概要

その起源は古く、人間が諸部族に分かれて争っていた頃から、一族として団結し国家を形成していた。
多湿な気候を好む為、必然的にデルフラント地方に流れ着くと、
先住民であったエルヴァーン族のクームルド族と衝突し、武力を以って当地を占領した。
しかしクゥダフは肥沃なロランベリー耕地一帯を捨て、
当時人間が住み難かった為に不毛の地とされていたパシュハウ沼の南部、ベドーに移住。
その地下に一大都市を築くと、緩衝地帯を設定してクームルド族と和解した。

独自の文化として、甲羅を背負う事を一族の誇りとしており、
その背景には彼らが信奉している神話の存在がある。


以上に見られるように、クゥダフは人間を始めとする他種族を兄弟と見做していた為、
元来は人間というだけで敵視するような事は無かったのだが、
聖地パルブロをヒュームに襲撃され、一族郎党を皆殺しにされた事件以来、
不倶戴天の敵として憎悪するようになった。
尚闇の王が出現して各獣人を武力で切り従えていった時は、
このグ・ダの再来ではないかと恐れられたという。

技術に関して並々ならぬ関心を抱いており、特に貴金属の加工に執着している。
かつては住居も背甲も全て木製であったのだが、
人間から冶金術を学ぶと、その硬い鉄を自在に扱える事実に感動し、
極端にも彼らを取り巻くあらゆる環境を鋼鉄化していった過去がある。
しかし多湿を好む事が仇となり、それらは全て錆の名の元に腐食してしまったようだ。
現在では錆びない事で知られる黒鉄や霊銀を主に扱っており、
これらの鉱山資源の確保にも力を入れている。

技術を好む為、必然的にそこから来る合理的な気質を持ち合わせており、
人間であるグィンハム・アイアンハートがパシュハウ沼を測量に訪れた際には、
宿敵であるにも拘わらず歓待し、沼の隅々まで案内したという。

目下推定されている軍制は以下の通り。編成には一風変わった経緯があり、
元々は金剛王の身辺警護部隊であった「武装親衛隊」、
そして、金剛王の私欲を満たす為に結成された「武装略奪隊」、
これら二つが肥大化して、正規軍としての中核を占めるようになったようだ。


武装


  • 角甲装備 1

抗魔の呪術模様が施された青銅製の装甲。
通称「赤袖」とも呼ばれ、その角冑と並んで士官クラスのトレードマークとされている。
戦士タイプ・ナイトタイプは、片手剣に甲羅の盾を装着するのが主流。
暗黒騎士タイプは盾を外して、クレイモア系の両手剣を選ぶ事が多い。



  • 黒甲装備

黒鉄を配合した合金製の装甲。
重装歩兵に支給される背甲であり、その量産性を高める為、呪術模様の刻印は省略されている。
黒鉄は通常の鉄鋼に比べ、非常に高い強度と硬度を有しているが、
その反面比重も大きいので、これを装着して長期行軍するには相応の練度が要求される。
黒甲装備の戦士タイプは片手斧を用い、
シーフタイプは主にククリ系の短剣を使用する。



  • 魔甲装備 1

胸甲にまで呪術模様を施した、後列重装歩兵用の装甲。
魔法による後方支援を想定した背甲である為、
比較的軽量に仕上げられた物が多く、
物理攻撃よりも魔法攻撃に耐え得るべく設計されている。
白魔道士タイプはハンマー系を中心とした片手棍を、
黒魔道士タイプはスタッフ系を中心とした両手棍を、
赤魔道士タイプは細剣を、それぞれ武器に選んでいる事が多い。



  • 角甲装備 2

デュナミス-バストゥークに伴って実装された角甲装備の一種。
「赤袖」の中でも歴戦の高官達に見られる兵装で、
大戦時のベドー深部やカンパニエバトル最前線に躍り出てくる将軍達は、大抵この姿をしている。
高官達の長寿を示すかの如く所々継ぎ接ぎが目立つものの、独特の抗魔模様は尚も健在である。
ジョブタイプは赤魔道士が多く、ツバイハンダーとダークシールド系の盾で武装する。



  • 魔甲装備 2

角甲装備 2 と同様の時期に実装された兵装で、こちらは後衛職向け。
より高い耐魔製を実現する為に、特に胴回りを中心に芸術的とも言える抗魔模様が刻まれており、
顔のペイントもその延長であると思われる。
白魔道士タイプ、黒魔道士タイプ共にワンド系の片手棍で武装する。


