夜天蛾一族

発祥は平安時代にまで遡る、旧世紀より続く日本屈指の名家。
明治時代には公爵の地位にまで登り詰め、不動の地位を築く。
以降時代の激変の中を生き延びてきた。
夜天蛾の一族には“狂禍の血(きょうかのち)”が流れていると言われ、
卓越した才を持って生まれる代わりに、精神を蝕み暴走させる狂気も宿してしまう。

優れた才覚を発揮して成功する者が出る中で、血の狂気に振り回され破滅する者も多かった。
それでも、そんな正と負の特質が拮抗していた為か、夜天蛾の一族は途絶える事無く現代に至るまで存続してきた。
この血こそが夜天蛾の繁栄を支える根本と考えられており、一族は血を絶やす事が無いよう、近親間の交配を行い血の劣化を防いできた。
それは数世紀が過ぎても変わらぬ絶対の掟である。