240 名前: 本当にあった怖い名無し [sage] 投稿日: 2007/03/23(金) 03:43:57 ID:oL2kt3fN0
うちの実家にも開かずの間があるな。
そこは物置になっていて、普段誰も入らない。

凧揚げの凧とか、いろんなものが雑然と置いてあって、小さいころは
そこからいろんなものを引っ張り出して遊んでた。

部屋の一番奥左隅には大きな本棚がある。哲学書とか、百貨辞典とか全然
興味なくて奥のほうにはいかなった。

ある日、ふとしたきっかけで、本棚の脇の床にレールがあることに気がついた。
「この本棚は動く!!!」それに気がついてものすごく興奮した。

半日がかりで荷物をどけて、レールに沿って本棚が動くようにして、何とか50
cmほど右に動かした。物置のさらに奥に、すごく狭い空間があった。

懐中電灯で照らすと右の方に階段が!!!

まるでドラクエとかで隠し扉を発見したときのように興奮した。床はほこりが
たまっていて、一歩足を踏み入れると埃が舞って気持ちが悪かったが、そんな
ことはお構いなしに階段を上った。

241 名前: 本当にあった怖い名無し [sage] 投稿日: 2007/03/23(金) 03:50:47 ID:oL2kt3fN0
階段を上ると、物置の屋根裏部屋に出た。

窓もなく、真っ暗。電気のスイッチとかないか探したけれど見当たらな
かった。
持っていた懐中電灯であたりを照らしたりもしたけど、やっぱり何もない、
がら~んとした空間でがっかりした。

本当に何もないのか、もう一度懐中電灯で部屋をくまなく照らしたとき、
想像を超えたものが目に入った。

 窓のない真っ暗な部屋に ブ ラ ン コ

部屋の隅の天井から2本の紐がたれ下がっていて、紐は床の直前で
木の板にくくりつけられていた。ブランコにしか見えなかった。

その瞬間、ありえない状況に全身に悪寒が走り、なぜか音を立てない
よう慎重にもと来た階段を降りて、荷物を元に戻して封印してしまった。

何か見てはいけないものを見てしまった気がして、あれが何なのか親に
も聞けずじまい。

あれから20年。実家に帰ったときに物置に行くこともあるけど、本棚の
脇からチラッと覗くレールには埃がたまっているから、誰も荷物を動か
したり、あの部屋には行ったりしてはいないみたい。


242 名前: 本当にあった怖い名無し [sage] 投稿日: 2007/03/23(金) 12:29:08 ID:KDzNZ6+X0
それ ただの秘密基地だから。
最終更新:2008年10月08日 22:20