歩兵式用語集

<旧幕陸軍の編成や階級について>

■ 大隊・中隊・小隊の別 ■

○ 連隊 ○

二大隊からなる部隊。

○ 大隊 ○

八小隊からなる部隊。

○ 半大隊 ○

四小隊からなる。大隊を二分したときの呼び方。一番小隊~四番小隊を右半大隊、五番小隊~八番小隊を左半大隊と呼ぶのは、大隊整列時に右端から数字の若い順に並ぶため。

○ 中隊 ○

二小隊からなる部隊。

○ 小隊 ○

本来フランスでは八番小隊には大騎銃を備えた「騎銃組」という隊がおかれ、ここには大隊のうちもっとも優秀な兵が集められたため、その隊長である頭取も他の小隊のものとは別格とされた。日本においてはこの制度は採用されず、他の小隊と同じ仕組みの八番小隊が置かれた。
「騎銃組」が置かれた場合の頭取(小隊長)の席順は、一番,五番,二番,六番,三番,七番,四番の順とされていた。

○ 半隊 ○

小隊を半分にしたもの(小隊は小頭(伍長)によって身長に従って分け、二列に整列させられる)。その右側を「第一半隊」、左側を「第二半隊」と呼ぶ。

参考:「仏蘭西軽歩兵程式」

 

 

 

 

 

■ 階級 ■

「仏蘭西軽歩兵程式」を参考に、以下に旧幕陸軍歩兵部隊の階級をまとめてみました。
文書をもとにまとめただけなので、どこまで実際に即したものかはわかりません。


 ※( )内の赤文字は管理人の注釈です

階 級
内 容
現代仏軍
名称との対比
陸軍奉行    
歩兵奉行    
歩兵頭(コロネル) 連隊(レジマン)司令 大佐
歩兵頭並 大隊司令。
上等下等士官及び兵士の教授にあたる
少佐?
改役 下等士官の教導にあたる  
改役下役 改役の指示を受け小頭の教導にあたる  
差図役頭取
(カピタン)
小隊長
(「陸軍歴史」の文久年間の定めによれば奇数小隊司令を為し、中隊の指揮官)
大尉
差図役
(第一ロイテナン)
左半隊を指揮
(「陸軍歴史」文久年間の定めによれば偶数小隊司令官)
中尉
差図役並
(第二ロイテナン)
右半隊を指揮
(「陸軍歴史」文久年間の定めによれば半隊の司令官)
少尉
下 士 官
差図役下役筆頭
(セルジャンマジョール)
  准尉
第一等下役
(セルジャン)
右嚮導 軍曹
第二等下役 左嚮導  
兵 卒
小頭(カポロー)   伍長
    兵卒

 

↓三兵伝習に関してはこんな資料もあります↓

1レジマン隊の編成
※( )内の赤文字は管理人の注釈です
コロネル (大佐:連隊長)
リウテナンコロネル

1

(中佐:副連隊長または連隊長)
シュフドバタイヨン (少佐:大隊長)
マジョル シュフドバタイヨンと同席。但しレジマン隊の俗事にあたる。
カピテーヌトレゾリユ 戦宝などを取り扱う
カピテーヌダヒルマン 衣服などを取り扱う
カピテーヌアジュダンマジョル シェフドバタイヨンの教すべき程儀(?)などを介ける
カピテーヌアンストリュクテウル 新兵卒に手前(?)調練などを教える人
ポルトドラポー 旗持ち
ラヒシードミュジック 楽を奏す(喇叭手のことか)
メッサンマジョル 医師
エードマジョル マンヨル(マジョル?)の副役
下省?司(下士官)
アジウダン (曹長?)
スーシュフドミュシック 楽を奏するところの頭の介け
タンブールマジョル 太鼓司令官
バキュメストル 書留(?)
セルジャンマジョル 俗事係
スーゾヒシユセクロテールジユトレゾリエ カピテーヌトレゾリユ書記官
コンパニー隊(中隊)の編成
カピテーヌ (大尉:中隊長)
リウテナン (中尉:副中隊長あるいは小隊長)
スーリウテナン (少尉:小隊長)
下省?司(下士官)
セルジャンマジョル 俗事係
セルジャンフーリエ 俗事係
セルジャン (軍曹)
カポロー (伍長)
クンブール 太鼓
兵士 110  
参考:長田銈之助名義・福田作太郎書写の書留文書

 


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