  • 角甲装備 3

『アルタナの神兵』による世界拡張に伴って追加された新たなる角甲装備。
その外見から察するに俗称はさしずめ「緑袖」といった所であろうか。
より派手な金縁の角冑から見ても「赤袖」達の上官である事は明らかで、
目下は、大戦時のザ・ダ、及び戦鐘楼から呼び出されるクロマクゥダフらの兵装となっている。
ジョブタイプは共に戦士で、ザ・ダはハーケン、クロマクゥダフはダークアクスで武装する。



  • 超鋼甲冑 1

バストゥーク共和軍団の強力な火器に対抗すべく大戦時に開発された超重装甲。
錫、鋼鉄、霊銀、黒鉄から成る合金製で、主に装甲兵団の重装歩兵に支給された。
物理的な衝撃に対し凄まじいまでの強度を誇り、
WS「ダイヤモンドシェル」は正面以外からの物理攻撃に対し無敵となる。
反面、その重量は黒甲装備をも遥かに上回る為、
カンパニエモンスター等の例外的な俊足を除けば、
如何に精強な兵団員とはいえ足を取られて鈍足にならざるを得ない。
戦士タイプは片手斧、ナイトタイプは片手剣、暗黒騎士タイプは両手剣で武装する。



  • 超鋼甲冑 2

ワールン装甲兵団長である百烈拳のボ・ド専用の鋳造甲冑。
金色のスパイクやフルフェイスのマスク等、威圧感と剛健さを兼ね備えた意匠である。
本来ならばこちらも鈍足になるべき超重量であると思われるが、
着用者がカンパニエバトルの部隊長という規格外のキャラクターである為、俊足となっている。
ジョブタイプは戦士で、ベドーの家屋に散見されるハーケンタイプの両手斧で武装する。



  • 角甲装備 4

現在兵団の頂点に君臨する金剛王ザ・ダ
及び大戦時に第二王位継承者でありながらも最前線に躍り出て戦ったディ・ダが纏う白色の甲冑。
その物々しい外見からは想像し難いが両者とも白魔道士タイプであり、
専用の巨大ハーケンで武装する。

戦闘力


知覚:聴覚(暗聴)・嗅覚
弱点:雷
耐性:無(カンパニエの個体のみ火・水を半減)
速度:並

水棲生物であるが故に帯電し易いのか、雷に弱い。
通常個体である分には範囲攻撃も無く、相対的に言えば与し易い方である。
ただ外見通りの強固な防御力を有しており、
上位のNMになる程、それは顕著になっていく為、
それらの個体とは長期戦になり易い。
ヘッドバットは発動が遅く射程が短い為、構えを見てから退歩する事で不発にする事が出来る。

WS(通常個体)
雄叫び 敵中心範囲 攻撃力アップ
鉱石投げ 標的単体 遠隔物理ダメージ
シェルバッシュ 標的単体 物理ダメージ+スタン
シェルガード 敵単体 防御力アップ
ヘッドバット 標的単体 物理ダメージ+スタン+ノックバック

(デュナミスNM・アルタナエリアNM)
グ・ダの怒り 敵中心範囲 物理ダメージ+ノックバック+ヘヴィ

(アルタナエリア)
ダイヤモンドシェル 敵単体 正面以外からの物理攻撃に無敵になる

(アルタナエリアNM)
炸裂岩投げ 前方範囲 遠隔物理ダメージ
シェルチャージ 前方範囲 物理ダメージ+アムネジア
スカルスマッシュ 標的単体 物理ダメージ+スタン+ノックバック

拠点


  • パルブロ鉱山

クゥダフの英雄が誕生した聖地として、古くから彼らに信奉されていた霊山。
685年、同山に眠るミスリル鉱脈を発見したフリーゼが、黄金銃士隊を率いて襲来。
先住民たるクゥダフは根絶やしにされ、パルブロはバストゥーク共和国の管轄下に置かれた。
以降は鉱山としての開発が本格的に進み、かつての居住区は坑道として整備されていったが、
869年、金剛王ザ・ダの元に決起したクゥダフが大挙して襲来。
同山は奪還され、再び彼らの拠点となり現在に至る。







バストゥーク統治時代から十余年が経過した今でも、
各種搬出資材やミスリル精製器等の設備はそのままになっている。
パルブロを霊山として信仰するクゥダフであるが、
その鉱山としての側面もしっかり利用している為、
件の合理性を発揮して、器用にこれらの資材を流用してしまっているのかも知れない。



坑道奥に設けられた卵室。
孵化に適した湿度と温度を供給するべく、室内は蒸気に満ちている。
奪還には成功したものの、昨今では冒険者の侵入が後を絶たないため、
警護には精強な軍人が配備されている。



パルブロ鉱山最奥に建立された神殿、「ワールンの祠」。
バストゥーク統治時代の末期にヒュームによって発掘されてしまったが、
その直後にクゥダフによる復讐が果たされた為、取り壊されるには至らなかったようだ。
設置された魔法陣からは、祭壇である広間へと通じている。



