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ぼくにはおとうさんおかあさんがいません…

だけど…

5にんのおにいちゃんとひとりのおねえちゃんがいます…

=家族=

ぼくたちはねーねーのいえにすんでいます…
ねーねーはひとりよりみんなでいるほうがたのしいといってました…
ぼくはねーねーとおるすばんをしてました…


「ねーねー」
「どうしたの風ちゃん?」
「あのねーぼくねーこれ…」

大き目の画用紙にクレヨンで色付けした動物の家族が描かれていた…

「よく書けたね、灰色だから犬じゃなくて狼かな?」
「おとうさんとおかあさん…」
「えっ?」
「ぼくおおかみにんげんのこどもなんでしょ?」
「…」
「だからおみみとしっぽがあるんだよね?」

「誰がそんな事を?」
「…おそといくとね…みんなにいわれるの…にんげんじゃないって……」
「風ちゃん…」
「ぼくいっしょにいちゃだめなのかな?」
「そんなこと無い、ただ周りが解ってくれるのに時間が必要なだけ……」
「おみみとしっぽはなければみんないっしょにあそんでくれるの?」
「風ちゃん…おみみとしっぽがあってもなくても皆同じなんだよ?」
「おんなじなの?」
「うん、私にだってほら」

ねーねーはせなかからまっくろでおっきなこおもりのはねをだした・・・

「いつも折り畳んでいるけど私にだってあるんだよ?」
「ふうちゃんとおそろい?」
「形は違うけど雷にーにーは風ちゃんと一緒だから心配しなくて良いよ」
「そうなの?」
「うん、お揃いだよ」
「おそろい、おそろい♪」
「それにふわふわでかわいいんだから心配しなくていいんだよ」
「ふうちゃん、ふわふわ?」
「うん、ふわふわだよ」

ぐ~

「きゅう…」
「そろそろおやつにしようか…何がいい?」
「えっとね…ほっとけーきがいい…」
「じゃ、人参の入ったのにしようか?」
「ふうちゃん、にんじんきらい…」
「…風ちゃん」
「すききらいだめ?」
「…駄目」
「きゅう……」
「ちゃんと食べたら夕飯はオムライスにしてあげるからね」
「おむらいす!だいすき!」
「ま、雷牙のには野菜たっぷりと投入してあげるけどね…」
「わう?」
「何でもないよ…」

ぼくのたいせつなきおく…
ぼくのおもいで…
ぼくの…

=終=