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熾天鳳煌尊

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hanptidanpti

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熾天鳳煌尊(してんほう・こうそん)


性別:男?
年齢:不明
ICV:中原茂
登場作品:からすま幻戯譚

禍禽の統率者にして象徴たる存在。耳まで伸ばした淡い金色の髪に、赤い瞳、炎の翼を思わせる赤い衣を着用しており、その顔立ちは帝の一族に似ている。
一人称は「予」。
ヒトに対しては寛容だが、同時に気まぐれで千万の民を蒸滅させてしまう危うさを持つ。
数多の業人達の頂点に立つ『大王(おおきみ)』の正体であるが、その姿と名を知る者は側近のみである。

その正体は、遥か古の皇族と葵一族の祖が作り上げたヒトの姿を模した式神『熾神(しきがみ)』である。
人に見える外見は端末に過ぎず、実態は星一つに匹敵する莫大な霊力とその制御式。
古の世、星の支配者であった始祖の眷属を滅ぼし、真なる人の世を創り出すために造り出された最終兵器。
その性能と如何なく発揮し、後に瑞獣と呼ばれる始祖の眷属を滅している。

しかしあまりに複雑に組まれた式は、自律思考と演算を繰り返す内、自らの意志めいたものを持つに至る。
ヒトにならんとする目的を抱き、永い時を生き、人類の歴史を観察してきた。
その結果、式神にはない不条理や非合理こそヒトの本質と捉え、そう言った理や本能に囚われぬ特殊な欲望を持つ者を観察し、自らがヒトになるための手がかりを得ようとしている。
業人らはそのために集められた。帝都の転覆と破壊など、煌尊一人いれば出来ることなのだ。
星の力の本質とも言うべき原初の焔を操り、霊体物体問わず、あらゆるものを消し炭にする。

その本質は、全てを喰らい、式に変えて自らの内に留める人の姿をした宇宙。
全てを識ることを目的とし、鳳仙境を、ひいてはこの星すらも飲み込み、銀河の海へ旅立とうとした。
数多の感情を集めてきた煌尊だが、未だ欠損があると認識しており、
己にも分からぬそれを埋めた時にこそ真にヒトになれると考えている。

古代の陰陽師達の決死の抵抗により、鳳仙境地下深くに築かれた、時の牢獄へと封ぜられる。
しかし、その戦いの結果、鳳仙境以外の大陸は大半が消失、人類の九割が消滅した。

現在は鳳凰山の地下深くで、僅かに意志を表出させ、業人たちが集めた業を喰らいながら、解放の時を待っている。


<秘奥義>

煌覇浄滅焔(こうはじょうめつえん)

背から紅蓮の炎翼を生やして空へと舞い上がり、
逃げる隙間も無いほどの無数の紅炎を放ち、地上を焼き払う。


熾天鳳凰翔(してんほうおうしょう)

真の姿である、天を覆う規模の鳳凰となり、
地上へと舞い降りて大地ごと全てを焼き尽くす。




復活を果たした後は、その圧倒的な力で黄泉津夢夜を滅し、
配下の業人達を炎で取り込んだ後、帝都を一夜にして壊滅させる。
以降は気脈の結節点である帝都跡地に座し、
気脈を通して自身の焔を流すことで、
星そのものと一体化し、銀河へと飛翔する準備を進める。

玉鬘清女の発生させた気脈封印式によって
星との融合を阻害されたため、彼女を抹殺すべく
北の大地へ飛び、帝都の生き残りたちとの最終決戦を開始する。

その後、復活した黄泉津夢夜と交戦。
激戦の末、ついに斃されるが、その際に覚えた感情は
「道半ばで斃れた者の無念」であり、それこそが永年人の心を求め、
あらゆる感情を集めながらもずっと手に入ることの無かった、
己に欠けていたものと悟る。
果てなき欲望を求めながらも、決してそれに届かないのがヒト……
無念を知ったことで、遂に己がヒトに成ったことを悟った満足と
それと同等の無念を抱えながら消滅する。
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