ノークライ・コフィン
形式 |
試作高速機動型パワードスーツ |
全高 | 8.6m |
重量 | 11.4t(全装備重量17.0t) |
武装 |
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特殊装置 |
OB機能 |
DOHT
内にて製作された試作型PS。「高機動とそれに耐え得る頑丈な機体」という尚也の要望の下、開発された物で、近~中距離戦をコンセプトにされた機体。
カラーリングは濃紺色。メインカメラが搭載された頭部は複眼式で、人間の”まばたき”を参考にした保護装甲を任意で下ろす事が可能。
背中に取り付けられた両翼の先端には、球形の急速方向転換用の物を2門ずつ。腰に左右それぞれ1門。両太腿には2門の移動用ブースターを装備しており、これによって大気圏上での、ホバリング、或いはバック転や倒立横転などのアクロバティックな機動力を確保。
更に背中には観測用のスクラムジェット・エンジンを6門連結搭載された限界突破加速装置「オーバード・ブースト」は、直線移動だけならばPSでは最速のマッハ1.7という機動速度を記録する程。
また、更なる速度追従という事で製作スタッフのお遊びで「VOB」という特殊音速移動装備を換装する事が出来る。
これは、迅速に単機のみが先行し、相手の情報を得る為。或いは奇襲を狙う為に開発された、成層圏離脱用ロケットブースタを主軸に改良された物で、観測記録上ではマッハ3.2(正確な速度は時速3227.43km)という、機動兵器でも小さい分類のPSにあるまじき速度を叩き出す事が可能。
これにより、迅速に移動する事は可能である。
この装備での戦闘は、メインカメラ保護装甲が両方共に下ろされてしまい、事実上、相手を視認。
或いはレーダーに捉えて戦闘(レーダーを視認して、脳が認識したところで、相手の横を通り過ぎる可能性が極めて高い為)するというのは、搭乗者曰く「いや、難しい。というか無理だろうね」とのコメント。
また、「OB」や「VOB」による大気という壁で武器破壊せぬよう、所持する武装をある程度は収納するスペースや、速度に耐える為の間接部分強化、冷却機能等を従来のPSよりも搭載する事となり、更に機動力を高める為という事でよりにもよってコクピット周りの衝撃緩和機能や、期待熱遮断機能、挙句は装甲すらも削っている。
後日、それを聞いた搭乗者は「要らないよ」との事で、完全撤廃。
一部のパイロットにはとても優しくない構造となっており「これで墜ちたら自業自得だ」と製作スタッフの皮肉を込めて「涙の不要な棺桶」という、不名誉な名前を贈られた。
武装
スプリットミサイル
両肩の横部分に搭載された、弾頭に複数の小型ミサイルを内臓した多段式の分裂ミサイル。
一点に対する火力を重視している為、集約火力は高いが、追尾性は極端に低く、直線に強い癖のある兵装である。
装弾数は、両肩で4(1発の中には10本の小型ミサイル)発。
また、前部分にではなく、横に向けて発射口が取り付けられたのは、OB機能による発射口の損傷を防ぐ為に止むを得ずにである。
手甲式ドーザーブレード
ノークライ・コフィンの両腕に仕込まれている格闘用兵装。
釘打ち機の釘を、岩を砕き、土砂にしてしまうドーザー機器に換装。ノの字状の刃は、相手の装甲に深く食い込ませる為の物。
アサルトライフル
PS用に規格開発された突撃用ライフル。一般市場に出回っている物と同型で、AK(アフトマート・カラーシニコフ)-47モデルをモデルにした銃。膝の三角錐状の追加装甲内に収納可能。
マシンガン
連射性と弾丸をばら撒く、牽制用の兵装。OV時、VOB時には、肘の追加装甲(間接補強、保護の為)の中に収納されている。
装弾数は200発。使用弾丸は、戦闘機や戦車等の機銃に用いられる、12.7mm弾。