナ・オーシェット
#region(close,<チョコを渡す>)
&bold(){アオナ「あ、マスター」}
&bold(){アオナ「はい?チョコレートですか?都合10箱ほど貰ってますけど?」}
&bold(){アオナ「え?くれるんですか?あ、ありがとうございます」}
&bold(){アオナ「はい、保存が効きますから、貰う分には困らないし……」}
&bold(){アオナ「でも困ったな、お礼は何がいいだろうか。僕、あまり持ち合わせがないし」}
&bold(){アオナ「そうだ。手抜きに見えるかもしれないけど、僕が一番得意な事ですから」}
#region(close,<アオナの家事手伝い>)
|アオナからのバレンタインのお返し。貰ったものに見合うかどうか、彼は知らない。だけれども誠心誠意、精一杯の気持ちで返すためにはこれしかない、と言う真心が籠っている|
#endregion
#endregion
Coming Soon……
2018-02-10T13:12:15+09:00
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邪竜百年戦争オルレアン②(連載中)
https://w.atwiki.jp/aousagi/pages/1744.html
*邪竜百年戦争オルレアン
落ち着く場所というのは、うっそうと茂る森の中だった。
ジャンヌ曰く、森の中はワイバーンが比較的襲ってこないから安全だということらしい。
「あの、街の中とかじゃダメだったんですか?」
マリアの素朴な質問に、ジャンヌは少し悲しい表情をする。
それを察してか、ジークが代弁した。
「ジャンヌ・ダルクは、迂闊に人前には出せない。何故なら、彼女はすでに火刑に処さされた後だからだ」
「あ……」
魔女裁判という単語がすぐに浮かんだ。
確かにジャンヌは、フランス軍を勝利に導いたが、その最後が悲惨なものであったことを思い出したのだ。
「その、ごめんなさい」
「いいのです。私は私の信じることを成し遂げただけのことですから。ですが、こうしてサーヴァントとして現界したことには何か理由があると思います」
「その理由を突きとめることで、私達の目的も達成できそうですね、先輩」
「う、うん。それで何か心当たりとかあるんですか?」
マリアの問いかけにジークが口を開く。
「先程も見た通りだが、この時代にはドラゴンが出没している。その元に答えがあるだろう。それに街の人々はジャンヌを「竜の魔女」と言っていた。恐らくはジャンヌと似た人物がこの事態の元凶だと考えている」
竜殺しの異名を持つジークの推測は、一応は納得できるものだった。
「ジャンヌさんに似た人ですか…。心当たりはあります?」
「いいえ、私にもよくわかりません」
ジャンヌは頭を振った。それを見て、マリアはまた難しい顔をする。
「とにかくまずはドラゴン達の討伐をするべきだ。……恐らくこれらを取り纏めている大物がいる予感がする」
「それは竜殺しの勘ですか?」
「あぁ、そのようなものだ」
茶目っけあるマリアの疑問に、ジーク・フリードは小さく笑った。
[[続き>]]
2018-01-14T23:11:50+09:00
1515939110
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邪竜百年戦争オルレア①
https://w.atwiki.jp/aousagi/pages/1743.html
*邪竜百年戦争オルレアン
レフ教授が見せたカルデアスは、あと一年以内に起こる現実の出来事のことだと、Drロマンが言った。
人類滅亡を企むレフ教授の思惑は不明だが、これを防ぐためには新たに起こった特異点を解決することこそが
最優先事項だと、ダ・ヴィンチちゃんが言った。
そして、八神マリアは、現在、再びレイシフトしてフランスへとやって来たのだが・・・・・
「ド、ドラゴン!?」
「はい、あれはドラゴンの亜種でワイバーンです!」
冬木のガイコツといったモノより急にサイズが大きくなって襲撃してきた敵に、マリアは叫ばずには居られなかった。
「先輩! 私の後ろに」
「必要ない」
一閃。アルテラの剣がワイバーンの首を刎ねた。
マリアとマシュが共に目を丸くしてしまうほどにそれは速かった。
「敵はまだまだ来るだろう。油断はするなよ、マスター」
「う、うん。行こう、マシュちゃん。早くこの特異点の聖杯を見つけないとね」
「はい、先輩」
今回の舞台は百年戦争中のフランス。
正確には、その休戦時で、先程のような規格外の脅威は別として比較的安全に探索できるわけだが、手掛かりが早々に見つかるわけもない。
「う~ん、どうしようか?」
「と、とにかく、どこかの街に行ってみましょう! 何か手掛かりがあるはずです」
二人で頭を悩ませていると、通信機が鳴った。
『RPGだと、この場合、酒場なんかで情報集めたりするよねぇ』
と、呑気に言い放ったDrロマンに、マシュの目つきが変わった。
今はオルガマリー所長亡きあと、彼が所長代理を務めており、こうしてマリア達のバックアップをしている。
「先輩。現実とゲームの区別もつかない大人に一撃いれてもバチは当たりませんよね?」
「あはは・・・・・マシュちゃん、笑顔だけど目が笑ってないよ……」
『いや、止めてくれよ! マリアくん!』
苦笑いするしかなかったマリアだった。
しかし、そんな和やかな空気は長くは続かなかった。
「気を付けろ、マスター……何かくる」
アルテラに言われてマリアも“その気配”に気づいた。
肉眼では確認できないが、自分達に向けられている殺気。
一同に緊張が走る。
アルテラとマシュは、マリアを挟む形で構えた。
「!」
そして、襲撃者は現れた。
どこからともなく、剣で襲いかかったのだ。
それをアルテラは受け止めた。
