QUESTION 歴史



大革命


およそ二十年前、大陸中央部メガゼノフで起こった市民革命の総称。
二十年より前のオロゾ大陸は、有力貴族らがそれぞれの領地を支配し、
その頂点に立つ貴族評議会が世界の動向を決めてきた。
しかし、貴族の中には統治力に乏しい者も多く、
重税や圧政により虐げられた民の不満は高まっていった。
そんな中、ついに民の怒りが爆発。
メガゼノフの主要都市で一斉にクーデターが発生し、
革命軍と貴族達の激しい戦争が始まる。

だが、泥沼化すると思われたこの戦争は、僅か一年で形勢は決する。
戦いは革命軍の大勝利に終わり、貴族達は殺されるか、中央から放逐され、
市民達の議会による政権が樹立する。

これらの革命は中央の主要領地で同時多発的に発生したもので、
市民軍は極めて周到に、水面下で連携を取りながら革命を進めたものと思われる。
その影には、幾つかの地下組織の支援が在ったとまことしやかに囁かれている。

中央の戦争自体は一年で決したが、
革命の波はメガゼノフの外側へも広がり、小規模な争いは数年に渡って続いた。

かつては考えられなかった市民による貴族の打倒。
これが成されたのには幾つかの要因があるが、
まず、魔銃を始めとする安価な魔器の普及が挙げられる。

これまで魔器は一部の貴族や有力な魔術師が独占していたものであり、
また多少魔力があるだけの市民に扱えるものではなかった。
しかし、魔導技術の進歩が、軽く魔力を込めるだけで
誰でも魔術に相当する現象を引き起こせる、数々の魔器を生み出した。
こうなれば、数の暴力で市民側が圧倒的に優勢になり、
敗北を悟った貴族側の軍も次々に投降し、勝敗は決した。

また、貴族らの弱体化も挙げられる。
マグノラントにおける貴族とは、強い魔力を宿した血統の一族のことをさす。
五百年前、大陸に統一王朝を打ち立てた魔王ギュダヴィーユは、
種族ではなく魔力の強弱で人の価値を決め、強い魔の血統を貴族として優遇した。
これが今の貴族の起こりである。
しかし、かつては魔族と恐れられ、一騎当千を誇った貴族達も、
歳経るごとに血は薄まり、弱体化していった。