362 名前: 本当にあった怖い名無し 投稿日: 2007/04/20(金) 23:11:37 ID:RSzV8j33O
俺は昨年まで古い家屋の解体作業員をしていたよ。
家人が死んで数年から数十年空き家になってる家、山間部の家、農家、蔵や納屋、街中の飲食店、
色々ぶっ壊してきた。
変な部屋、沢山みたよ。屋根裏に大量の女物の下着が隠してあったり、床下に小さな小さな小部屋あったり、壁壊したらもう一部屋あって驚いたり、
自分自身とんでもない恐怖体験は無いが[軽いのはあった(^_^;)]
同僚や先輩はマジでヤバい体験してる。解体現場で死体見つけた奴もいたよ。

まず自分自身での経験。解体作業員ならほとんどの奴はやってると思うが、
家屋を壊す前に作業員仲間でお宝探しをするんだ。
骨董品、現金、古銭など運が良いとかなり金目の物が出る。
探す場所はある程度決まっている。屋根裏、床の間、畳の下、タンスの引き出しの中にしいてある新聞紙の下、床下まだあるがこれ以上は企業秘密なんで言えない。

これは二年位前の話だったかな。山間部の大きな旧家を壊した時の話。
いつも通り、解体作業前に金目の物を作業員仲間で手分けして探し始めた。
みんなは気にとめなかったが、俺は妙に気になる場所があるんだよね。
床の間がやけにいびつな感じの作りだったんだよ。
ピーンときた俺は床の間の壁を叩いてみた。空洞らしい軽い音がする。
『何かあるな』バールと大ハンマーで壁を慎重に壊してみた。
中を覗ける位の穴が開いた。顔を突っ込んで中の様子を探る。
カビ臭い。左側面から突き刺さるような視線。ギョっとして目線を左に移す。
古びた和人形と目が合った。体が瞬時に硬直する。

棚らしき物があってお菊人形みたいのが置いてあった訳だ。
人形の目線が僅かに動いたように感じた、、、ヤバい!とっさに顔を穴からだそうとしたが何故か引っかかり出ない!人形がスローモーションでよりかかってくる!
頬に人形の髪と何かが触れたらしい感触があった。『・・・ん・ふ』みたいな女の子の声らしき物が聞こえた。『・・・』の部分も何かよくわからなかった。

少し落ち着いてから仲間と床の間壊して中を見てみたんだ。中には畳一枚位のスペースに棚とか箱とかあって、棚には人形が三体あり、箱にはおはじきとか折り紙とか昔の女の子の遊び道具が入っていた。何故こんな物が床の間の隠し壁に入っていたかはわかりません。

仲間が箱の中から見つけたんだが、紙に包んだ六文銭がヤケに気になりました。


・三途の川の渡し賃は六文銭ですね







最終更新:2008年10月08日 22:47