「ハァッ!」
アルテラが剣を捌くと、襲撃者はすかさず距離をとった。
そして、アルテラは今の一撃で何かを感じとった。
「……本気ではないな? 試しているのか?」
襲撃者は何も答えない。そんな態度にアルテラの眉が少しばかり顰めた。
「ならば……」
と、アルテラの剣が光りを放ち始める。
それと同時にマリアは全身の力が抜けていくのがわかった。
言わずともわかる。
アルテラは宝具を使おうとしているのだ。
「アルテラさん、待ってくだ・・・・・うっ!」
マリアは制止させようとするも、言葉を最後まで紡ぐことができなかった。
それだけ自身から抜ける魔力量が莫大なのだ。
「先輩! アルテラさん、今、宝具を撃ったら先輩が!」
マシュの制止の声も聞かず、アルテラが構えに入ったその瞬間、全てを黙らせるほどの声が響き渡った。
「待ちなさい! 破壊の大王!」
襲撃者の後ろから飛んできた、それはアルテラの剣を旗で受け止めた。
「……何者だ? いや、お前は……」
「私はルーラーのサーヴァント……ジャンヌ・ダルクです」
ジャンヌ・ダルク。
農夫の娘として生まれ、神の啓示を受けたとして百年戦争のフランス軍を勝利に導いたとされている。
「ルーラー? カルデアでは聞いたことないクラスだけど……」
と、マリアの視線は同意を求めるかのようにマシュへと向けられたが、マシュは頭を振った。
『ルーラーは、記録では聖杯戦争の、言わば管理者といわれているクラスだ』
答えを出してくれたのは、通信端末から発せられた声の主、Drロマンだ。
「あれ? でも、私達は今、聖杯戦争しているわけじゃないですよね……なら、何故?」
「すみません。実は私にもよくわからないのです。どうやら、私が英霊の座についたのは最近なので」
思わぬジャンヌの言葉にマリアとマシュは口をポカンとさせた。
「それはさておき、どこか落ち着く場所を見つけましょう。詳しい話はそこで・・・・・」
「待て、ルーラー。あのセイバーは何者だ?」
アルテラが剣先を襲撃者に向けながら尋ねた。
「すみません。紹介が遅れました。彼はジーク・フリード。故あって協力してもらうことになりました。
そして、あなた達も彼と同じく私に協力してもらえればと思い」
「お前達の実力を試させてもらった。すまなかった」
ジャンヌの言葉を挟んでジーク・フリードが謝罪した。
アルテラは剣こそ収めたものの、目だけは未だに殺気を込めている。
[[続き>https://www13.atwiki.jp/aousagi/pages/1744.html]]
2018-01-14T23:10:09+09:00
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目次
https://w.atwiki.jp/aousagi/pages/1742.html
-[[序章>https://www13.atwiki.jp/aousagi/pages/1737.html]]
-特異点F [[①>https://www13.atwiki.jp/aousagi/pages/1738.html]] [[②>https://www13.atwiki.jp/aousagi/pages/1739.html]] [[③>https://www13.atwiki.jp/aousagi/pages/1740.html]]
-邪竜百年戦争オルレアン [[①>https://www13.atwiki.jp/aousagi/pages/1743.html]] [[②>https://www13.atwiki.jp/aousagi/pages/1744.html]]
-[[幕間その1>https://www13.atwiki.jp/aousagi/pages/1741.html]]
2018-01-14T23:09:02+09:00
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幕間①
https://w.atwiki.jp/aousagi/pages/1741.html
*幕間その1
マシュ・キリエライトは、八神マリアの部屋の前で立ち尽くしていた。
「気持ちいい? アルテラさん」
「あっ、ぅん・・・・・い、いいぞ、我がマスター」
なんとも艶めかしい声が漏れているアルテラの声が原因だ。
(二人ともな、何をやってるんでしょうか!?)
サーヴァントとはいえ、年頃の少女の脳内ではさぞやピンクな妄想が繰り広げられているであろう。
が、事が事だけにすぐにハッとして部屋へと入った。
「な、何をしてるのですか! 先輩達!?」
そこでマシュが見たものは、マリアがアルテラを膝枕して耳かきをしている姿だった。
「あ、マシュちゃん。どうしたの?」
「騒がしいな。マシュ・キリエライト」
「あ、み、耳かきしてらしたんですか……」
「驚きましたよ」と、呟く様に付け足した。
「なにやら慌てていたようだが、よもやマスターの部屋の前でいかがわし―――」
「ストップ!ストップです!アルテラさん」
からかう口調でもなく淡々と見ていたかのように告げるアルテラを、顔を赤くしながらマシュは必死に制した。
当のマリアは何のことかわからず疑問符だけを浮かべていた。
「それで、私に何か用かな? マシュちゃん」
「え…あ……その、その前にいいですか?」
「うん」
「なんで耳かきを?」
「あぁ、それはアルテラさんが耳が痒かったみたいだから、耳かきしてあげてたの」
「耳かきは良い文明。とりわけマスターの耳かきは極上の気持ちだった」
「そう? ありがとう」
とにかく艶めかしい声の正体が耳かきの気持ちよさからきてるものだと分かったマシュは安心した。
しかし、マリアの耳かきはそんなにも気持ちいの良いものなのか?
