黒薔院 鴉凛栖(こくそういん ありす)

性別
年齢 16
搭乗機 ブードゥーチャイルド
所属 グール・レギオン、黒薔薇騎士団
ICV 本多知恵子

 

地球連合軍特殊精鋭部隊『グール・レギオン』隊員。
また、代々夜天蛾公爵家に遣える『騎士』の家系・『黒薔院家』の一員でもある。
長く伸ばした黒髪に銀色の瞳。黒いゴスロリ風の衣装を身に纏っている。
普段の行動からは、年相応の活発な女の子を思わせるが、
その本性は敵を嬉嬉とした表情で殺す冷酷な殺戮人形である。
これは、黒薔院家の『騎士』として、幼い頃から戦闘人形としての教育を受けてきたためである。
また、黒薔院の一族には霊媒師(シャーマン)としての血が流れており、彼女は一族で最も濃くその血を受け継いでいる。
そのため、死した者の霊魂と会話し、それらを使役する『死霊使い』として、高い能力を持つ。
怨霊が宿った人形『クロチルド(くろちー)』をいつも手に抱えており、
戦闘においてはその人形を操り、死霊を駆使したおぞましき技の数々で敵を葬り去る。

彼女は一族最強のネクロマンサーを創り出す目的の下、
黒薔院家に伝わる禁断の秘法により産み出された。
その秘法とは、堕胎した子供に母親の命を吸わせて蘇生・誕生させると言うもので、
これによって生まれた子供は、生と死の狭間を繋ぐ“死霊使い”に最もふさわしい肉体と精神を持つ。
アリスは、母親の胎内で一度死を迎えている。
彼女は術式に導かれるまま、胎内で母親の魂を吸い取り・・・生命を得た。
そして、屍骸となった母親の腹を破ってこの世に生を受ける。
生まれて初めて触れたモノは、洪水のように溢れる血と、冷たくなった母親の皮膚だった。

しかし、完全に蘇ったわけではない。
母親の魂を動力源として生命活動を行っているとはいえ、
彼女は元々屍骸・・・今もそれが代わる事はなく、生者か死者かの線引きは、限りなく曖昧となっている。
16歳にしては成長が遅いのも、そのためだと思われる。

さらに、強力な死霊使いとして仕立てるべく、
彼女は物心付く前から他者との交流を絶たれ、
半ば監禁状態に置かれてひたすらに霊魂との交信を強要されてきた。
最初は人形のように無感動・無表情だったが、
霊達と会話するにつれ、徐々に人間らしい感情が芽生えるようになる。
長い間霊とだけ接してきたため、彼女にとっては生きた人間よりも、死した霊魂達の方が身近な存在となっていった。
彼女は霊のことを“トモダチ”と呼ぶが、実際に彼女の友達は死霊達だけだったのだ。

こうして成長した彼女は、年相応の明るさを持つ一方で、黒く歪んだ人格を形成するようになる。
限りなく“死”に近い場所にいる彼女にとって、
生きるためにあがく人間の姿はこの上なく滑稽かつ醜く映り、
彼らを嘲り、嬲り、死の淵に追い込む事に快感を見出すようになっていった。
複雑で陰惨な境遇の下に育った彼女だが、アリス自身はそれを気にする様子は全く無い。