「天槻空の記憶」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

天槻空の記憶」(2012/12/30 (日) 19:04:45) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

“護るべきこと3ヶ条” 「なんだそれ?」 「貴方は危なっかしいから」 「・・・・・・そか?」 「・・・自覚無しか。困ったもんね」 「???」 良くも悪くも、この条項が俺の今後の生き方に影響を与えた。 ---- 国家という枠組が破綻して、数十年。 世界は無法地帯と化し、このまま滅びへの道を一直線・・・ とは、ならないところが人類の“しぶとさ”というものかもしれない。 元来、人類を統治・・・もしくは、抑止していた法は、 現在は形を変えて、より強く人類を縛っていた。 それは・・・金と技術力。 「ヘッドォっ!?あいつら、最新型投入してきやがったっ!」 「型式はっ!?」 「わかってたら、言ってるよっ!」 「役に立たねぇ電子斥候だなっ!?」 「・・・・・・データベースに無いからしょうがない?」 「「おめぇはもうちょっと焦れよっ!?」」 金と技術力による支配・・・すなわち、軍事技術を持つ企業により統治。 各企業は国家崩壊の後、こぞってそれぞれが持つ“戦いの力”を用いて、 周辺地域を押さえに走った。 「・・・・・・まぁ、負けても命失うわけじゃないし・・・」 「や、スポンサー様は大激怒だからな? わかっているか?」 「相手側は、規模・売上・利益で大きく上回っているから勝てるわけない」 「つか、ヘッド・・・なんで、こんな負け戦を受けたんだよ?」 「・・・・・・・・・・・・酒は奢られるもんじゃねぇよなぁ」 「ざけんなっ! 概ね、あんたのせいじゃねぇかっ!?」 しかし、あくまで企業は企業。 軍事兵器を生産する技術はあっても、操縦・戦闘を行なう技術を 持ち合わせているものは少なかった。 そこで、登場したのが、“傭兵”である。 「まぁ、受けてしまったものはしょーがない」 「お前は優しいな・・・・・・」 「とりあえず、ヘッドを生贄・・・もとい、囮にしてここを切り抜ける」 「・・・と思ったけど、そんなことはなかったぜぃ!」 「それ、言い直してるけど、意味変わってないぞ?」 「・・・・・・・・・てへ」 「「誤魔化せてねぇっ!?」」 各企業の統治領域境界においては、その軍事力を用いた小競り合いが頻発する。 その際に、多くの企業は“傭兵”と呼ばれる者に各々の軍事技術にて生産した兵器を貸与し、 その力を持って、小競り合いに決着をつける。 この戦いは、傭兵は腕を、企業は技術力を競い合う・・・その場となっていた。 「しかし、真面目にどうするか考えないとな」 「技術力を腕でカバー?」 「はっはっはっ、そんな超人的なことができたら、こんなことになってない」 「向こうさんに雇われてるだろうしな」 「「はっはっはっ」」 「二人とも笑い事じゃない」 「「ごめんなさい」」 傭兵として勝ちを重ねれば、力のある企業からも声がかかる。 企業としても、自社の製品が力あるとわかれば統治を安定することができる。 すなわち、性能の高い兵器と腕のいい傭兵は惹かれあうのが常であった。 「でも、実際問題、白旗揚げる?」 「それはなんか悔しいな」 「俺は酒が飲めたからもうい―――」 「「落ちろ」」 「ぐあぁあああっ!?」 ---- [[天槻空の記憶#2]]
“護るべきこと3ヶ条” 「なんだそれ?」 「貴方は危なっかしいから」 「・・・・・・そか?」 「・・・自覚無しか。困ったもんね」 「???」 良くも悪くも、この条項が俺の今後の生き方に影響を与えた。 ---- 国家という枠組が破綻して、数十年。 世界は無法地帯と化し、このまま滅びへの道を一直線・・・ とは、ならないところが人類の“しぶとさ”というものかもしれない。 元来、人類を統治・・・もしくは、抑止していた法は、 現在は形を変えて、より強く人類を縛っていた。 それは・・・金と技術力。 「ヘッドォっ!?あいつら、最新型投入してきやがったっ!」 「型式はっ!?」 「わかってたら、言ってるよっ!」 「役に立たねぇ電子斥候だなっ!?」 「・・・・・・データベースに無いからしょうがない?」 「「おめぇはもうちょっと焦れよっ!?」」 金と技術力による支配・・・すなわち、軍事技術を持つ企業により統治。 各企業は国家崩壊の後、こぞってそれぞれが持つ“戦いの力”を用いて、 周辺地域を押さえに走った。 「・・・・・・まぁ、負けても命失うわけじゃないし・・・」 「や、スポンサー様は大激怒だからな? わかっているか?」 「相手側は、規模・売上・利益で大きく上回っているから勝てるわけない」 「つか、ヘッド・・・なんで、こんな負け戦を受けたんだよ?」 「・・・・・・・・・・・・酒は奢られるもんじゃねぇよなぁ」 「ざけんなっ! 概ね、あんたのせいじゃねぇかっ!?」 しかし、あくまで企業は企業。 軍事兵器を生産する技術はあっても、操縦・戦闘を行なう技術を 持ち合わせているものは少なかった。 そこで、登場したのが、“傭兵”である。 「まぁ、受けてしまったものはしょーがない」 「お前は優しいな・・・・・・」 「とりあえず、ヘッドを生贄・・・もとい、囮にしてここを切り抜ける」 「・・・と思ったけど、そんなことはなかったぜぃ!」 「それ、言い直してるけど、意味変わってないぞ?」 「・・・・・・・・・てへ」 「「誤魔化せてねぇっ!?」」 各企業の統治領域境界においては、その軍事力を用いた小競り合いが頻発する。 その際に、多くの企業は“傭兵”と呼ばれる者に各々の軍事技術にて生産した兵器を貸与し、 その力を持って、小競り合いに決着をつける。 この戦いは、傭兵は腕を、企業は技術力を競い合う・・・その場となっていた。 「しかし、真面目にどうするか考えないとな」 「技術力を腕でカバー?」 「はっはっはっ、そんな超人的なことができたら、こんなことになってない」 「向こうさんに雇われてるだろうしな」 「「はっはっはっ」」 「二人とも笑い事じゃない」 「「ごめんなさい」」 傭兵として勝ちを重ねれば、力のある企業からも声がかかる。 企業としても、自社の製品が力あるとわかれば統治を安定することができる。 すなわち、性能の高い兵器と腕のいい傭兵は惹かれあうのが常であった。 「でも、実際問題、白旗揚げる?」 「それはなんか悔しいな」 「俺は酒が飲めたからもうい―――」 「「落ちろ」」 「ぐあぁあああっ!?」 ---- [[天槻空の記憶#2]]

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
目安箱バナー