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絆のフラジオレット ストーリー

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da104

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絆のフラジオレット


☆ストーリー

極々普通の学生キズナ。
巷で囁かれる、未知なる存在とのコンタクトの噂も、日常を生きる一介の学生には遠い国の出来事・・・の筈だった。
ふとした切っ掛けで遭遇した未知の存在ストレンジ・ライフ(SL)と謎のロボット達の戦いに巻き込まれた彼女の世界は一変する。

人類を陰から脅かすSLとそれに抗する者達、『調和者(ハーモナイザー)』
その素質を認められたキズナは調和者保護組織ウィンクルムの元、戦いに身を投じていく。

それは全ての始まり。
未曾有の大災害との戦いの中、少女は『調和者』を巡る様々な世界の在り方に触れていく。
持つものと持たざるもの。
利用するものされるもの。
恐れるもの、憎むもの、愛すもの、歩み寄ろうとするもの・・・。

世界の裏側で、異なるモノ達が交差していく。

+ <ストーリーチャート>
ある日の放課後、台風による避難警報という、特に騒ぐでもない非常事態の中で、キズナは視てしまう。
台風と言う自然現象であるはずの街中に浮かぶ異形の存在と、それと対峙する謎のKV。
その日、彼女の日常は終わりを告げる。

アティ「この娘、視えてる?まさか・・・『調和者』?」


『調和者』保護組織、ウィンクルムに保護されたキズナ
獣相を持たないという特異な存在に、周囲は困惑しつつも支部代表アティ・キュリオンは彼女に選択を迫る。
このまま何も見なかったことにして、人として生きていくか、それとも世界に危機に立ち向かうか・・・。

キズナ「やります。やらせて下さい!私は、この世界の事をもっと知りたいから!」


無事ウィンクルム関東支部に迎え入れられ、専用のドミネーター光月も受領し、戦場に出るキズナ
しかし、アティに紹介された少女、女樹は彼女に冷たく当たる。

女樹「蝶よ花よと愛でられたお嬢様が、命がけの戦いに出るなんて滑稽だわ」


女樹とのギクシャクした関係に悩む中、キズナは戦場で特殊攻性生命体対策班、通称特攻という組織の存在を知る。
自分達以外にSLと戦う存在いる事に喜びを覚えるが、特攻隊員北條政継キズナ達に厳しい意見を告げた。

政継「君達のような子供まで戦場に駆り出すなど、恥を知らんな。連中は・・・」


「人として生きれるならそうするべきだ」
女樹北條政継の二人から同じ言葉を掛けられ、キズナは自分の覚悟の程を悩む。
そんな中、街中で出会った少女、ライカ
初めは警戒心を剥き出しにする少女と、しかしキズナは偏見無く接する事でやがて親しくなっていく。
二人の間に友情が芽生え始めたのも束の間、スクランブルが掛かり、出撃するキズナ
その戦場で、初めて彼女は『調和者』同士の戦いに身を置く事になる。

キズナ「何、あの金ぴか?」
ライカ「ひっこんでろ!貧血ドミネーター!」


HLF、『調和者』解放戦線。
『調和者』の中にもウィンクルムと志を違える者がいる事実に動揺するキズナ
再度三つ巴の戦いに、更に追い討ちを掛けるようにアティ・キュリオンの因縁の相手が姿を現す。

キュロット「済まぬな。某は自由に生きる。生きねばならんのだ。アティ!」


キュロット・キュリオン、実の姉と戦う事に戸惑いは無いのか?
『魔神』と呼ばれた最強のドミネーターを前に、その質問に笑って答えるアティ・キュリオン

アティ「敵だからって憎まなくちゃいけないルールは無いよ」


圧倒的な力を持つ『ビクトリアの魔神』ラットダーク
HLFの切り札を相手に、窮地に陥った女樹を助けるべく、キズナはオプティカルレンズの切り札を切る!

