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**AQUEARIUM 用語集2 こちらの用語集は、ある程度話が進んだ後の、ネタバレ要素を含むものになります。 **深層適応人類(アビスヒューマン) 略して&bold(){『深人類(しんじんるい)』}。 人間に深界魚の細胞を混ぜ合わせ、深層に適応できるように生み出された新たなる人類。 深層の高濃度の大気(アクア)は、人の細胞を活性化させ、肉体の強化、老化の抑制と様々なプラスの効用をもたらす。 しかし、急激な活性化に人間の細胞は耐え切れず、常人が深層に身を投じても、超人になったかのような万能感を覚えるのは最初だけで、時間の経過と共に、過熱した細胞が壊死し、身体に変調をきたす。最終的には死に至る。 深界魚以外に、人類が深層に進出できずにいたもう一つの理由がそれである。 それを克服するにはどうすればいいか。結論は早く出た。 既に深層に適応している生物、深界魚の細胞と人間の細胞を掛け合わせれば、深層に適応した細胞を持つ人類が生まれる。 深層への進出を目指す秘密結社[[NEMO]]は、幾度となく人体実験を続けて来たが、人類と全く異なる深界魚の細胞は拒絶反応を続け、成功することはなく、次第に無為な研究として忘れ去られていった。 しかし、現代に入って、一人の天才がついにそれを成し遂げる。 [[ソロモン・ブルーウォーター]]。 彼は実の家族や自分自身を含めた故郷の住民を実験体として、ついにアビスヒューマンを生み出したのだ。 ただし、天才ソロモンを持ってしても、成功例は自分と妹の二人だけだった。 既にNEMOに入っていた彼は、この功績で一気に組織内での地位を確立する。 アビスヒューマンは、深界魚と同じく、人間を越えた強靭な膂力や脚力を発揮できるが、それは大気濃度の濃い場所での話。 深界魚が大気の薄い場所に上がって来ないように、深人類もまた、大気の低い場所では強烈な渇きと倦怠感を覚えることになる。 彼らが深層以外の場所でまともに活動するには、定期的に体内に高濃度の大気が含まれた物質を摂取する必要がある。 最適な物質は、深界魚の体内で精製されるアクアパールである。 深層にいれば上記の問題は無くなり、超人的な力も手にいれられるが、 深人類とはいえ深界魚の巣くう深層に長く留まれば、いずれ深界魚に食い殺される。 **メイルシュトロームの真相 十年前の大渦は、人為的な手段で引き起こされたものだった。永遠の命と神の全能をもたらす世界の最深、&bold(){『はじまりの海』}への到達を目指した当時のアトランティス大帝は、目的を同じくする秘密結社[[NEMO]]と手を組み、帝都に深界核へと続く道、&bold(){アビスロード}を開こうとした。 当時のアトランティス帝都は、地上で最も深層に近い土地にあった。その場所は大気濃度も高めで、精霊(プランクトン)の数も多く、運気を引き寄せやすかった。 人類が住むのにこの上なく理想的な環境であり、それ故にアトランティス帝都はこの地に造られたのだ。アトランティス帝国の長きにわたる繁栄は、この土地の力によるところも大きかった。 そして、精霊の数が異様に多く、深層に近いこの場所でのみ、メイルシュトロームの術式は発動可能となる。 寿命の迫っていた大帝は、一部の親族と側近にのみ計画を明かし、秘密裏に実験を強行した。 だが、その試みは失敗に終わる。発生したメイルシュトロームは深界核までの道を開くも、衝撃を受けた深界核は渦を逆流させ、周囲の全てを引きずり込んでしまう。 大帝を含む計画の関係者、何も知らずに集められた軍は真っ先に深層に引きずり込まれ、ただ一人を除き、海流に押し潰されるか、深界魚の餌食となった。 また、深淵への道からは、深層の大気と、そこに住まう深界魚が溢れ出て、帝都とその一帯は壊滅。長らく人の住めぬ土地となる。 ソロモンは、NEMOに加わった後、メイルシュトロームの研究にも着手した。 メイルシュトロームの発動には、アトランティス旧帝都一帯、現在で言う三角地帯の土地に加え、多くの人間の霊響による、精霊の活性化が必要だった。だが、現在の三角地帯には、まず人間は近づかないし、深界魚がいるため実験を行うことも難しい。 