そう考えたら妙に気になってしまってモジモジし始める。
「マシュちゃんもやってあげようか?」
「え? そ、そんな私……」
「いいからいいから」
と、太ももに促すマリアにマシュは自然と吸い込まれた。
「う~ん、あ、ちょっと溜まってるね」
「うぅ……」
改めて言われると恥ずかしい。
普段、あまり気にしたことせいか、最後に耳かきをやったのが覚えてないくらいだ。
「とりあえずまずは耳の周りをウェットティシュで拭いてね。冷たいけど、ちょっと我慢してね」
「は、はい」
マリアは側に置いてあったウェットティシュを一枚抜いて、マシュの耳をマッサージするかのように拭いていく。
冷たさと耳をマッサージされる感覚が押し寄せてマシュは思わず「ふわぁぁ」という声を出してしまった。
やがてウェットティシュの冷たさがなくなると、今度は耳が暖かくなってきた。
「こうやって、耳の周りの汚れを落とすと同時に、マッサージで耳をほぐしていくの」
2、3度、それを繰り返してからマリアはまず綿棒を手にした。
「いきなり耳の中に突っ込むんじゃなくて、最初は耳の内側からやっていくね。ここも耳垢が溜まってるんだよ?」
「そ、そうなんです――――っ!」
瞬間、マシュはなんとも形容しがたい感覚に襲われた。
ただ、内側を優しく撫でられているだけなのに気を抜くと思わずあられもない声が漏れそうになる。
「特にこの溝。意外に耳垢が溜まってたりするんだよ」
綿棒がそこへ入った瞬間、マシュは一瞬、ビクンとしてしまった。
「あ、痛かったかな?」
「い、いえ、大丈夫です」
先程までの撫でるだけとは違い、溝は穿り返すかのように少し捩じっては、撫で。捩じっては撫でを繰り返えされていた。
よほどそこに溜まっていたのだろうか、マリアは一旦、綿棒を新しいのに変えて同じことを繰り返した。
「ふぅ、こんなものかな?」
「あ、あの先輩。そんなに汚かったですか?」
「う~ん、汚いというより、粉状のものが結構あったね。でも、もうほとんど取ったから大丈夫だよ」
屈託ない笑顔を向けられて、マシュはますます羞恥心で顔を赤らめた。
でも、不思議とマリアの太ももから離れようとは思わなかった。
「さてと、そろそろ耳の中をやっていくよ」
「よ、よろしくお願いします」
綿棒から竹の耳かきに変えたマリアの目つきが変わった。
「痛かったらすぐ言ってね」
「はい・・・・・」
恐る恐るとマシュの耳に耳かきが入っていくマシュも緊張するが、すぐにそれは変わっていく。
「っ――――!?」
全身に電流が走った。まだ手前をかかれている状態だが何とも言えない気持ちよさだろうか。
普段、無機質なあのアルテラがあんな艶やかな声を漏らすのもわかる。
「少し奥にいくよ」
そっと、耳かきが奥に入っていくが抵抗はしない。
むしろ、マシュは望む所だった。
ペリッという音が聞こえた。
どうやらマリアの耳かきは、大物に出くわしたようだ
「ちょっと動かないでね」
カリ、ペリ、という音が響く度にマシュは快感に身動ぎしたくなる。
耳の奥がゴロゴロと鳴いてきて、それが痒みを帯びていく。
早く取って欲しいと思うと同時に、この耳かきが終わって欲しくないという相反する思いが芽生え始めていく。
少しして、ベリッ!という大きな音が響いて、マシュはピクンとした。
「あ、痛かった? ごめんね。でも、大きなのが取れたよ」
「い、いえ、大丈夫です」
痛みはほんの一瞬だった。耳かきが耳の中から出た後は、以前よりスッとした感じだった。
「えっとマシュちゃん、よだれ出てるよ?」
「え、あ、す、すみません!」
マシュにとってこれは不覚だった。
あまりに気持ちがいいとはいえ、いつの間にか間抜けにも口を開けて、あまつさえマリアの膝に涎を垂らしそうになっていたのだ。
一気に耳かきの気持ちよさから羞恥と申し訳なさに変わる。
「ふふ、大丈夫だよ。そんなに気持ち良かったんだね」
なんだか嬉しいなぁと付けたしてマリアは笑った。
「じゃあ、仕上げに……」
言うなりマリアは、マシュの耳の穴に息をフーッと吹きかけた。
「■■■■ーーー!?」
驚きもあるが、なにより敏感になっている耳に吹きかけられてマシュは思わずバーサーカーが発するような声が出て
しまった。
そしてすぐに顔を真っ赤にしてしまう
「すみません、マリア先輩。変な声が出してしまって・・・・・」
「こっちこそゴメンね。くすぐったかな?」
「あ、いえ、その……」
自分が味わった感覚を上手く言葉に出来ずに、マシュはそのまま黙り込んでしまった。
そして気づく。耳はもう一つあることに。
「あ、あの、マリア先輩。もう片方もお願いできますか?」
「え、うん。任せておいて!」
その場でゴロンと向いたマシュだが、それがマリアのお腹の辺りを見る感じに向いてしまった事に気がついた。
しかし、マリアの耳かきはもう始まっている。動こうにも動けないでいた。
