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「前線部隊からの連絡です」
「制圧完了の知らせ?」
「いえ・・・・・・」
「?」
「相手が、切り札を切ったと・・・札の名は■■■■■」
「そう・・・いいわ、こちらも“騎士”を出しなさい」
「はっ、仰せのままに・・・」

厚い弾幕に追い立てられるように、遮蔽物のある地上に着地。
「二機で、これだけ弾出るのはすごいなぁ」
と言っても、これくらいであれば普通の連射系兵装を
フルオートでばら撒けば作れないこともない。
「やっぱ、金の力か・・・」
※弾丸もタダではない。


「ちっ・・・ひょいひょい避けやって」
「ま、兵装は普通ですから」
「・・・最新型の名が泣くぜ」
「あくまで、装甲素材が特殊なだけですからね」
「・・・・・・弾丸一発でやられたけどな」


ガリガリと遮蔽に使っている壁が削れていく様を眺めながら、
「どーすっかなー」
のんびりと空を仰ぐ。
実は、内心焦りまくりである。
「正面から撃っても・・・・・・あ、弾かれた。流石、最新装甲・・・」
まじでどーすっかなー、と思いながら崩れる壁から飛び出す。


「ふむふむ・・・割とランクしょぼい?」
「しょぼいって・・・助けてもらっておいて、それはどーなのよ?」
「下から数えた方が早い・・・あの神」
「あ、呼び名はそれで確定なのね」


「ま、繋ぎ目が弱いのは一機目でわかってんだけど・・・」
そう簡単に撃たせてくれる道理も無い。なので・・・
「情報収集・・・しますか」
“悪いこと”をするための“道具”を起動した。

「うおわっ!?」
「どしたの?」
「にゃろ・・・こっちを踏み台にしやがった」
「???」

大半の情報がネットワークで管理されている世界において、
情報とは一方向で与えられるものではない。
ゆえに、情報を参照するルートは、有線・無線に共に双方向であり、
逆走することで、秘匿された情報に至ることができる。
つまり・・・ハッキングというやつである。
「企業情報までは公開・・・さて、こっからは腕の見せ所だな」
データベース公開情報では、最新型まで網羅はしていない。
だが・・・
「量産する予定のある型式であれば、割と簡単に・・・・・・引き出せるってね」
簡単に隠せるものでもないのだ。


「妙な動きをしてますね。あいつ」
「逃げに徹している・・・と感じるが?」
「いや、切り札枠ですよ? 逃げたりしたら、後々に響くでしょ」
「・・・・・・確かに、依頼がこなくなったら生活できないだろうしな」


「・・・ま、新素材で全部作ったら量産なんてできないしな」
相手企業の持つ新型装甲は表面に特殊な加工を施すことで
通常装甲を超える強度を実現しているらしい。
どうやら、素材加工の分野で成功した企業らしい。
「つか、先に調べとけって話だよな」
弾を撃ち尽くした銃を、リロードしつつぼやく。
「ま、そろそろ仕込みは・・・十分かな?」


「また、威嚇か・・・?」
装甲を“掠めて”弾かれた弾丸を見送りながら、呟く。
「隊長・・・どうしますか?」
「そろそろハンスの仇を取らせてもらうか」
ニヤリと笑いながら言ってみる。
あれ、俺今格好良くないか?
「隊長・・・・・・」
賛辞はいつでも受け付けてるぞ。
「ハンスは死んでないですよ」
「・・・・・・ノリ悪いな・・・お前」
相手を挟撃するために、左右に分かれて動く。


「うわ、厄介な・・・」
別方向に散った相手を見て、げんなりする。
といったところで、
「まぁ、やることは変わらないけどな・・・」
数の不利ごときで諦めるほど殊勝ではない。
「頼むぜ・・・イクス」
向かってくる相手にナイフ両手に突撃を敢行する。