そのためソロモンは、黒髑髏海賊団を操り、帝国軍の介入を招くことで、三角地帯に争乱を引き起こし、精霊を活性化させた。 そして、黒髑髏海賊団壊滅の日……条件は全て揃い、ソロモンは第二のメイルシュトロームを起こすことに成功する。 &bold(){セカンド・シュトローム}。 これにより、世界は激変することとなる。 **セカンド・シュトローム ソロモン・ブルーウォーターが引き起こした第二のメイルシュトローム。 セカンド・シュトロームの後、これまで三角地帯と呼ばれていた範囲は大きく広がり、全世界の大気濃度は一気に上昇した。 空(うみ)はより濃い青になる。その濃度は、中心部を除き、人体に有害なレベルではなく、むしろ人々を健常にする多くのプラス効果がもたらされた。 しかし、大気濃度が上がった場所には、深界魚も出現するようになり、彼らの地上における生息範囲は爆発的に広がった。 三角地帯より外に出て来た深界魚は、どれも生存競争に敗れて逃げて来た弱い種ばかり。人間には濃い大気も、深界魚にとってはまだまだ薄いため、深層にいた種と比べ、その力や凶暴性は格段に衰えている。 それでも、人類にとって凶悪な敵であることに変わりなく、各国はその対応に追われることとなる。 ある意味、世界全土で人類と深界魚との戦争が始まったと言っていい。 アトランティス、MU、レムリアの三大国はともかく、他の小国は深界魚を撃退するだけの武力を持たず、大国に縋らざるを得ない状況となっている。 なお、ソロモンはメイルシュトロームでははじまりの海への到達は不可能なことは最初から分かっていた。 それでもセカンド・シュトロームを起こしたのは、世界全土のアクア濃度を上げ、深人類である自分や、その配下達が活動しやすくするためである。 **ソロモン・ブルーウォーターのムカつくニヤケ面をぶん殴り隊 略してソロモンぶん殴り隊、ぶん殴り隊、ぶっ殺し隊も可。名付け親は[[アドリアーナ・ロッソ]]。最もこの名前を知っているのは身内だけで、対外的には&bold(){SNB}で通している。 [[アトランティス大洋帝国]]宰相、[[ハンス・ベーリング]]がソロモン・ブルーウォーターの追跡、および抹殺のために結成した独立特務部隊。 アドリアの[[クリムゾン・ロブスター号]]と[[アラル・バルティモア]]の[[ホワイト・メルヴィル号]]の二隻から成る部隊で、国境を越えられない帝国正規軍に代わり、ソロモンを追って世界を飛び回ることになる。 所属は帝国軍になっているものの、いざとなれば軍籍を抹消し、ベーリングに塁が及ばないようになっている。 元海族であるロブスター号を部隊の中核に組み込んだのはそのため。 だが、それ以上に、トラブルを引き寄せ、なおかつ生き残るアドリアの悪運に期待しているからこそである。 実はSNB以外にも、ベーリング配下の部隊は世界中に散って情報収集に務めており、何かと目立つSNBは、彼らが動きやすくなるための陽動の役割を果たしている。 後に龍宮国の元乙姫である[[龍宮 瑞姫]]とその護衛が加わり、その後も国の垣根を越えた仲間がロブスター号に集まることとなる。
**AQUEARIUM 用語集2 こちらの用語集は、ある程度話が進んだ後の、ネタバレ要素を含むものになります。 **深層適応人類(アビスヒューマン) 略して&bold(){『深人類(しんじんるい)』}。 人間に深界魚の細胞を混ぜ合わせ、深層に適応できるように生み出された新たなる人類。 深層の高濃度の大気(アクア)は、人の細胞を活性化させ、肉体の強化、老化の抑制と様々なプラスの効用をもたらす。 しかし、急激な活性化に人間の細胞は耐え切れず、常人が深層に身を投じても、超人になったかのような万能感を覚えるのは最初だけで、時間の経過と共に、過熱した細胞が壊死し、身体に変調をきたす。最終的には死に至る。 深界魚以外に、人類が深層に進出できずにいたもう一つの理由がそれである。 それを克服するにはどうすればいいか。結論は早く出た。 既に深層に適応している生物、深界魚の細胞と人間の細胞を掛け合わせれば、深層に適応した細胞を持つ人類が生まれる。 深層への進出を目指す秘密結社[[NEMO]]は、幾度となく人体実験を続けて来たが、人類と全く異なる深界魚の細胞は拒絶反応を続け、成功することはなく、次第に無為な研究として忘れ去られていった。 