いや、正確には動くことはできた。だが、すぐに耳の快感に酔いしれてしまったのだ。
先程と同じくウェットティシュで耳の周りをマッサージされ、綿棒で耳の内側を擦られて……
いつしか、マシュはどうしようもない眠気に襲われた。
「はい、終わりっと。・・・・・あれ? マシュちゃん?」
先程から反応がないな、と思っていたが、マシュはすっかりリラックスして寝息を立てていた。
「やはり耳かきは良い文明だな」
アルテラがそう言うと、マリアは笑顔を見せて、マシュが起きるまで膝を貸すことにした。
幕間 完
2017-09-21T23:43:13+09:00
1506004993
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隠し部屋
https://w.atwiki.jp/aousagi/pages/1002.html
-スーパーロボット大戦XX(ツインクロス)【[[概要>http://www13.atwiki.jp/aousagi/1001.html]]・ストーリー・[[オリジナル>http://www13.atwiki.jp/aousagi/1012.html]]】
-スーパーロボット大戦(仮)【[[概要>https://www13.atwiki.jp/aousagi/pages/1735.html]]】
-Fate/Grand Order Myカルデア【[[目次]]】
2017-09-18T00:36:13+09:00
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特異点F ③
https://w.atwiki.jp/aousagi/pages/1740.html
*2004年 冬木
「黒いセイバー、キャスター共に消滅しました。……私達の勝利、なのでしょうか?」
「う~ん……」
何とも答え辛いマリアは、オルガマリーの助け船を期待したが、彼女は何やらブツブツと言って、こちらの言葉は耳にすら入っていない。
「冠位指定(グランドオーダー)……あのサーヴァントがどうしてその呼称を……?」
「所長? どうしたんですか?」
「え……あぁ、そうね。よくやったわ。あなた達」
どうにも様子がおかしかったが、オルガマリーの「ここでミッションは終了とします」の一言で纏められてしまった。
納得はしてないが、この場で一番立場が上なのはオルガマリーだ。
変に勘ぐって機嫌を損なうには後々のことを考えるとリスクが高い。
「そ、そうだ、マシュ。あなたのその宝具の名前は何だったの?」
「い、いえ、それが私にもまだよくわかりません」
「なら、私が今、考えてあげるわ……そうねぇ、うん、人理の礎(ロード・カルデアス)ってのはどう? あなたにピッタリだと思うわ」
「は、はい。ありがとうございます」
戸惑いながらもマシュは受け入れた。デミ・サーヴァントでも宝具に名前がないとどうにも使い辛いという心境からだろう。
「っ! マスター! あそこに人が」
突然、そんなことを言ったのはアルテラだった。その場にいた全員がアルテラが向いている方へと目を映す。
すると、そこに確かに人はいた。そして、それは良く知る人物だった。
「レフ・・・・・」
感極まったオルガマリーが声を思わず漏らす。
レフ・ライノール。
彼もまた、あの爆発に巻き込まれてた人だった。
そんな彼の手には“聖杯”らしき結晶がある。
今頃現れたタイミングといい、明らかに異常だ。
そんな異常な状態なのに、オルガマリーは、マリアやマシュの制止の声も聞かずにレフに駆け寄っていく。
「いやぁ、まさか君達がここまでやるとはね。計画の想定外にして、私の寛容さの許容外だ。やぁ、オルガ、君も大変だったようだね」
「そうなの! 管制室は爆発するし、この街は廃墟そのものだし、カルデアには帰れないし! 予想外の事ばかりで頭がどうにかなりそうだった! でもいいの、あなたが生きていて……あなたがいれば何とかなるわよね?」
「あぁ、もちろんだとも。本当に予想外の事ばかりで頭にくる。その中で最も予想外なのが君だよ、オルガ」
「え?」
オルガマリーが制止はした。レフの言葉に畏怖を感じ始めたのだ。
「爆弾は君の足元に設置したのに、まさか生きているなんて」
オルガマリーの目が見開いた。明確に動揺して始めている。
「レ、レフ? そ、それはどういう、意味?」
「いや、生きている、というのは違うな。君はもう死んでいる。肉体はとっくにね。ここにいる君はただの残留思念とうところか? だが、君にとってはめでたいのかもしれないね。生前の君は、レイシフト適性がなかっただろう? 肉体があったままでは転移できない」
今のオルガマリーに所長としての威厳はない。幼子のように怯え、震えている一人の女性の姿だけだ。
「わかるかな? 君は死んだことで初めて、あれほど切望した適性を手に入れたんだ」
