そして…
大きな爆発音と共に彼女と私は救い出され…
たった一人と一匹だけになった…
****
彼女と私は酷い怪我を負い…
完全に完治するまで数ヶ月かかった…
その間に私は元の姿に戻る事が出来る様になった…
それから彼女と私は国へ戻り、両親の埋葬された墓へ参った…
死体の無い空の墓標で彼女は虚しく嘆いた…
「二人っきりになっちゃったね…」
私を抱きしめ悲しみに満ちた声で話す…
「でも、もう一緒には居られないの…」
そう答えると彼女は私の首輪を外し…
逆に左足首に紅い宝石の付いた銀の腕輪を付けた…
「私と一緒にいるとね…きっと不幸になるから…」
別れを告げて私を放したのだ…
「ごめんね…一緒に居たかったけど」
私を置いてその場を去った…
私は彼女を追いかける事が出来なかった…
=続=
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