しかし、現代に入って、一人の天才がついにそれを成し遂げる。 [[ソロモン・ブルーウォーター]]。 彼は実の家族や自分自身を含めた故郷の住民を実験体として、ついにアビスヒューマンを生み出したのだ。 ただし、天才ソロモンを持ってしても、成功例は自分と妹の二人だけだった。 既にNEMOに入っていた彼は、この功績で一気に組織内での地位を確立する。 アビスヒューマンは、深界魚と同じく、人間を越えた強靭な膂力や脚力を発揮できるが、それは大気濃度の濃い場所での話。 深界魚が大気の薄い場所に上がって来ないように、深人類もまた、大気の低い場所では強烈な渇きと倦怠感を覚えることになる。 彼らが深層以外の場所でまともに活動するには、定期的に体内に高濃度の大気が含まれた物質を摂取する必要がある。 最適な物質は、深界魚の体内で精製されるアクアパールである。 深層にいれば上記の問題は無くなり、超人的な力も手にいれられるが、 深人類とはいえ深界魚の巣くう深層に長く留まれば、いずれ深界魚に食い殺される。 **メイルシュトロームの真相 十年前の大渦は、人為的な手段で引き起こされたものだった。永遠の命と神の全能をもたらす世界の最深、&bold(){『はじまりの海』}への到達を目指した当時のアトランティス大帝は、目的を同じくする秘密結社[[NEMO]]と手を組み、帝都に深界核へと続く道、&bold(){アビスロード}を開こうとした。 当時のアトランティス帝都は、地上で最も深層に近い土地にあった。その場所は大気濃度も高めで、精霊(プランクトン)の数も多く、運気を引き寄せやすかった。 人類が住むのにこの上なく理想的な環境であり、それ故にアトランティス帝都はこの地に造られたのだ。アトランティス帝国の長きにわたる繁栄は、この土地の力によるところも大きかった。 そして、精霊の数が異様に多く、深層に近いこの場所でのみ、メイルシュトロームの術式は発動可能となる。 寿命の迫っていた大帝は、一部の親族と側近にのみ計画を明かし、秘密裏に実験を強行した。 だが、その試みは失敗に終わる。発生したメイルシュトロームは深界核までの道を開くも、衝撃を受けた深界核は渦を逆流させ、周囲の全てを引きずり込んでしまう。 大帝を含む計画の関係者、何も知らずに集められた軍は真っ先に深層に引きずり込まれ、ただ一人を除き、海流に押し潰されるか、深界魚の餌食となった。 また、深淵への道からは、深層の大気と、そこに住まう深界魚が溢れ出て、帝都とその一帯は壊滅。長らく人の住めぬ土地となる。 ソロモンは、NEMOに加わった後、メイルシュトロームの研究にも着手した。 メイルシュトロームの発動には、アトランティス旧帝都一帯、現在で言う三角地帯の土地に加え、多くの人間の霊響による、精霊の活性化が必要だった。だが、現在の三角地帯には、まず人間は近づかないし、深界魚がいるため実験を行うことも難しい。 そのためソロモンは、黒髑髏海賊団を操り、帝国軍の介入を招くことで、三角地帯に争乱を引き起こし、精霊を活性化させた。 そして、黒髑髏海賊団壊滅の日……条件は全て揃い、ソロモンは第二のメイルシュトロームを起こすことに成功する。 &bold(){セカンド・シュトローム}。 これにより、世界は激変することとなる。 **セカンド・シュトローム ソロモン・ブルーウォーターが引き起こした第二のメイルシュトローム。 セカンド・シュトロームの後、これまで三角地帯と呼ばれていた範囲は大きく広がり、全世界の大気濃度は一気に上昇した。 空(うみ)はより濃い青になる。その濃度は、中心部を除き、人体に有害なレベルではなく、むしろ人々を健常にする多くのプラス効果がもたらされた。 しかし、大気濃度が上がった場所には、深界魚も出現するようになり、彼らの地上における生息範囲は爆発的に広がった。 三角地帯より外に出て来た深界魚は、どれも生存競争に敗れて逃げて来た弱い種ばかり。人間には濃い大気も、深界魚にとってはまだまだ薄いため、深層にいた種と比べ、その力や凶暴性は格段に衰えている。 それでも、人類にとって凶悪な敵であることに変わりなく、各国はその対応に追われることとなる。 ある意味、世界全土で人類と深界魚との戦争が始まったと言っていい。 