だからカルデアにも戻れない。カルデアに戻った時点で、オルガマリーの意識は消滅する。
レフの言葉はナイフというより、叩きつけて粉々にするハンマーの如くオルガマリーを砕いていく。
「そんな、嘘よ・・・・・消滅? 私、カルデアに、戻れない?」
「そうだとも。だが、それではあまりにも哀れだ」
残酷な真実を告げつつもレフの表情は変わらない。
「生涯をカルデアに捧げた君に、せめて今がどうなっているか見せてあげよう」
レフが持っている聖杯が突如として輝いたかと思うと、次の瞬間には、彼の背後に異形な光景が現れた。
『カルデアス』
オルガマリーが呟く様に言った。
それは、まるで太陽だった。それを中心としていくつもの黒いリングが囲っている。
それが“何かは知らないもの”でも一同に底知れぬ畏怖を感じさせた。
「次元を繋げることなど、聖杯があれば容易な事なんだよ」
レフが言うなりオルガマリーの身体がふわっと浮いて、徐々に太陽みたいな球体へと引きつけられている。
「所長!」
無駄だとわかりつつも手を伸ばそうとしたマリアをマシュが制した。
「先輩、危険です!」
「そうだ。いわばこれはブラックホールのようなもの。下手に動けば君も、そこのサーヴァントもこれに吸い込まれてしまう。さぁ、アニムスフィアの末裔。これがお前達の愚行の末路だ」
「ちょっと、何を!」
「最後に君の宝物とやらに触れるがいい。人間が触れれば、分子レベルで分解される。生きたまま無限の死を味わいたまえ」
そこから先はマリアも思わず目をそらし、耳を塞いでしまった。
オルガマリーの悲痛な叫びは、耳を塞いだマリアにも響いていた。
「なんでこんな……私、まだ誰にも褒めてすらもらえなかったのに! いやぁぁぁぁぁ!!」
死にゆく叫びは、すぐに止んだ。
所長が、オルガマリーが死んだという事実が確認されたということだ。
「さて、改めて自己紹介しようか。私はレフ・ライノール・フラウロス。貴様たち人類を処理するために遣わされた2016年担当者だ」
人間ではなく、むしろ人類の敵。
そんな者が、つい先ほどまでカルデア側にいたということにさらに驚かされる。
「本当ならそこのマスターも今この場で排除しておきたいところだが……サーヴァントが二人もいてはこちらに分が悪い。だが、オルガマリーの死を見届けられないほどの脆弱なマスターだ。大した障害にはならんだろう。
なにより次の仕事があるのでね。君達の末路を愉しむのはここまでにしておこう」
突如として起こる地震。
どうやらここの特異点が消滅したことで、歴史そのものが改変されようとしている。
「このまま時空の歪みに呑みこまれるがいい。私も鬼じゃあない。最後の祈りぐらいは許容しよう」
レフはそう言い残して2004年の冬木から消えた。
§
頬がくすぐったさに、マリアは目覚めた。
「フォウ!」
それがフォウの仕業とわかり、マリアは少し笑った。
そして、自分がいつの間にかカルデアの自室に戻っている事に気づく。
「あ、先輩。気づきましたか?」
部屋に入って来たマシュの姿はサーヴァントではなく、元の白衣姿だ。
「マシュちゃん……私、あの後、どうなったの?」
レフ教授が現れ、オルガマリー所長が殺されたといった記憶は残っている。
だが、その先の記憶は靄が掛かっているというより、白紙のようになにもない。
「先輩はあの後、自身の魔力切れを起こして気を失ったんです。ずっと気を張り詰めていたようですし」
「魔力切れ……」
確かに自分の魔力量はまだまだ未熟。アルテラも魔力の供給量不足で全力が出せないまま冬木のセイバーと戦っていた。
だが、気を失うほどの魔力を消費するとは考えにくかった。
所長の死にショックを受けたのが原因かもと考えた。
「弱気なマスター」
そんな言葉が脳裏に過ぎった。レフ教授の言う通りだ。
強くなろう。人類のためにというのもあるが、何より目の前の後輩や自分の相棒(サーヴァント)であるアルテラのた
めに。
「いいね~。その目! 強い決意した主人公の目だよ!」
重苦しい空気を吹き飛ばすかのような明るい声にマリアとマシュは思わずその声の主の方へと向いた。
そこにはDrロマンがおり、その隣に見慣れない女性がいた。
およそ、カルデアの職員とは思えないその女性は高らかに名乗った。
「私の名はレオナルド・ダ・ヴィンチ。あ、私の事はダヴィンチちゃんでいいよ♪」
その名を聞いた時、マリアは思わずポカンとしてしまった。
かの、有名な芸術家が目の前に突然現れてこんなことを言ってしまうのだから無理もない。
「とりあえず、みんな。おかえり、カルデアに」
Drロマンの言葉に安らぎを感じる。
「ただいま戻りました!」
その時のマリアの表情は笑顔でいっぱいだった。
&bold(){特異点F 完}
2017-09-09T23:47:27+09:00
1504968447