  • ベドー

291年にクームルド族から勝ち取り、永住の地として定められた一大地下都市。
パシュハウ沼と隣接する広大な湿地帯で、ほぼ一年を通して降雨に見舞われている。
その足場の悪さや地形から、天然の要害として機能しており、
水晶大戦後も連合軍の追撃を退け、クゥダフの拠点であり続けた。



ベドーの中枢施設である冶金工房。
地下都市の名の通り、工房を始めとした殆どの設備は地下に建造されており、
地上部には換気用の煙突や、エネルギー源である風車が立ち並ぶのみである。
周辺には家畜たる羊が放牧され、彼らの衣食を満たしているのであろう。
近年鉱毒による土壌汚染が指摘されており、予断を許さない状況となっている。



オーク帝国軍やヤグード教団軍のシンボルマークは彼らの都市に於いて
目立つ場所に多数刻印されている為によく知られているが、
クゥダフ兵団のシンボルマークは今一つ目立たない足場の上に刻まれているのみなので、
その存在を知らぬ冒険者も多いのではないだろうか。
マークのデザインは彼らが誇りにしている背甲を図案化した物だと思われる。









クゥダフが住まう竪穴住居。玄関・室内共に、夜間には青い照明が灯る。
家具の殆どは彼らが信奉する鋼鉄で出来ており、やや腐食が目立つ。
余り知られてはいないが、クゥダフは泥酒なるものを愛飲しており、
棚にはそれらしき酒瓶も見受けられる。
大抵の家屋では壁にハーケンが掛けられており、
平時は工具として、戦時は武器として利用されているのであろう。





ベドーの各所に設置された侵入者撃退システム。
接近する者に呪いを付与するThe Afflictorと、触れた者を静寂にするThe Muteの二種類がある。
静寂状態であればAfflictorの呪いを撥ね付ける事が出来る為、
Muteに触れてからAfflictorをやり過ごすのが一般的だ。
しかしこの静寂は5分以上も続き、自然治癒には全く向いていない為、
その際は、やまびこ薬等の携行がほぼ必須となる。



卵室。パルブロ山にある物よりも規模が大きい。
加湿器であろうか、傘の付いた設備からは頻繁に蒸気が噴出している。



  • クゥルンの大伽藍

ベドーの地下最奥に設けられたクゥダフ社会の中枢にして王座。
その名の通り広いドーム状の空間になっており、
まるで燐光の様な青い松明が壁面を照らしている。
その技術屋としての側面から忘れられがちであるが、彼らは敬虔な宗教家でもあり、
呪術を始めとする魔法にも造詣が深い。
ここクゥルンはそれに拠る魔法結界で守られており、部外者は一切立ち入る事が出来ない。
冒険者はこの結界を破る為のアイテム取りに、一度は奔走する事になるだろう。



他の獣人拠点と同じく、やはりここもクリスタルラインの通り道となっている。
その破損部からはエネルギーが漏れ出して結晶化しており、
そこに宿された闇の力から「魔晶石」と呼ばれている。
彼ら獣人がそれぞれの拠点に居座るのは、この大いなる力に導かれてのことなのだろうか。


年表


291年 クゥダフ族、現デルフラントに侵入。
エルヴァーンのクームルド族と争い、パシュハウ沼を占領。

301年 クゥダフ族、ベドー建設開始。

381年 鉄血王ランフォル、ベドーにて金剛王ドゥ・ダと会見。同盟を締結する。

382年 ウィンダスの第二次エルヴァーン征討軍がノルバレンに襲来。
ランフォル、クゥダフと謀り、待ち伏せしてこれを撃退。

421年 ランフォル、陣中で死去。ドゥ・ダがサンドリア王国に弔問に訪れる。

684年 フリーゼ率いる黄金銃士隊、パルブロ山でミスリル鉱脈を発見。

685年 バストゥーク共和軍団、パルブロ山を襲撃、クゥダフを殲滅する(赤き火と血の日)。

796年 クゥダフ族のザ・ダ、金剛王に選出される。

855年 秘石調査隊、北の地で消息を絶つ。クゥダフ族の新王誕生の噂が共和国に広がる。

861年 闇の王、獣人指導者をズヴァール城に集め、人間諸国の壊滅を宣言。

862年 獣人血盟軍、ノルバレンに侵入。水晶大戦勃発。

863年 クゥダフのズヴァール駐留軍、夢の世界デュナミスに囚われる。闇の王封印される。

869年 クゥダフ族、パルブロ鉱山を襲撃、占領する(パルブロの復讐)。

877年 各地で獣人による紛争が激化する。闇の王復活の噂が囁かれ始める。

884年 冒険が始まる。