黒手団(マノネーラ)

 
ディペル・ガートランドが、公から失踪した五年の間に設立した組織。
十字軍の凍結から十年、行き場を失った軍人や、
戦争によって太ってきた闇商人など、
争乱を糧とする裏の住人達で構成された犯罪結社。
一つの組織というよりは、複数の犯罪組織によって成る同盟で、
相互援助によってその勢力を維持及び拡大し続けている。
五年前、まだ未成熟でバラバラに活動していたマフィアなどを、
初めて一つに統一したのがこの組織である。
ここ数年の犯罪・テロ活動の激増はこの組織が関わっているとされる。


構成員達は皆それぞれの利害によって行動している為、
常に破綻の危機に晒されているように思えるが、
ディペルはこの組織を纏めるのに『恐怖』という手段を使った。
それは、上から押さえつけるだけの恐怖ではなく、
誰が密告するかわからない、誰が敵なのかわからない疑心暗鬼的な恐怖である。
組織全土に不信の種を植え付け、互いを疑わせる事で、
一方から先に手を出せないこう着状態を生み出す。
僅かでも反抗の目を見せれば、他の組織全てを相手にしなければならなくなる。
そのリスクを怖れて、いつしか全ての組織がディペルの意向に従順に従うようになった。
巧妙極まるディペルの人心コントロール術により、
『黒手団』はほぼ完全に彼の傀儡として機能している。

現在彼らの目的は、再びオーヴァルラントに戦争を引き起こし・・・
やがては全世界に戦乱を誘発することである。
戦争によって利を成す全ての者の味方。
その為に、生物兵器ホムンクルスの製造に着手したり、麻薬をばら撒いて社会を腐敗させている。