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特異点F ②
https://w.atwiki.jp/aousagi/pages/1739.html
*2004年 冬木
マリア達がキャスターと名乗った男性に助けられたからも受難は続いた。
まず、特異点を調査している最中、オルガマリー・アニムスフィアがガイコツ達に襲われている所を発見し、助けた。
初対面の頃からヒステリックな感じが伝わったってはいたが、現在の状況でさらに輪をかけてヒステリックになっていた。
そしてそれは、気の毒な事にDr.ロマンにぶつけられた。
やれ「なんであなたが仕切っているの?」なの「レフはどこにいるの?」と言った感じだ。
恐らくマリア以上に付き合いの長いマシュでさえも、これには苦笑いするしかなかったようだ。
「今の所長が落ち着くまで少し待った方がいいですね」
マシュが提案するも、キャスターに却下された。
「そんな時間はねぇよ。とにかくセイバーのところに急がなきゃな。アーチャ―の野郎もいつまた襲いかかってくるかわからねぇし」
マシュの提案を受けたい気もあったが、キャスターの言い分は至極当然であった。
元よりこの特異点を解決するには、その聖杯の泥に侵された冬木のセイバーを止めることにあるだろう。
ここ冬木にはマリア達を除けば人間はいない。
これはやはりこの特異点が人類史の存続に関わっているものだと容易に推測できる。
「そういえば、その冬木のセイバーって、どんな人なんですか? 何か特徴は?」
「特徴ぉ? まぁ、何だ・・・・・アイツは存在そのものが特徴っていうかな。あいつの宝具を見れば、誰だって分かるって代物だ」
宝具。
それはその英霊だけが持つ証たるモノだ。
それは、武器であったり、防具であったり、魔術具であったり、肉体や魂であったりと千差万別である。
キャスター言うには、冬木のセイバーの宝具は、いわばその真名の代名詞とも言えることらしい。
「誰だってわかる宝具……ですか?」
「あぁ、有名だと思うぜ。「湖の乙女」から授かった王の剣。その剣であらゆる戦いに勝利をもたらしたっていう・・・・・」
「約束された勝利の剣(エクスカリバー)……」
キャスターの言葉を引き継いだのは、オルガマリーだった。キャスターは肯定するように笑みを浮かべる。
エクスカリバーという名は、さすがのマリアも知っている。剣の中で一番有名ではないだろうかと思うぐらいに。
「そんな……そんな相手に勝てるとでも言うの!? もしそれが本当なら相手はあのアーサー王でしょう!?」
「勝てる勝てないの問題じゃねぇんだよ。この聖杯戦争を狂わしたのは、そいつなんだから」
つまりは、かのアーサー王を止めない限り、マリア達は一生、冬木の地に留まることになる。
いや、それよりも先に自分達がやられてしまうだろう。
「まぁ、そう青い顔しなさんな。恐らくだが、それを止める方法は嬢ちゃんの盾にあると思うぜ」
キャスターがマシュを指差した。
「嬢ちゃんのその宝具なら、あいつの剣を止めることができるかもしれねぇ」
当のマシュは、困惑している様子だ。
無理もない。生と死の瀬戸際でサーヴァントとの融合を果たしたのだ。
奇跡と言ってもいいその所業で、命は取り留めたものの、肝心のその英霊の真名をマシュは知らないでいる。
「すみません、マリア先輩。私、今はまだ宝具は使えないみたいです」
「いいか、嬢ちゃん。宝具ってのは、己の魂が応えるものだ。例えば……」
キャスターがマリアに向けて、杖をかざした。
「お前さん達のマスターがピンチになれば、自ずと―――」
そこでキャスターの言葉が止まった。鋭い殺気を感じたからだ。
無言で今にもその首をはねようとするアルテラの殺気に。
色んな意味で緊張感が高まろうとする前に、キャスターが両手を上げておどけた。
「冗談だよ。ったく、本気でやるとでも思ったのか? 白いセイバーよ」
「今のはそうには聞こえなかった。少なくとも私は」
正直、マリアも同じだった。キャスターに杖を向けられた時、心臓が跳ね上がったのをまだ引きずっている。
「まぁ、とにかくそういうこった。あのセイバーとの戦いになれば、必然的にマスターに危険が及ぶ。そうさせたくないなら、頑張るしかねぇぜ、嬢ちゃん」
「は、はい」
おっかなびっくりながらもその返事には強い決意が込められていた。
§
キャスターの案内があったからか、冬木のセイバーの元に辿りつくのにそう時間は掛からなかった。
しかし、問題は冬木のセイバーだ。アルテラとは正反対の黒い鎧を身に纏っている。
その傍らには、最初に交戦したアーチャ―がいた。
「あれがアーサー王!? って、女の子じゃない!?」
予想外の事でオルガマリーが驚愕しているが、マリアはそれどころではない。
感じ取ったのだ。相手が女性であろうと、その手に持つ剣に秘められた力を。
その一方―――
