731 名前: 1/2 [sage] 投稿日: 2006/11/14(火) 23:30:21 ID:FmKmgBKl0
母方の実家にあった、小さな開かずの間の話。

祖父母が結婚する際に立てられたらしい田舎の平屋で、うち一室が夫妻の
寝室として使われていた。その部屋の隅に昔の大きな姿見が置かれていて
その後ろが半間の押入れになっていた。
子供の頃、親に連れられ里帰りした際に、その押入れが使いにくくないのか
気になって祖母に聞いたところ
「普段使わないものを入れているから問題ない」
という返事。なんとなくその答えに納得し、特に目を引くような何物も
無かったので、それ以上追求することもなくほうっておいた。

月日が流れ、祖母が死亡。祖父は以前に亡くなっており、継ぐものも居ないので
実家は解体されることになった。
で、その前に荷物整理をすることになった訳なんだが、その時初めて
母親もその半間の押入れの中を見たことが無い事が判明。曰く
「開けにくいし、開けなくても不自由なかったし、あんまり興味も無かった」
祖父母が開けている所も見たことないらしく、どうやら母にとっては
半世紀以上、“開けずの間”状態だった様子。無関心すぎるよママン。
732 名前: 2/2 [sage] 投稿日: 2006/11/14(火) 23:32:34 ID:FmKmgBKl0
ともかく開けないと、とまずは姿見を移動させる。こちらはかなり重く
畳の変色具合から見てもう長い間動かされていない様子。
押入れの扉のほうは鍵もかかっておらず、呆気ないほど簡単に開いた。

中にあったのは、古い小さな小抽斗。抽斗の上には、国民服姿の青年の
変色した写真、それと花瓶に挿した白い造花。抽斗の中に数枚の軍用葉書
(っつーのかな?召集先の軍隊から送られたっぽい薄い葉書)、丁寧に布に
包まれた髪一房、数珠。

母は葉書の送り主の名前に心当たりが無いと言う。そもそもは母方の親族は
お払いを勧められるほどの女系家族(母も一人っ子で、祖母に愚痴られたらしいw)
“国民服を着た青年”に相応する年代の人物が思いつかないらしい。
葉書の内容はありきたりな近況報告で、関係性を示唆するようなものはなし。

結局、あまり追求しないほうが良いだろうという結論に至り
近所の神社に頼んで焼いてもらいました。

長いだけでオチ無し話すまん。
つーか、リロードしてなくて割り込んじゃったっぽい。
申し訳ないorz
最終更新:2008年10月06日 22:07