キズナ「ゴメンね。でも体が勝手に動いちゃったんだ」


キズナの機転により最強の敵を退けたウィンクルム関東支部。
しかし、それを影から見つめる瞳があった。

朱波「み~つけた~♪きゃは☆」


どれだけ冷たくあしらっても、自分との距離を縮めようとするキズナに、女樹は苛立つ。
一方でキズナもまた、自分なりの戦う答えを出せずにいた。
その焦りから、二人は指示を無視して陣形を乱してしまう。
何とか、その場を切り抜けたものの、アティ・キュリオンは二人に罰として、喧嘩両成敗と称して河原に置き去りにする。
とりあえず、ぎこちなくも本音をぶつけ合う二人は、ややあって、互いの事を不器用ながら理解し、やがて友人と呼べるようになる。

仙道「雨降って、地固まるですか」


女樹との関係を取り直したキズナ
やや過剰なスキンシップをする彼女に困惑しつつも、良好な関係を気付いていた。
そんな中、アティ・キュリオンの元へウィンクルム中東支部より入電が入る。
キズナの正体に係わるその事実を受け取ったのも束の間、最悪の敵が姿を現す。

阿久津「ふはははっ!全ては我ら『星の守人』の思うがままだ!!」


キズナの真実を彼女に伝えるか否か。
悩むアティ・キュリオンカミル・ハリード・バハーだったが、時間はそれを許してはくれない。
キュロット・キュリオン、特攻を裏から操り、ブラック・アンカーの関東支部壊滅戦が行われる。

仙道「アティ君。帰ってきたら、お伝えしたい事があります」


激戦となる関東支部決戦。
次第にウィンクルムを追い込んでいくブラック・アンカーは、キュロット・キュリオンをそそのかし、アティ・キュリオンと互いを憎みあうよう仕向けていた。
だが、その思惑は大きく外れ、離れていても敵対しても、互いの誇りと自由を尊重し合う二人の姉妹は最後まで憎しみで戦おうとしなかった。
その強き姉妹の絆の深さに錯乱したブラック・アンカー
その凶弾の前に、姉を庇ったアティ・キュリオンは、その手の中で息を引き取った・・・

アティ「がんばってね、お姉ちゃん」


総大将を欠いた事で総崩れになる関東支部。
アティ・キュリオンの死に混乱するキズナもまた特攻に捕らえられるが、静馬の口利きで中東支部に逃れる事に成功する。

カミル「ようこそ、英雄の意志を継ぐ少女よ」


中東支部の保護下で、傷心を癒すキズナは一人の女性と出会う。
気高く強く、何処までも優雅で誇り高いその姿にアティ・キュリオンの姿を垣間見た彼女は、同時に思ってもみなかった人物と再会する。

ナギ「ライカ、キズナ。よく見ておけ。我ら『調和者』が如何に生きるべきかを・・・」


ついに互いに知るところとなったキズナライカ、二人の因縁。
戸惑いつつも、キズナを迎え入れたいと言うライカの言葉に、思い悩む自分がいることを知るキズナ
そして、その裏で蠢く陰謀。
『星の守人』を追われた、ブラック・アンカーこと黒部周明の暗躍は続く・・・。

周明「まだだ。本当の宴はここからさ」


カミル・ハリード・バハーとの秘密裏荷連絡を取り合っていた弦羽・ナギ・シェリーの情報を示唆する事で、HLFの急進派を動かす事に成功した黒部周明。
暴走を始める若者達を止める為、ナギは決意を固め、周明との一騎討ちに臨む。
戦いの向こう、かつて自分を慕った一人の少女の面影をキズナに見出すナギ。
自分の意志が、アティにそしてキズナに受け継がれている事を悟り、業火の中、怨敵と相打ちとなりて散る・・・。

ナギ「ああ、嬉しいものだな。道を継いで行く者がいてくれると言う事は・・・」


ウィンクルム関東支部再建の噂を耳にした北條政継
先の殲滅線以降、目に見えて増えたSLの被害に、改めてその重要性を理解した忍島 田楽は、自らの行動に自棄を起して酒に逃避し、事実上部隊を預かる彼に采配が求められる。
ナイトメア級SLの強襲に、互いに連携の取れない関東支部と特攻の両者の危機を救ったのは、進化した光月を駆るキズナだった。