「おうおう、まるでセイバーの騎士様じゃねぇか? アーチャ―」
「そんなつもりはない。お前達を確実に迎え撃つならここに来る。そう思ったからだ」
キャスターが挑発し、アーチャーが動く。
そして、白と黒のセイバーは互いを見つめあったまま、静かに殺気をぶつけ合いながら微動だにしない。
先に動いたのは、アーチャーとキャスターだった。
「そんじゃ、マスターの嬢ちゃん、ここは任せたぜ」
そう言いながらキャスターはアーチャーを誘うように、その場を離れた。
直後、剣と剣の激しいぶつかり合いも起きた。
アルテラの剣は、まるで鞭のようにしなることもできるが、今は冬木のセイバーに合わせてか、互いに鍔迫り合いを起こしている。
「アルテラさん! 無茶はダメです!」
「マスター、今の私ではこいつに勝つことは無理だ。だから、時間を稼ぐ」
「え?」
マリアはアルテラの言っている意味がわからなかったが、すぐにそれを理解できた。
今のアルテラはマリアから供給される魔力量が不足しており全力を出せないでいる。
恐らくアルテラも期待しているのだ。マシュの宝具の事を。
あのキャスターの言っていることが正しければ、黒いセイバーの宝具はマシュの宝具で防ぐことが出来るという。
「先輩・・・・・」
「マシュちゃん……頑張ろう! キャスターさんやアルテラさんの行為を無駄にしない為にも!」
「は、はい!」
言葉とは裏腹にマシュの声が震えている。マリアはその手をギュッと握り締めた。
マシュの震えが少しずつ止まっていく。
「フォーウ」
フォウがマシュの肩に登って頬をひと舐めりした。フォウなりの励ましなのであろう。
マシュが小さく笑った頃には震えが完全に止まっていた。
瞬間―――
「エクスカリバァァァ! モルガァァン!!」
黒いセイバーのエクスカリバーから放たれた黒い光の奔流がアルテラに襲いかかった。
「アルテラさん!」
黒のセイバーに吹っ飛ばされ、巨石をくだいて倒れたアルテラにマリアとマシュが駆けた。
幸いな事にアルテラの意識はある。
そのことに少し安堵したその時だ。
「先輩! 危ない!!」
二発目のエクスカリバーから放たれた黒き奔流。
反射的にマシュがそれを盾で受け止めるも、すぐに力負けしそうになっている。
「マシュちゃん!」
迂闊だったと、マリアは己の未熟さを思い知る。
サーヴァント同士の戦いに、いち魔術師が介入できるはずもない。
そのせいでマシュも巻き込んでしまった。
「令呪よ!」
咄嗟に聞こえてきたのは、オルガマリーの声だった。
マリアの右手の甲に焼き付いている紋様は、令呪といい、マスターがサーヴァントに与えることができる3つの絶対命令権である。
だが、同時にそれは1画ずつに膨大な魔力を秘めている。
そして、それはサーヴァントに魔力ブーストとして与えることができる。
「マシュちゃん!」
右手の甲が熱くなり、1画の令呪の魔力がマシュへと与えられる。
即座にマシュの全身に魔力量がみなぎり、黒いセイバーのエクスカリバーが放つ奔流を押し留めていく。
「・・・・・!」
黒いセイバーは顔には出さないものの、急な手ごたえを感じて驚いている。
だが、次の瞬間、その驚きが顔に現れる。
マシュの盾より放たれた光。
それは、紛れもなく、マシュが宝具を発動したという証であり、。黒いセイバーが“知っていた”光だった。
エクスカリバーの光の奔流が徐々に弱りつつある所で、アルテラが動いた。
「ハァ!」
高く跳躍したアルテラの剣が黒いセイバーの身体に突き刺さる。
肺から息が一気に押し出されたような声を出しながらも、黒いセイバーの目はアルテラを睨みつけている。
隙をついたとはいえ、負傷しているアルテラの一撃は致命傷には至らなかったようだ。
だが、そんな時―――
「離れてな、白いセイバー!」
聞き覚えのあるその声に反射的にアルテラは従った。
瞬間、黒いセイバーが炎に包まれた。
「焼き尽くせ木々の巨人―――『灼き尽くす炎の艦(ウィッカーマン)』!」
その声の主、キャスターが吠え、木の巨人が現れた。
その巨人は、黒いセイバーを掴んだ後に自らの胸の檻の扉を開けて放り込み、そのまま炎で焼いていく。
敵とはいえ、こんな凄惨な姿を見せられ、マリアは思わず目を背けた。
やがて、炎が止むと、そこには両膝をつい黒いセイバーの姿があった。
「ちっ、ちょいと炎が弱かったか……あいつに付けられた傷さえなけりゃあな」
キャスターの背中にはまだ真新しい大きな傷があった。
アーチャ―との戦いで負傷したものだと容易に想像できる。
「とりあえず、嬢ちゃん、よくやったな。なんとか宝具を展開できたじゃねぇか」
「先輩の……いえ、マスターのお陰です」
先程まで険しい顔をしていたマシュの表情が少しだけ綻ぶ。
「キャスターさん、あのアーチャーは…?」
痛いところをつかれた、と、言わんばかりにキャスターは苦笑いをした。
