からすま幻戯譚 用語集
○鳳仙境(ほうせんきょう)
鳥の形をした巨大な島で、
自然豊かで風光明媚な環境は、まるで仙人が住むような桃源郷を思わせる。
道術・符術・陰陽道・風水学などの、学問が発展しており、
それらの力を利用し、自然と調和した独自の文明を築いている。
○帝華京(ていかきょう)
鳳仙境の中央部に位置する、鳳仙境最大の都。
鳳仙境を治める鳳帝のお膝元であることから、帝都(ていと)とも呼ばれる。
○鳳帝(おおとりのみかど)
帝華京の中枢に鎮座する、大陸全土を統べる最高権力者。
民を思い、善政を敷いている事から、名君と言われているが、
その姿を民達の前に見せた事は無く、一部の側近のみがその顔を知っている。
○帝都退魔寮(ていとたいまりょう)
大陸中で跳梁跋扈する妖魔・業人の討伐のために設置された、帝直属の特殊機関。
凶悪な業人に対抗するため、優れた力を持った道士たちが集まっている。
○浄滅師(じょうめつし)
天下の平穏のために、悪に堕ちた業人や妖魔を討伐する道士たちの総称。彼らは皆独自の『浄滅術』を体得している。
その殆どが帝都退魔寮に所属しているが、中にはフリーの浄滅師なども存在する。
○葵氏一族(きしいちぞく)
帝華京において、最大派閥を誇る大貴族。
一族の人間は皆朝廷の高官や、軍部の上層部などの要職についており、
とてつもない権勢と栄華を誇っている。
○業人(なりうど)
異能と呼ばれる超常の力を持ちながら、その力を己の欲のためだけに使い、罪を重ね続けた結果、邪悪へと堕ちた道士たちの総称。彼らは、大陸の各地でその秘術を使い、悪逆・非道の限りを尽くしており、帝都も彼らへの対策には手を焼いている。
各々好き勝手に行動しているように思われているが、実は彼らを統括する、巨大な組織が存在すると言われている。
彼らの間では、より多くの罪業(カルマ)を積むほど高い位にあるとされるため、業人たちは互いに競うように悪行を重ね続けている。
○霊具(れいぐ)
浄滅師、および業人が扱う特殊な能力を秘めた武器。
自らの道力や妖力を注入することで、効果を発揮する。
○式神(しきがみ)
符術を用いて作った、特殊能力を秘めた人形。
霊具ほどの力は無く、強度はやや心もとないが、
駆け出しの道士でも使用できる簡単な術式(もちろん、複雑なものも存在する)
によって作り出すことができるため、使用する術者は多い。
その形体・能力は、霊具以上にバリエーションに富んでおり、
戦闘人形、結界、遠隔地会話とさまざまである。
○飛万里(ひばり)
帝華京が所有する、符術で調整された鳥型の妖怪。
背中に人を乗せて飛ぶ事ができるため、主に他の大陸との移動手段に使われる。
帝都の中でも、特殊な任務に携わる者など、限られた者にしか使えない。
○龍脈(りゅうみゃく)
鳳仙境の大地を巡る、気の通り道。
ここを通る気の流れは、鳳仙境全土を循環し、自然や人の営みに影響を与えている。
帝華京は、この龍脈の起点および終点とされ、膨大なエネルギーが収束する地である。