短編9

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「あちぃー!」
タンクトップで外に出たVIPは陽射しの強さに顔をしかめた
今年の夏は例年より何度も暑いらしく、コンクリートが鉄板に見える
サンダルが暑さで溶けたりしないだろうかなんて思いながら近くの駄菓子屋に出向く
駄菓子屋に着いた時点で汗がかなり出ていて、喉はかなり渇いてる
「あっちぃ・・・アイス食おっと」
VIPは駄菓子屋に入り冷凍庫の中を覗く、レモンのかき氷にレモンの輪切りが乗っているアイスが丁度あってVIPはそれを手にした
「うは、つめてぇ」
生き返るようなアイスの冷たさにVIPは両手でそれをグルグル手の中で回す
「あ、VIPお兄ちゃんだ」
聞いた事のある声にVIPは振り返った
一瞬ラウンジかと思ったが、クラウンの間違いだったようだ
「お、おいすー」
「アイス?いいなぁ」
「奢ってやらねぇ」
VIPは駄菓子屋のおばちゃんに100円払ってアイスをさっさと購入した
「えー!けっちぃ」
「ラウンジに買って貰えよ」
VIPはアイスの蓋を開けると木のスプーンで固まっている氷をシャリシャリと砕く
「一口だけでいいから!」
「うっせぇなぁ・・・ほら」
VIPはアイスを掬うとクラウンの口の前に差し出す
クラウンはそれを口に入れるとありがとうと言って同じのを買ってる
「お前、味見かよ」
VIPはアイスを食べながらクラウンを見ていた
「だって美味しかったしぃ」
隣りに座ってアイスを食べ始めるクラウンにVIPはクラウンもラウンジも性格同じだなとちょっと関心した




虫の声がずっと聞こえてて煩くて眠れない!
VIPは散歩でもするかと下にジャージを履くとサンダルで外に出た
もう夜の12時だけあって外は少し涼しく、風は微妙にふいている程度だった
「なんかねぇかなぁ」
そんな事言っても誰も出てこない、公園をグルリと周って帰ろう
そう思いながらのんびりと自分の足音と虫の声を聞いていた
「あっれ?VIPだ!」
「ん?音ゲー?」
「久しぶりだねぇ」
音ゲーは自転車から降りてVIPの歩く速度に合わせる
「お前、こんな時間に何やってんの?」
「いやぁ・・・熱中しちゃって・・・」
そう言いながら頭を掻く音ゲーにVIPは苦笑いをする
そんなに熱中できて羨ましいような気もしてくるから不思議だ
「VIPは何やってんの?」
「散歩だよ」
ふーん、と興味なさそうな返事にVIPはまた苦笑いをする
「お前、家まで送ろうか?俺暇だから」
「何それ?新しいナンパ?」
からかう音ゲーにVIPは溜め息を付きながら欠伸をする
「別に、暇潰し」
「んー?じゃぁお願いしよっかなぁ」
音ゲーの家は結構近くだった
何とも巨大な屋敷に住んでるもんだと顔を引きつらせた
「こっこぉ!」
「お前が音ゲーが出来る理由がよくわかった」
VIPは何故か帰り道が寂しく思えた
財布が軽いよ・・・
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