「まぁー、あんだけ言っておいてなんだが、この機を逃したくなったんでね。奴さんとの戦いは足止めだけして適当に切り上げてきたんだ」
その言葉で一同に緊張が走った。
アーチャーが倒れてないということは、まだ戦いは終わってないということだ。
だが、キャスターはそんな心情を読みとったかのように告げる。
「大丈夫さ。このセイバーさえ倒せば・・・・・」
キャスターがセイバーを見直すと、すでにそこは凛として立っている黒いセイバーがいた。
一同が思わず身構えるそんな時、黒いセイバーが口を開いた。
「守る力の勝利か。なるほど。……穢れなきあの者らしい」
マシュに向けられたと思われるその言葉の意味はわからなかったが、黒いセイバーが小さく笑った。
「結局どう運命が変わろうと、私一人では同じ末路を迎えるだけか……」
そう言いながら、黒いセイバーが足から消え始めている。
「どういう意味だそりゃ。お前一体何を知っている」
同じようにキャスターの姿が消えそうになっているが、構ってはいない。
「いずれあなたにも分かる。アイルランドの光の御子よ。―――『グランドオーダー』」
黒いセイバーの言葉にオルガマリーが驚いた。
「聖杯を巡る戦いは、まだ始まったばかりだということをな」
キャスターは、何か言いたげだが、自分がもう半分以上消え始めているとわかった途端、マリア達に振りかえった。
「世話になったな、マスターの嬢ちゃん。……次があるんなら、そん時はランサーとして喚んでくれ」
それが、キャスターの最後の言葉だった。
[[続き>https://www13.atwiki.jp/aousagi/pages/1740.html]]
2017-09-02T21:37:44+09:00
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Fate/Grand Order Myカルデア小説
https://w.atwiki.jp/aousagi/pages/1737.html
*西暦2016年
この日、彼女は選ばれた。
“人類史の存続”を目的とする人理継続保障機関カルデアのマスター、その一人に。
所長の話が終わると、医療部門の責任者であるロマニ・アーキマンに連れられた。
「僕のことはDr.ロマンとでも呼んでくれ。そして、こちらが」
彼の隣には、眼鏡を掛けた白衣の少女がいた。
少女が少し緊張した面持ちで口を開く。
「マシュ・キリエライトといいます。これからよろしくお願いしますね。先輩」
先輩?
その呼び方に少女は少し疑問に思う。
何故なら少女が今、ここにいるのはおよそ2日前くらいなのだから。
「あぁ、気にしないで。彼女はいつもこうなんだ。特に君みたいな年頃にはね」
少女は、クスッと笑った。
マシュがなんとも恥ずかしそうに顔を真っ赤にしているからだ。
素直に可愛らしいとも思った。
「ありがとう、マシュちゃん。改めて、八神マリアです」
少女―――マリアは、自然とマシュに手を伸ばすと、マシュがしっかりと握手した。緊張していたぶん、マリアの人柄に少し安心感をもったのだろう。
「では、八神先輩。これよりサーヴァントの召喚を行うので、召喚サークルへどうぞ」
「マリアでいいよ。私もマシュちゃんって呼ぶから」
「は、はい! では・・・マリア先輩」
「うん!」
二人の間に自然と笑顔がこぼれているところに、ロマンが和やかな顔で咳払いを一つした。
「じゃあ、サーヴァントってのは、もう知っているよね?」
「はい。過去の英雄や偉人が英霊となって、自分と一緒に戦ってくれる人達ですよね?」
「その通り。魔力量が増えれば、数多くのサーヴァントを使役することができるけど、今の君だとまだ一人だね」
「適性はあるとは言われましたけど、自覚はないんですよねぇ」
「まぁ、新人はみんなそんなものさ。じゃ、さっそくだけど召喚サークルに手を伸ばしてみて」
マリアはそっとカルデアに存在する特別な台に手を伸ばす。
自分の適性、魔力量、そして相性などから数ある英霊がそこから誕生するのだ。
「さっそく起動させるよ」
ロマンが言うなり、マリアの手に熱が帯びる。
熱いような痛いような。とにかく全身の力が一気に抜けるような感じに襲われた。
召喚サークルから光が迸り、やがてそこから一人の英霊が現れる。
褐色の肌にまるでウェディングドレスのような白の衣服でありながら、その手には三色に光る剣が握られている。
「私の夢より呼んだのは、お前か?」
白いサーヴァントが問う。
「は、はい。確かに呼びました。えっと、あなたは・・・?」
恐る恐るといったふうにマリアが尋ねる。
「我が名はアルテラ。――-フンヌの裔たる軍神の戦士だ」
これが、軍神アルテラとそのマスターたる八神マリアが出会った瞬間だった。
2017-08-19T22:11:40+09:00
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