※ 薬を付けるべし
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自らの居城へ彼女を連れ去った私は…
真っ先に自室へ戻り…
彼女を天蓋付きのベッドに降ろした…
少し魔術で彼女の服を黒いナイトドレスに変えて…
彼女が目覚めるのを傍で待ち続けた…
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「う…うん…っ……ここは?」
『私の城…そしてここは私の部屋です…』
「私……ワイズの事を思い出して庭園で倒れて…」
『これを覚えていますか…?』
私はあの銀の腕輪を彼女に差し出した…
「これはあの時…ワイズに渡した……どうして貴方が?」
『私はさる事情で下界に堕ち獣の姿になっていました…』
「えっ…?」
『そして傷つき倒れ…雨の中で朽ちる所を一人の少女に救われました…』
「まさか……ワイズなの…?」
『御会いしたかったですよ……』
「でも…あの時、私は貴方を……」
『…』
「御免なさい……」
申し訳ない顔で私を抱きしめた…
謝罪の言葉を何度も口にして…
私はそんな彼女の華奢な体を抱き返した…
「許してなんてくれないよね……」
『……悪魔である私に許しを乞うとは不思議ですね』
「それでも貴方を傷つけた事に変わりはないから……」
『では……謝罪の気持ちとして貴方の魔力を頂けますか?』
「魔力を…?」
『ええ……魔界ではそれが最上のモノですから…』
「でも、どうやって……?」
『簡単な事ですよ…………恥じらいを捨てる事です…』
「それって……んっ」
私は顔を紅く染める彼女の唇を塞いだ…
小さく震える体を抑えそのままベッドに押し倒した…
「はぁっ……体が動けない…どうし……て?」
『貴方の魔力の一部を吸い取りました……動けないのもその為です…』
「だか…ら……」
『このまま続けたいのですが貴方の気持ちを聞いてからの方が良いと思いまして……』
「私は……」
『無論、無理強いするつもりはありません……』
「いいよ……ワイズの気が済むまで…欲しいだけあげるから……」
『では……頂きますよ…』
「うん………」
私はもう一度彼女の唇を塞ぎ中を蹂躙した……
彼女の魔力を吸い取る度に高揚し…
押さえ込んだ感情が高ぶっていった…
『貴方の魔力はとても甘いですね……』
「っ……」
『そして……誘惑するかの様な気配を感じますよ…』
「ワイズ……」
『その名で呼んで構いませんよ……その名は貴方と私を繋いだ証なのですから…』
「私……どうな…って…何も…考えら…れない……の」
『私の司る大罪……それが貴方を狂わせているのです…』
「……」
『もっと味わせてください………大罪の疼きが治まるまで…』
その後、私は彼女の魔力を枯渇するまで吸い尽くした…
小心からか彼女の純潔の恥じらいは奪わず…
私は彼女の胸元に未練がましくスティグマを残した…
甘いスティグマを…
=続=
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