過去の事件によって一人となった私が何故あの力を覚醒させたか…
それはまだ誰にも語っていない…
俗に言う「心身の危険」によって偶然にも覚醒したにすぎず…
能力の使い道を全くと言っていい程…
当時の私は理解できていなかったのである…


=発端=


当時の私は学生だった…
一人暮らしにも慣れ、生活も安定していた頃…
あの夜道で偶然にも通り魔にあった事で私は覚醒した…
走っても走っても獲物を追い詰めるあの男…
そして突き当たりにぶつかり…
ナイフを取り出して獲物を得ようとした…
その時だった…

そして…

暴走した私は通り魔を襲った…
「死にたくない」ただそれだけの意思で…
男は半殺し状態の虫の息…
通りかかった人の手によって通報され警察へ連行された…
そして私は逃げた…
誰にも見つからないように…
落ち着くと駆け巡るようにこの力の扱い方が脳裏を過ぎった…
だけど…
怖くなった…
自分が恐ろしくなった…
でも…
誰にも相談できなかった…
だから…
力を制御しようと…
我武者羅に運動系サークルに励んだ…
精神統一…
様々な武道…
それらを少しずつ…
学んだ…


長くて短い時間が過ぎていった…