イッセー尾形と唐沢俊一

553 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 10:58:58
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  • イッセー尾形
大学生時代、まだ無名の尾形にストーキングして弟子入りを熱望していたがキモいので破門された。


唐沢は破門されたわけじゃなくて、自分のほうからイッセー尾形や森田雄三のことを見限ったんだよ。

1 唐沢がイッセー尾形に一方的に惚れ込み、 舞台の批判や感想を書いた手紙などを送りまくる。
2 イッセー尾形に名前を覚えられ、楽屋に出入りするようになる。
3 ある日、舞台の前説を任されたのだが、そこで客を見下したような発言をして顰蹙を買う。
4 その件でイッセー尾形は唐沢を責めなかったが、心中では苦りきっていた(と、唐沢は思い込んだ)。
5 唐沢は「俺はあんたの素晴らしさを無知蒙昧な客どもに判らせてやろうとしたんだ! なんで、それを理解してくれねえんだよ!」と憤り、悔し泣きしながらイッセー尾形のもとを去る。

 ……というような経緯がいつぞやの裏モノ日記に書かれていた。
 唐沢はそれを自分と伊藤剛との件になぞらえていたね。一応、自分に非があると自覚していたらしい。
 しかし、後日の日記で――
イッセー尾形とバッタリ出会って「今、なにしてるの?」と聞かれ、「なにをしてるもなにも本を書いてんだよ。あんたの小説よりも売れてるよ」なんてことを思った。
 ――ってな感じの記述があったような気がする。実は反省していないのかもしれない。

この「前説事件」を目撃した、コラムニストの中野翠が、その感想を著書「迷走熱」に記述している。
「迷走熱」(文春文庫版)P.227~228より。
■素敵にワガママ
 最も敬愛している笑芸人、イッセー尾形の公演を東京・池袋西武のスタジオ200に
見に行く。
 私は5年前にテレビの『お笑いスター誕生』で彼カ風変わりな。人芝居に注目、初め
ての舞台公演からずっと欠かさず見続けているのだ。
 イッセーほどワガママな芸人もいない。観客との間に生暖かい『愛と理解の空気が
流れるのを極度に嫌う。甘い観客を冷たく振り切ろうとする。私が言葉で彼の芸をとら
えようとすると、スルリと逃げてしまう。
 わざとウケないネタに執着してみたり、毎回、新ネタを繰り出してみたり……。
 だから私は、彼の公演を見るたび、初公演を罠るような緊張と期待に胸がはずむ。彼
と一対一の真剣勝負をしているような気がする。芸人としての彼が勝つか、観客として
の私が膀つか--という真剣勝負。
 私はずっと、負け気味だったが、なんとか、いい勝負をしてきたと思う。けれど'86年
秋の公演ではついに勝った、つまり初めて彼の芸にガッカリした。彼にしてはずいぶん
皮相な笑いになったもんだと思った。暮れの公演は見るのをやめようかと思った。
 しかし! やっぱり見てよかった。今回は公演の前に唐沢ナニガシというウッディ・
アレン風にリクツりぽっい「フリーライター」の講演がくっついていたのだが、この講演
が実に白ける講演で、観客たちは「早く引っこめ!」と怒り狂ったわけだが。
 私は逆に、この講演が妙に面白かった。この「フリーライター」はイッセーの演じる
一人芝居の中の人物みたいだ。この人物自体が、イッセーのファン(あるいは評論家)
のパロディーみたいだ。もしかして、この講演はイッセーがしかけたイジワルなバフォ
ーマンスかもしれない……。またしてもイッセーは甘い観客を突き放そうとしている。
最終更新:2009年02月21日 18:31
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