アトランティス、MU、レムリアの三大国はともかく、他の小国は深界魚を撃退するだけの武力を持たず、大国に縋らざるを得ない状況となっている。 なお、ソロモンはメイルシュトロームでははじまりの海への到達は不可能なことは最初から分かっていた。 それでもセカンド・シュトロームを起こしたのは、世界全土のアクア濃度を上げ、深人類である自分や、その配下達が活動しやすくするためである。 **ソロモン・ブルーウォーターのムカつくニヤケ面をぶん殴り隊 略してソロモンぶん殴り隊、ぶん殴り隊、ぶっ殺し隊も可。名付け親は[[アドリアーナ・ロッソ]]。最もこの名前を知っているのは身内だけで、対外的には&bold(){SNB}で通している。 [[アトランティス大洋帝国]]宰相、[[ハンス・ベーリング]]がソロモン・ブルーウォーターの追跡、および抹殺のために結成した独立特務部隊。 アドリアの[[クリムゾン・ロブスター号]]と[[アラル・バルティモア]]の[[ホワイト・メルヴィル号]]の二隻から成る部隊で、国境を越えられない帝国正規軍に代わり、ソロモンを追って世界を飛び回ることになる。 所属は帝国軍になっているものの、いざとなれば軍籍を抹消し、ベーリングに塁が及ばないようになっている。 元海族であるロブスター号を部隊の中核に組み込んだのはそのため。 だが、それ以上に、トラブルを引き寄せ、なおかつ生き残るアドリアの悪運に期待しているからこそである。 実はSNB以外にも、ベーリング配下の部隊は世界中に散って情報収集に務めており、何かと目立つSNBは、彼らが動きやすくなるための陽動の役割を果たしている。 後に龍宮国の元乙姫である[[龍宮 瑞姫]]とその護衛が加わり、その後も国の垣根を越えた仲間がロブスター号に集まることとなる。 **はじまりの海 深層の底の底、最深奥にあるとされる、世界の終わりにして始まりの地。 楽園(シャングリラ)、理想郷(ムートピア)、最深層(アビス・オブ・アビス)、世界の果て(ワールドエンド)……様々な名で呼ばれ、辿り着いた者はこの世の全てを手にすると言われて来た。 はじまりの海は、“神の水”、超高濃度の大気(アクア)で満たされており、永遠の命を手にするとされている。 事実、はじまりの海で誕生したとされる深界龍は、不死身に近い肉体と絶大な戦闘力を持っていた。 それゆえ、古来、多くの冒険家や権力者は、はじまりの海への到達を目指し、冒険と探究を続けて来た。 しかし、深層には無数の深界魚が巣食い、生身の人間では深層の環境に適応できないため、挑戦は尽く失敗に終わり、やがてはじまりの海を目指す者は、無謀な愚者と見做されるようになっていった。 そして、仮にはじまりの海に辿り着けたとしても、そこは深界龍の縄張りであり、いかに永遠の寿命を得ても、すぐに食い殺されてしまう。 **大沈没(グレートフォール) ソロモン・ブルーウォーターが、『はじまりの海』に到達するために立ち上げた計画。人類が深層に降ろうとしても、そこには無数の深界魚に深界龍が生息し、人間が生きていられる環境ではない。 そこで、ソロモンが立ち上げたのが、『大沈没』計画である。 現在、人類が暮らす大地であるフロートコーラルに大規模な亀裂を入れ、プレートを深層まで沈める。プレートを巨大な槌として、はじまりの海に巣食う深界魚と深界龍を一気に押し潰す。 セカンド・シュトロームはその実験であり、第一の布石。 世界中の大気濃度が上がったのは、深層の大気が湧き出たからではなく、プレート自体がより深層へと沈んだためだった。 プレートの沈没により世界には壊滅的な被害が出、また、多くの人類は深層に適応できず死に絶える。それでも、ソロモンは自身と自身の造りだした深層適応人類(アビスヒューマン)によって、一から新たな世界、『深世界』を創り出そうとした。 物語の後半は、各国とソロモン一派の間で、大沈没を阻止するための闘争が繰り広げられることになる。 ソロモンは、NEMOを掌握してからの二年余、世界中を飛び回り、大沈没を引き起こすポイントへと仕掛けを施して来た。 来たるべき時――アトランティス旧首都・クリティアスにて、最後のメイルシュトロームを引き起こすことで、世界全土で連鎖的に崩落が始まり、大沈没は成る。

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