700 名前: 本当にあった怖い名無し 投稿日: 2007/07/11(水) 21:11:03 ID:e81wThw00
じゃあ俺も開かずの間について一つ長いお話する

俺の顔ってものすごくガイジン顔なんだ
小さい頃から何でだろう?って思ってて去年の夏に徹底的に調べたんだ
学生時代の最後の思い出としてね

それで父方の方がどうもそっち系らしいと聞いて
そっち方面調べまくった
ちなみに親父は幼い頃に亡くなったためほとんど思いではない・・・

また父親も自分の父親について生前ほとんど知らなかったらしい
それでもどうにか親戚探り当てて
なんとか情報を聞きだすことができたんだ

そしたら北海道にまだ本家があるというのですぐに飛んで本家を当たった

701 名前: 本当にあった怖い名無し 投稿日: 2007/07/11(水) 21:25:52 ID:e81wThw00
正確に言うとそこは競争馬の牧場になってたんだ
しかも結構有名な牧場で競馬に疎い俺も聞いたことある馬を輩出するくらいの有名さだった

そこの牧場長にまだ本家が残ってるか聞いたら
牧場の端の方にそれらしいのが手つかずでまだ残ってるというので牧場長と向かった
牧場長は生前の祖父と知り合いだったらしい

そしたらそこには納屋みたいなのと一軒家がそれぞれあって
納屋の方には農耕具ばっかあった
問題は一軒家でそちらにはカギがかかってて入れない
牧場長が「鍵はどこにあるかわからん・・・どうしても知りたいなら窓やぶるか?」
って聞かれて窓を破って入った

中はほとんど生活してた後がそのまま残ってた
かなりほこりだらけだったけど牧場長がちゃんと雪落としていたから中はほとんど損傷なかった

703 名前: 本当にあった怖い名無し 投稿日: 2007/07/11(水) 21:33:43 ID:e81wThw00
まぁ中は普通の家だよね
古いと行っても結構、最近まで出入りしてたのか別に変わったところなし
冷蔵庫とかはないけどテレビとかもあったし一通りの電化製品があった

問題は二階
ほぼ全ての部屋にかぎがかけられていてこればかりはどうしようもなく
結局そこで打ち切り
カギが見つかったら教えてくれと言って
去年の夏はそこで調査終了

写真一枚ですら持ってかえれなかったんで
牧場長にかぎとか見つかったら是非教えてくれと頼んで帰宅

んで今年のGWの前くらいに管理人が見つかったから中に入れると言われ再び北海道へ

705 名前: 本当にあった怖い名無し 投稿日: 2007/07/11(水) 21:43:05 ID:e81wThw00
管理人と牧場長同行で二階の鍵を開けると寝室には楽器とかがあって
他の部屋には本やら製図やら株券やらがどっさり出てきた
写真もごっそりでてきたんだ

一通りの部屋を開けたけどどうしても一つだけ開けられない部屋があった
管理人もその部屋だけは入ったことがなく
完全な開かずの間だった
そもそもかぎ穴すらないので中に何があるのか検討もつかなかった

管理人と相談して開けてみようってことになった
管理人も俺も親族なのであける権利みたいなのはあるんじゃない?なんてことで壊して開けた

中を見たらゾッとしたよ
防護服が飾ってあって軍刀、軍服、大きなベッドに軍人の集合写真があるんだもの
漫画に出てくる、軍人の会議部屋みたいな感じ

706 名前: 本当にあった怖い名無し 投稿日: 2007/07/11(水) 21:48:06 ID:e81wThw00
また臭いがすごい
窓がない部屋だからこもったカビ臭さが異常
昼間だから中がわかるけど夜だったら完全な闇って感じ

引き出しを手当たりしだいに開けると
出手来るのは特殊な器具ばかり全く用途不明なものばかりでわけわかめだった

箱の中には人間の部位(髪、爪、血のついた靴)がたくさんあった
これは死んだ部下の遺品を持ち帰るためで帰国したら部下の家族に渡す義務が上官にはあったらしい

この部屋は祖父の戦争の思い出を封印する部屋だったみたい
特殊な部隊にいた祖父はおぞましい思い出を開かずの間にすることで戦争の記憶を忘れ去ったのかなと思った

707 名前: 本当にあった怖い名無し 投稿日: 2007/07/11(水) 22:06:32 ID:e81wThw00
結局、わかったのは祖父が特殊な武器やらを製造する技師で
戦後はその武器による責任感からほとんど自分のことを語らない人間になり
各地を転々として暮らしていたらしい

だから兄弟もその管理人もはっきりとしたその後消息はわからず
今も生きてるんじゃないかな??なんて語ってた
生きてたとしても年齢的には90代くらいだから可能性は低そうだけどね

ウチの場合、開かずの間には戦争の思い出があったよ、という話しでした
最終更新:2008年01月25日 21:57