「788」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

788」(2008/01/25 (金) 22:00:17) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

788 名前: 本当にあった怖い名無し [sage] 投稿日: 2007/07/22(日) 12:39:19 ID:Ik5Ynjg8O 開かずの間とはちょっと違うかもしれないけど祖父から聞いた話 私の祖父は十歳の時に実家にあった開かずの蔵を開けてしまった事があるそうです。 祖父の実家は奈良県で代々拝み屋をしていたそうで、祖父も幼少の頃から跡を継ぐ為に 修行をさせられていたそうです。 その蔵の中には家宝の古い井戸があり普段は鍵をかけ封印していたのですが、 その日は前日に祖父の父が家宝を使い鍵を掛け忘れた為開いていたそうです。 祖父は 「蔵の中にある家宝の井戸は危険な物だから蔵の中に入ってはいけない」 と言い聞かされていたのですが、好奇心に勝てずに蔵の中に入ってしまったそうです。 中には聞かされていた通り古い井戸があり井戸を囲む様に鳥居が三つ立っていて それぞれの鳥居の下には、剣が一本ずつ祀ってあるそうです。 (日本刀の様なカタナではなく剣ツルギだそうです。) 790 名前: 本当にあった怖い名無し [sage] 投稿日: 2007/07/22(日) 13:24:28 ID:Ik5Ynjg8O 祖父は家宝の井戸の中はどうなっているのかを確かめたくて蔵に入ったそうです。 と言うのも家宝の井戸は自分達に祓えない物や、危険な物等、手に負えない物を吸い込んでくれる井戸だと聞いていたからだそうです。 祖父が「自分は修行しているから大丈夫」と自分に言い聞かせながら 鳥居の内側に入った瞬間、 「ゥゴォオオオオォォ」 激しい音?咆哮?と共に、井戸に引っ張られたそうです。 「身体ではなく中身が引っ張られる。」と祖父は言っていました。 祖父は慌てて印を組み祝詞を挙げて逃れようとしましたが、まだ十歳で修行中の祖父はその場に踏み留まるだけで精一杯、動けなくなってしまったそうです。 そして長い時間耐え体力も限界になり、 「もう駄目だ吸い込まれる」 そう思った時、祖父の父が駆けつけ祝詞を挙げると祖父は鳥居の外に弾き出されそのまま気を失ってしまったそうです。 792 名前: 本当にあった怖い名無し [sage] 投稿日: 2007/07/22(日) 13:55:25 ID:Ik5Ynjg8O その後祖父は霊力?が殆んどなくなってしまい、跡を継ぐ事が出来なくなり25歳の時に両親と喧嘩別れしてしまったそうです。 (実家の家業は弟が継いだそうです。) 祖父の話だと家宝の井戸は先祖が造った物で、 その井戸を持っているから代々拝み屋をしてきたそうです。  家宝の井戸は元々「力」を手当たり次第吸い込む物で何も知らずに近づくと、 人間の命も吸い込むそうです。 祖父のしていた修行も殆んど井戸を使いこなす為のものだそうです。 祖父は「色々あったがあの井戸から離れられて良かった。」と言っていました。  現在祖父の実家とは、全く付き合いがありませんし、 祖父もこの話をする時は必ず酒が入っていたので真実は分かりません。   携帯から失礼しました。おわりです。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: