573 名前: 本当にあった怖い名無し [sage] 投稿日: 2007/06/14(木) 20:54:56 ID:xmtpwCQQO
開かずの間というほどではないんだけど
暇つぶしにでも読んでくれたらいい

実家はもともと武士の家系で、今となってはほとんど名残なんてないんだが、槍とかちょっとした業物があるらしい。
らしいというのは実際に目にしたことがないから。

家の二階、一番奥の部屋の天井裏にまとめて置いてあるらしい。
子供の頃に祖母にその話を聞いて、刀や槍を見せてくれとせがんだ。
だが祖母は「あれは人を殺めとる。いろうたらいかん(触ってはいけない)」と言うばかり。
しかし好奇心が勝り、ひとりで留守番をしている時にこっそり二階へあがってみた。
奥の部屋は薄暗く、カーテンすら開けられていない。びびりな自分はそれだけで身が竦んだ。つか部屋には一歩も踏み込めなかった。

574 名前: 本当にあった怖い名無し [sage] 投稿日: 2007/06/14(木) 20:55:56 ID:xmtpwCQQO
襖の隙間から見えたのは、不気味な絵巻物?みたいなのと家紋の入った小さな箱、そして般若の面。
絵巻物は壁に掛けられており、球体に包まれた赤ん坊が滝上に浮かんでいる。
般若はその絵巻物をしたから見上げるかたちで置かれていた。

雰囲気だけでびびって何もせずに一階へ退避。マジ恐かった。
母親と暮らすようになって(離婚していて祖父母に育てられていた)、奥の部屋のことを聞いてみたが、母もあまり詳しくは知らないらしい。ただ、

  • 絵巻物のかかっている場所の天井裏に業物が置いてある
  • 絵巻物は家を護る役割
  • 般若は業物を見張る存在

だそうな。ちなみに小箱の中身はわからない。

ついでだが。
うちには玄関に鬼の面を飾ってある。
自分が一人で留守番をする時は、鬼の面がかかっている柱のすぐ横の部屋にいるように言われた。
何かあれば、その部屋から奥の間(仏壇と神棚がある。鬼の面がかかっている部屋の隣の部屋)にいるように、とも常日頃言われて

いた。
むしろその二部屋のどちらかにいなさい、と。

何だか意味不明な文になったな。長いし。ごめん。
最終更新:2008年01月24日 23:41