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初出
収録
- 『くちびるに透けたオレンジ』(一迅社、2010年7月発売)
あらすじ
- 転校生・叶(カナエ)に憧れを超えた感情を抱く女子高生・千鶴。容姿、性格、何をとっても叶にかなわないし、直接会話したことすらない。
- それでも千鶴は少しでも叶に近づきたくて、叶の持ち物と同じものを集めている。こっそりおそろいのオレンジ色のリップグロスを買った日、千鶴は叶への感情が恋愛であることを自覚する。
- ある日偶然、叶と二人きりで帰る機会が訪れた。初めて叶とゆっくり話をすることができたが、見とれてしまって変に思われたのではないかと気を揉む千鶴。
- もう一度、叶と二人きりで帰る機会が訪れる。思い切って叶を家に招く千鶴。叶はそこで千鶴が買った自分とおそろいのリップグロスを見つける。ごまかそうとする千鶴にリップグロスを塗り、口づけをする叶。
- 叶は千鶴が自分のことを好きなのか嫌いなのかわからないと涙を浮かべる。好きだとうなずく千鶴に、叶はさらに口づけをし、叶もあふれだしそうな想いを抱えていたことを告げる。
- 身体ごと結ばれる千鶴と叶。もうおそろいのものはいらない。帰るときも、友だちに隠れて二人きりだ。
見どころ
- 夕陽に色付く互いの姿をモチーフとして反復させ、オレンジ色のリップグロスを通してエロティックな対象に結び付けることで、作品全体に情緒が生まれている。