キズナ「もう悩まない!黙って見てるだけしたくない!ここが私の生きる場所なんだから!!」


アティ・キュリオンに代わって関東支部を取り仕切るキュロット・キュリオン
髪を切り、アティのように振舞う彼女の痛々しさに、キズナ仙道 眞澄は胸を痛める。
そんな中、再度『星の守人』による強襲が始まる。
戦場に立つキズナの前に姿を見せたのは、ラーヴァ・ドラゴン・・・。

キズナ「女樹・・・どうして?」


キュロット・キュリオンを認めない女樹
互いに想う者は同じでありながら、刃を交える両者の戦い。
激白する両者の戦いを止めたのは、もう一人のアティ・キュリオンの想いを継ぐ者だった。

キズナ「二人とも!喧嘩両成敗だからね!!」


喧嘩両成敗。
キズナの働きによって、互いの過ちを理解した二人。
元の鞘に納まる関東支部の面々は、尚も結束を高めて再びSLとの戦いに身を投じる。
グランダ・エプティア率いる急進派のHLFとの三つ巴の戦いの中で、『星の守人』の最終作戦が発動されようとしていた・・・。

朱波「はっじまる♪はっじまる♪はじまるわ~♪待っててね、キズナちゃん」


ドミネータークイーンの能力により、世界各地でSLの散発的な被害が相次ぐ。
各国が対応に追われる中、日本には直接攻撃部隊が送り込まれていた。
サイレンスの全機能を発揮した阿久津 柴梅は、ラットダークさえも追い詰める。
そんな中、カミル・ハリード・バハーグレートカミルがついにその秘密のヴェールを脱ぐ!

カミル「美しいとはこういう事だ!!」


パーフェクトカミル?の美しさに無力化されるサイレンス
しかし、成層圏ではクイーンによるSLの召喚が続けられていた。
元凶を断つべく、空に上るキズナ達を支援すべく、グランダ・エプティアは最後の力を振り絞って道を開く!

グランダ「これが僕の贖罪だ・・これが僕の命の輝きだぁぁぁぁぁっ!!!」


最強のドミネーターの犠牲を受けて、ついに朱波と対峙するキズナ達。
召喚されたメガデス級SLを、光月の新システム、デイブレイクで下す事に成功するが、その直後の朱波の言葉がキズナを揺さぶる。

朱波「要らないから捨てられた。中途半端にどっちもの血が混じった半端者なんて要らない。だから貴女は遠ざけられた」


自分がハーフだから両親は自分を一人にした。
笑顔の裏で、自分の事を疎んでいた・・・。
その言葉はこれまで両親の愛を信じて歩んできたキズナの心に小さな皹を入れた。
小さな小さな皹だったが、付込むには十分過ぎた。
メガデス級を超えるディズベア級のSLへと繋がる門を開くクイーン
瞳一つでメガデス級に匹敵する桁外れの力を前に、キズナは錯乱の中、朱波の言葉を肯定し掛ける。
だが―――

キズナ「あ・・・声が聞こえる」


今もどこかで戦い続ける両親の声を聴いたキズナ
ずっとずっと昔から、自分を護って戦い続けていた両親の存在を知った時、最後の扉が開かれる。
繋がり続ける人の”絆”。
誰かが誰かを想う事を理解した時、光月に積まれたシステムが予想外の力を発揮する。
”フラジオレット現象”。
数多星と会話する『調和者』の力が”絆”で繋がった時、それは地球に帰るエネルギーで出来た”もう一つの地球”を生み出した。
二つの地球に挟まれ、滅ぶディスベア級SL。
尚も足掻こうとする朱波キズナの拳が叩き込まれる。
それは、クイーンのハーモニクス・エフェクトを破壊し、朱波を次元の狭間に放逐した。

キズナ「この星から・・・出ていけぇっ!!」


全てが終わった。
皆が皆、元いた場所へ帰っていく。
ライカはHLFの生き残り達と共に、先達の意志を継ぐ戦いに身を投じ
女樹はアティの想いを繋ぐ為にウィンクルムへ残った。
そしてキズナは―――

キズナ「私は生きていく。私は、この世界の事をもっと知りたい」

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